昨日の「クローズアップ現代」を見て、「あの映画が現実に?」と思った人も多いはず。

本当に怖い内容だったので、今日はこの話について書くことにしたい。



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番組では、3大AIシステムを使って行った戦争シミュレーションに関するイギリスの論文を紹介。

どのAIも「譲歩」や「降伏」という選択肢を選ぶことはなく、状況が不利になると「核兵器」の使用に踏み切ったらしい。

21回の対戦のうち20回で核兵器が使用され、そのうち3回で全面的な核戦争に発展したという。

ウクライナVSロシアにせよ、イランVSイスラエル&アメリカにせよ、今やAIなしの戦争はありえない。

そのAIが「核兵器は勝つためのただの手段」としか考えていない現実にガクブルだ。



この話を聞いて多くの人が思い浮かべる映画は「ターミネーター」だろう。

自我に目覚めた人工知能スカイネットは、1997年8月29日の「審判の日」に人間に対して宣戦布告。

人類をせん滅するため核攻撃に踏み切るのだ。

「ターミネーター2」ではロサンゼルスに核爆弾が落ちて、人間が一瞬にして灰になる様子が描かれている。

「あれはSFだよ」と高をくくっていたのに、今そこにあるAIはものすごいスピードで戦争を学び、実際に核兵器を使う寸前まで来ている。

さらに言えば、AIがどうしてそう判断するのか、どんな不確実性があるのか、人間にはわからないんだって。

人間が作ったものなのにその暴走を止められないって、まさに「ターミネーター」じゃないの。



ただ、「ターミネーター」はAIが人間を敵と判断して戦争を始める話。

今回の件でより近いのは、1983年の映画「ウォー・ゲーム」だ。

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高校生クラッカーがゲームと勘違いして軍の核戦争シミュレーションに侵入し、世界が全面核戦争の危機に陥るという超面白くて超コワイ映画。

40年以上前の話なのでかなり牧歌的に見えるかもしれないが、それでもクライマックスはスリリングかつ感動的だ。

アマプラで配信中だけどもうすぐ終了しちゃうらしいので、未見の方は今のうちにぜひ。

ウォー・ゲーム
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とても残念なのは、映画の内容よりも2026年の現状の方がより深刻で救いがないということ。

「AIは抑止力」とか「AIは軍縮につながる」という意見もあるみたいだけど、楽観的としか思えない。

番組にはその筋の専門家が出演して、

「軍事用AIはまだ赤ちゃん。育てていくのは人間の責任。新しい技術を敬遠しても始まらない。怖いのはAIではなくそれを使う人間」

と言って締めていた。

いやいや、もうすでに人間の手を離れ始めていて、アンコントロールなAIが核戦争始めたらどうすんのって話なのに、この人はいったい何をのたまってるんだろうか。

国連の軍縮部門のトップである中満泉事務次長は、

AIの技術の進展があまりにも速いので、どうやって制限していくのか、ガバナンスの議論がなかなか追いついていかない。
軍事専門家だけで話をしていてもおそらく偏った議論しかできない。

と答えていた。

番組に出ていた軍事専門家がまさにそれで、あんな人たちにリードさせたら世界は早晩終わるね。


去年12月の「AI軍事利用の規制に関する国連決議」では、アメリカ、ロシア、イスラエル、北朝鮮などが決議に反対している。

核で他国を脅そうとしている国がことごとく賛成しないんじゃお先真っ暗でしょ。

このうちのどこかでAIが暴走して核ミサイル発射しちゃう光景が目に見えるよ。

ディストピアSFで何度も描かれてきた「核戦争後の世界」。

それがフィクションじゃなくなる日が刻一刻と近づいている気がするのは私だけ?
 
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