ちょっと前に「心おどる あの人の本棚」という番組の総集編が放送された。

著名人の自宅の書庫をのぞいてみるという、本好きにはなんとも興味をそそられる内容。

観てみたらなかなか面白かったので、今日はこれをテーマに書いてみたい。



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セミリタイアしたての頃、「本棚を見られるのは恥ずかしい」という記事を書いた。

本棚ってその人の「心の窓」なので、何に興味があるか一目瞭然だったりする。

あのときはセミリタ願望に染まった本棚を部下に見られてしまい、まあ恥ずかしかったわ。

だからこそ「他人の恥部本棚」をのぞいてみたいと思うのかも。




本棚は持ち主の人生を映し出す。このシリーズでは著名人を訪ね、本棚を拝見。好きな本、人生の転機となった本などを紹介していただく。今回は総集編。これまで登場した8人の本棚をまとめて振り返る。

すでに8回放送があったのに全部スルーしていたので、この総集編はなまらありがたい。

その8人の著名人とは…
  • 久住昌之(漫画家・ミュージシャン)
  • 池澤春菜(声優・作家)
  • 角幡唯介(探検家・作家)
  • クリス智子(ラジオパーソナリティー)
  • 鈴木敏夫(映画プロデューサー)
  • 金原ひとみ(作家)
  • 牟田都子(校正者)
  • 京極夏彦(小説家)

池澤さんの本棚には背表紙が水色のハヤカワSFやパープルの創元SF文庫がずらーっと並んでいて、「これ昔のオレと同じ!」とうれしくなった。

角幡さんはワイルドな冒険家らしく整理整頓のせの字もない本棚だったが、上中下巻で2000ページ近い大作「秘境西域八年の潜行/西川一三」は読んでみたくなった。

ジブリの鈴木Pはマンションに8つの本部屋を持っていて、お金持ちは本棚にかけるコストもレベチだなあと驚いた。

金原さんの本棚には他の作家の新刊が山積みになっていて、「みどりいせき/大田ステファニー歓人」なんてちょっと興味がわいちゃった。


そして最後は京極大先生。

書斎はもう立派な古本屋(写真はこちら)で、しかも並べ方のこだわりは敬意をこめて「変態」と呼びたいほどだ。

僕なりに分類して並べている。それはね、毎日変わります。本は一冊増えるごとに属性によってまとめ方が変わっていくんです。組み合わせは無限にある。

たとえば「鬼」。「鬼伝説の研究」「日本の鬼」「日本の神」「近世怪異小説研究」「牡丹灯記の源流」「江戸文学研究」と、ある一群を成していますよね。

ただここにもう一冊新たに入れるとしたら、この中でグループとしてちょっとおかしなものっていうのがあるわけですよ。どんなにきれいに分類しても絶対あるんです。たとえばこの「病気日本史新装版」はここの並びでいいのかっていう問題があるじゃないですか。これ、出すでしょ。これより薄い本だったら当然入りますよね。その場合ちょっと隙間があくわけですよ。そうするとこのグループ自体の場所を変えるってことになるわけですね。そうするともっと薄い本が2冊ここに入るんですよ。

あふれた一冊はそれにふさわしい場所に組み合わせていくんです。そうやっていくとたとえば1ミリの隙間も20個集めれば2センチですよ。

このくだり、あまりに変態すぎて吹き出さずに見るのは不可能。

こんな話を熱弁する京極先生、大好きだわー。

気がついたらもう終わっていたこのシリーズ、またいつか再開してもらいたいものだ。



わが家の本棚は、約1500冊の小説と約1000冊のマンガが大半を占めている。

あとは、セミリタ後に集めまくった映画関連本が300冊ぐらいかな。

代わりに、部下に見られたくなかったセミリタ本や自己啓発本はほとんど処分しちゃった。


昔はそれなりにやっていた蔵書の整理分類も、ここしばらくは放置状態だった。

そこで、先月終えたセミリタ10年間の読書記録に続いて、積読の蔵書についても読書メーターへの登録作業を始めたところ。

今は「1ヶ月Netflix生活」で中断しているので、7月になったら再開して一気に片をつけちゃうつもりだ。

京極先生の足元にもおよばないけど、私も他人に自慢できるこだわり本棚メイクに励みたいです!


心おどる あの人の本棚: NHK趣味どきっ! (NHKシリーズ)
心おどる あの人の本棚: NHK趣味どきっ! (NHKシリーズ)久住昌之, 池澤春菜, 角幡唯介

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