今年もこの季節がやってきた。
年1回のれんげ荘シリーズ発売である。
今年のタイトルは、「しあわせの輪 れんげ荘物語」。
新刊を購入してさっそく読んだので、今日はその感想などを。
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【れんげ荘シリーズ関連記事】
これで4年連続の1月刊行だ。
去年の12月にチェックしたら発売日が決定していたので、Yahoo!ショッピングで予約注文をした。
いつもは本にお金をかけない私だけど、このシリーズはセミリタイアのバイブルだからね。
群ようこ先生、今年もありがとうございます。
今回の帯にも、「どの巻からでも、お楽しみいただけます」とあって笑ってしまった。
多少の時系列描写はあるんだけど、ほとんど変化がないからこういう惹句が成立するのよね。
去年も一昨年も変わりがない…って私の「セミリタイアな日々」みたい。
いや、「私でももう少しあるぞ」と言いたくなるほど、キョウコさんずライフは無風だ。
本作でも唯一の事件と言えそうなものは、ちょっと体調を崩した話ぐらいだし。
あとは大体キョウコさんの考え事か、周りの人の日常事ばかり。
「こんな小説誰が読むんだ?」という声が聞こえてきそうだが、それを言っちゃあおしまいよね。
だって、このブログの立ち位置も似たようなもんだから。
セミリタイアしたおっさんが好きな時に好きなことを好きなだけしている様子を、記録代わりに週2で更新するブログなんて、まさに「誰が読むんだ?」である。
それでも、こんなブログにそこそこの数の読者がいるのは…みんな、もの好きなの?
このままでは新刊レポートにならないので、無理くりひねり出そう。
「ねこ小説」の要素もあるシリーズだが、ねこ(&いぬ)の占める割合がいよいよ大きくなってきた。
キョウコさん本人は月10万円生活だからあきらめているんだけど、周りの人たちが次々と小動物を飼いだして、その話で半分は終わるのだ。
だから、一介のねこ飼いとしては「それあるあるー」の連発。
群ようこ先生自身も数年前に愛猫との別れを経験しており、その思いがキョウコの独白になっているのだろう。
ねこ小説としても一級品だね、このシリーズは。
最後に、読んでいてうんうんとうなずいた文章を引用して、記事の締めくくりにしたい。
何も起こらない凪小説だけど、心に響く文章にあふれているのがこのシリーズのいいところね。
今年もありがとうございました。
また来年も、キョウコさんの近況お待ちしております。
年1回のれんげ荘シリーズ発売である。
今年のタイトルは、「しあわせの輪 れんげ荘物語」。
新刊を購入してさっそく読んだので、今日はその感想などを。
【れんげ荘シリーズ関連記事】
- セミリタイア前に読んだ本~れんげ荘/群ようこ(2014/11/9)
- セミリタイア前に読んだ本~働かないの-れんげ荘物語/群ようこ(2014/12/26)
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- キョウコさん休みすぎ!~「今日はいい天気ですね。 れんげ荘物語/群ようこ」(2023/2/25)
これで4年連続の1月刊行だ。
去年の12月にチェックしたら発売日が決定していたので、Yahoo!ショッピングで予約注文をした。
いつもは本にお金をかけない私だけど、このシリーズはセミリタイアのバイブルだからね。
群ようこ先生、今年もありがとうございます。
今回の帯にも、「どの巻からでも、お楽しみいただけます」とあって笑ってしまった。
多少の時系列描写はあるんだけど、ほとんど変化がないからこういう惹句が成立するのよね。
去年も一昨年も変わりがない…って私の「セミリタイアな日々」みたい。
いや、「私でももう少しあるぞ」と言いたくなるほど、キョウコさんずライフは無風だ。
本作でも唯一の事件と言えそうなものは、ちょっと体調を崩した話ぐらいだし。
あとは大体キョウコさんの考え事か、周りの人の日常事ばかり。
「こんな小説誰が読むんだ?」という声が聞こえてきそうだが、それを言っちゃあおしまいよね。
だって、このブログの立ち位置も似たようなもんだから。
セミリタイアしたおっさんが好きな時に好きなことを好きなだけしている様子を、記録代わりに週2で更新するブログなんて、まさに「誰が読むんだ?」である。
それでも、こんなブログにそこそこの数の読者がいるのは…みんな、もの好きなの?
