ミニマリストでもなく、断捨離の趣味もない私。

今年に入って本の断捨離蓄熱式暖房機の断捨離はやったけど、どちらも必要に迫られてのことだった。

そんな私が最近、コレクションを全捨てしたものがある。

それは…



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耳かき。


熱心な読者のみなさんならご存じだろう。

私が耳かき大好きっ子だということを。


【耳かき関連記事】

2番目の記事では、マイ耳かきコレクションを恥ずかしげもなく披露。

恥かきついでに、その写真を再掲してしまおう!

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どうですか、このラインナップ。

楽しい耳かきライフが想像できるでしょう?



だが、幸せな時間は永遠に続かないのが世の習い。

しばらく前になるのだが、昨年の春、私は左耳に異常な痛みを感じた。

耳の入り口のあたりに激痛が走るようになり、触ればもちろんだが、耳にちょっと力が入っただけでも悶絶するようになってしまった。

左側を下にして横向きに寝ることも完全に不可能。

近所の耳鼻科にかけこんで検査してもらうと、どうやら外耳炎というやつらしい。

原因は当然、耳かきのしすぎ。

耳に流し込む液状の薬を処方され、それから1週間毎日外耳をひたした。

もちろん「耳かきなんて絶対ダメ!」と先生に釘をさされ、禁断症状に耐えながらご命令に従う日々。

その結果、症状はかなり改善したので、あとは自然治癒体制へ移行。

「耳かいちゃダメですよ」と念を押され、以後はノー耳かき生活に突入したのだ。



…とはいえ、長年の習慣を180度切り替えるのは至難の業。

ドラッグから抜けられない中毒患者のように、ふと気づくと写真①の「匠の技」を手に取ってしまっている私。

「この泥沼から抜け出さねば」と自分を戒めるのだが、何回かに一度は失敗しちゃって…

それでも耳の奥には入れず、入り口に近いところだけかいていたのよ。

そんなダメなジャンキーを、耳の神様は絶対に見逃さない。

その晩になると決まって外耳炎が始まり、眠ろうとすると激痛に襲われる始末。

いつもは自分に甘々な私もあの痛みには勝てず、耳かきの回数は自然に減っていき、ついにはまったくしなくなったのだ。

今の私は、耳かき地獄から生還した聖者のような気分です。



こうなるともういらないよね、耳かきの束なんて。

というわけで、先日まで保有していたコレクションはすべて捨ててしまったのだ。

耳かきの断捨離、これにて終了!

得意気に披露した写真も、今や遠い過去の思い出だ。

あの甘くせつない誘惑に打ち勝った私を、誰かほめて!


たまに耳の中でカサカサって音がするので、頭を傾けて手のひらを耳にぽんぽんと当てると、結構な大物がぽろっと転げ出てくる。

それを見て「おおー」と充実感に浸るのが、今の聖者のささやかな楽しみです。


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