「若者の読書離れ」が叫ばれて久しいが、現実には日本人全体で読書離れが進んでいるようだ。

かくいう私もここ数年「中年の読書離れ」に陥っている。

今日はこの深刻な問題について書くことにしたい。



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文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、5年前の調査では47.3%だった読書ゼロ者が今回は62.6%に急増したという。

これは全世代にわたっての傾向らしく、読書離れは若者だけの問題じゃないことがわかる。

一方、読書ゼロじゃない人についても、
  • 1-2冊…27.6%
  • 3-4冊…6.0%
  • 5-6冊…1.5%
  • 7冊以上…1.8%
となっており、月3冊以上読んでいる人は10%もいないという結果に。

私も年100冊オーバーだった時期に比べたら読書量は減ったけど、それでも去年は47冊(月4冊弱)だったし、今年もすでに40冊を超えている。

幼いころからウィズブックで生きてきた人間にすれば、「本を読まない人生」というのは考えられない。

でも「本読まない派」がついに過半数を占め、私のような本好きは少数派になっちゃったようだ。



そんな現実をまざまざと見せつけられる光景に最近出くわした。

おっかない病気になってしまった」の時に診察を受けた脳外科での話。

かなりの時間待たされることがわかっていた私は、その穴埋めに一冊の本を持参していた。

セミリタイア3601日目の記録」でも書いた「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」だ。

MRI2時間待ちというTDRも顔負けな状況に、さっそくこの本を開いて読みふける私。

本屋が舞台の話なので「本を読まない時代」について書かれている部分があり、ふと何の気なしに周りを眺めてみた。

大きな病院の大きな廊下で大勢の老若男女が待っており、私と同様に読書で時間をつぶしている人を目が届く範囲で探してみる。

周囲20人をチェックした結果は、
  • 何もしていない(寝ている、ぼーっとしているなど)…9人
  • スマホ…6人
  • 隣り同士でおしゃべり…4人
  • 読書…1人
私を含めれば、本読みは21人中わずか2人しかいなかったのだ。

「月3冊以上読む人は10%未満」という先の世論調査の結果を見事に証明しているじゃないの。

あの長ーい待ち時間を有意義に過ごすなら、読書がベストな方法なのになあ。

自分の順番をひたすら待ちながら、日本人の読書離れを痛感したのでした。



最後に、「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」から「本を少しでも多く読む方法」について引用したい。

書店主ヨンジュと文章批評家アルムのトークイベントからの一節だ。

ヨンジュ 時間がなくて本が読めないという人がたくさんいます。アルムさんはたくさん読まれてますよね?

アルム そんなにたくさんは読めません。2、3日で一冊くらいですね。

ヨンジュ それって、たくさん読んでいると思いますけど(笑)。

アルム そうですかね(笑)? みんな忙しいから、合間合間に読むしかないですよね。朝にちょっと、昼休みにちょっと、夕方にちょっと、寝る前にちょっと。でも、そのちょっとずつの時間も、合わせたらけっこうな時間になるんですよ。
(P54)
アルム それまで本を読んでいなかった人が読もうとすると、なかなか集中できませんよね。私はそういうとき、スマートフォンのタイマーをセットしてから読みます。基本は20分。タイマーが鳴るまでは何があっても本を読むんだ、そう思って読めばいいんです。制約が私たちを緊張させて、緊張が私たちを集中させるんですね。20分が過ぎたら? 選択すればいいんです。今日は20分読んだからこれで十分だと思ったら読むのはやめて別のことを楽しめばいいし、もう少し読もうと思ったらもう一度タイマーをセットすればいいんです。タイマーを3回かければそれで1時間です。みなさん、タイマーを一日に3回だけかけてみましょう。一日1時間の読書が達成できますよ。
(P58)

私も「合間合間作戦」は昔から実践しているけど、集中力が途切れがちなので「タイマー作戦」もやってみようかな。


ようこそ、ヒュナム洞書店へ
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