このままでは新刊レポートにならないので、無理くりひねり出そう。
「ねこ小説」の要素もあるシリーズだが、ねこ(&いぬ)の占める割合がいよいよ大きくなってきた。
キョウコさん本人は月10万円生活だからあきらめているんだけど、周りの人たちが次々と小動物を飼いだして、その話で半分は終わるのだ。
だから、一介のねこ飼いとしては「それあるあるー」の連発。
家のなかにあのような毛の生えたヒトたちがいるのは、本当に楽しいだろう。人間よりも小さな体、小さな脳みそで、全力でぶつかってくる。ちゃっかりしているときもあり、甘えてくるときもあり、こちらを思いやってくれるときもあり、邪険にしてくるときもある。じっと目を見つめると、向こうも嘘のない瞳でこちらを見つめてくる。こんな生き物がかわいくないわけがない。
(P122)
群ようこ先生自身も数年前に愛猫との別れを経験しており、その思いがキョウコの独白になっているのだろう。
ねこ小説としても一級品だね、このシリーズは。
最後に、読んでいてうんうんとうなずいた文章を引用して、記事の締めくくりにしたい。
(お隣りのクマガイさんとの会話)
「最近はあまり聞かなくなったけど、だいたい過労死なんてありえないわよね。どうしてちゃんと休ませようとしないのかしらね」
「私もそうでしたけど、誰かが『そのくらい平気だろ』っていうと、なぜか平気になっちゃうんですよね、感覚が」
「ああ、なるほどね。巻き込まれるわけね」
「巻き込まれなかった偏屈が、ここにいるというわけで」
キョウコが笑うと、クマガイさんは、
「それがなかなか決められないのよ。よく踏ん切りをつけたと感心しちゃうわ」
「会社よりも自分を選んだだけですよ。会社からしたら、私は負け犬だと思っているでしょうね」
「人生で勝った負けたなんて、やめて欲しいわよね」
(P74-75)
(「上を見るな、下を見て暮らせ」と言った古文の先生を思い出して)
上の方ばかり見て、自分に足りないものを気にしていても仕方がない。下を見て暮らせば今の生活に満足できるだろうという話なのだが、(中略)キョウコは、
(ひどい差別)
と憤ったのだった。
(中略)これは明らかに下にいる人を見下しているではないか。上も見ず下も見ず、ただ自分の足元を見ていればいいだけのことではないか。
(P127)
(クマガイさんの名言その1)
「自分がいやな思いをしたことばかりを覚えている人っているのよね。(中略)そのいやな事をまた、反芻しちゃって、何度も暗い気持ちになってるの。(中略)ちゃんと覚えておくべきものもあるかもしれないけど、ほとんどは忘れたほうがいいものばかりだったって、今になって感じるのよ。同じ牛ならおいしい草を反芻したほうが、精神的にも肉体的にもいいものね」
(P187-188)
(クマガイさんの名言その2)
「あなたがやらなくてはならない責任は、生きるっていうことだけですよ」
(P213)
何も起こらない凪小説だけど、心に響く文章にあふれているのがこのシリーズのいいところね。
今年もありがとうございました。
また来年も、キョウコさんの近況お待ちしております。
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Tao様がれんげ荘物語を読んでおられるのがとても良く分かりましたでございます
私的にも共感させていただくところがブログから見て取れますのでとても良いブログとなりましたでございます
映画も一生懸命に見ておられるのでございますのでセミリタイアを楽しく過ごしておられるようでございますね
私はものぐさの上に日曜日しか休みがないでございますので
テレビでやっている映画を録画して見るぐらいしかしておりませる
有料のdocomoのものもお金を払っているのでございますが面倒で見ておりませんでございますAmazonもしかりでございます
約束のエバーランドの映画で
エマが泣いているのでございますが
エマは自分が鬼に食べられるのが怖くて
泣いているのかと思っていたら
そうじゃなかったんだ
皆んなが鬼に食べられるのが悲しくて
エマは泣いていたんだ
と言うせりふがとても好きでございますし 私的にでございますがとても感動致しました 映画はとても良いでございます Tao様が熱心になって見ておられるのがとても良く分かります
関東はとても寒くて今日は雨も降っております
お風邪を召されないよお気をつけてくださいませ
Tao様はご自分のブログをあまり見る方たちがいないと謙遜されておられるのでございますますが
私的にはひっそりと毎回楽しみにしております
またブログにて読ませていただきます