第104作目の朝ドラ「おかえりモネ」が、昨日最終回を迎えた。
今年の5月中盤から始まったので、5ヶ月半の放送だった。
今日は恒例の「朝ドラ総括&展望記事」を書くことにしたい。
(ネタバレしまくりです)
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「おかえりモネ」は、朝ドラの王道をことごとくはずした異色のドラマだった。
東日本大震災のあとからスタートして、今現在、そしてちょっとだけ未来を描いたのはとても珍しい。
震災に傷ついた人たちが何度もつまずきながらも立ち上がる姿を描いたこのドラマは、コロナ禍からまだ復活できないでいる2021年人への応援歌にもなっているのだ。
気仙沼の市井の人々の力強い姿が日本全体にまで広がる最終話は、朝ドラ史上屈指の秀逸さだった。
主役のモネも、朝ドラの中では異色中の異色ヒロイン。
だって朝ドラと言えばたいてい「おらがおらが」なマイウェイ女が相場でしょ?
でも、震災で苦しんでいる人がまだたくさんいる現代に、いつものKY主人公はそぐわない。
自我を主張して前に出るよりも、他人を気遣い一歩引いて明るくふるまうモネだからこそ、この物語を辛抱強くつづることができたのだろう。
初めこそ「こんなおとなしい女の子で半年持つ?」と不安だったけど、今はモネ以外に考えられない。
本人もはしゃいだ感じが想像できない清原果耶は、完璧なキャスティングだったね。
最終回、りょーちんの「おかえり、モネ」を聞いて、「このセリフのために半年間観てきたんだ…」と鳥肌が立ちました。
ひとりだけ挙げるなら、東京の気象キャスターから仙台に飛んだ神野マリアンナ莉子で決まり。
彼女が出ているシーンはすべてが見せ場で、とにかく笑わせてもらった。
演じた今田美桜は華もあるし演技も力強くて、もう素晴らしいのひとこと。
注目度が一気に上がりました。
他には、モネのおじいちゃんの藤竜也、登米の山主の夏木マリ、モネを気象に目覚めさせた西島秀俊、そのできる部下の森田望智が光っていた。
それからモネの妹・未知は、震災のダークサイドを全部引き受けたような暗さで、演じるのが大変だったはず。
蒔田彩珠って初めて観たけど、彼女には特に「ご苦労さんでした」と言ってあげたい。
名前、「あじゅ」って読むのね。
3世代の女性を描く物語なので、演じるヒロインも3人いる。
最初が上白石萌音、次が深津絵里で、最後が川栄李奈だ。
主人公がころころ変わるのはリスキーな気もするが、2007年に「ちりとてちん」を書いた藤本有紀が脚本を担当するので、ここはお任せしても大丈夫そう。
モネから萌音にヒロインが替わるけど、今度は朝ドラ王道細腕繁盛記の継投策を楽しむことにしよう。
BSプレミアムではひと足先に「あぐり」が終わり、今は1979年の「マー姉ちゃん」が再放送中。
こちらはモネの真逆を行く「ドジで間抜けだけど頑張り屋」という直球ヒロインを、当時19歳の熊谷真実が熱演している。
その妹を演じているのが熊谷より5才年上の田中裕子なのだが、彼女はこのドラマがデビュー作。
ここで残した爪あとが、あとあと「おしん」につながるのね。
辛辣なコメントをさらっと流すナレーションも面白い「マー姉ちゃん」。
40年以上前のドラマでも爆笑させられちゃって、あなどれないわー。
BS12で放送されていた「ふたりっ子」も、先月最終回を迎えた。
その代わり、NHK夕方の再放送枠に1988年の「純ちゃんの応援歌」が登場。
こちらのヒロインは、本作でデビューした山口智子だ。
これがなかなか堂々とした演技で、とても初登板とは思えない。
やがて唐沢寿明も出てくるので、夫婦のなれそめ&名バッテリーぶりを楽しませてもらいましょうか。
2021年後半も朝ドラ3本が同時進行中。
これぞ私のセミリタイア生活です。
今年の5月中盤から始まったので、5ヶ月半の放送だった。
今日は恒例の「朝ドラ総括&展望記事」を書くことにしたい。
(ネタバレしまくりです)
異色のヒロイン・モネ
「おかえりモネ」は、朝ドラの王道をことごとくはずした異色のドラマだった。
東日本大震災のあとからスタートして、今現在、そしてちょっとだけ未来を描いたのはとても珍しい。
震災に傷ついた人たちが何度もつまずきながらも立ち上がる姿を描いたこのドラマは、コロナ禍からまだ復活できないでいる2021年人への応援歌にもなっているのだ。
気仙沼の市井の人々の力強い姿が日本全体にまで広がる最終話は、朝ドラ史上屈指の秀逸さだった。
主役のモネも、朝ドラの中では異色中の異色ヒロイン。
だって朝ドラと言えばたいてい「おらがおらが」なマイウェイ女が相場でしょ?
でも、震災で苦しんでいる人がまだたくさんいる現代に、いつものKY主人公はそぐわない。
自我を主張して前に出るよりも、他人を気遣い一歩引いて明るくふるまうモネだからこそ、この物語を辛抱強くつづることができたのだろう。
初めこそ「こんなおとなしい女の子で半年持つ?」と不安だったけど、今はモネ以外に考えられない。
本人もはしゃいだ感じが想像できない清原果耶は、完璧なキャスティングだったね。
最終回、りょーちんの「おかえり、モネ」を聞いて、「このセリフのために半年間観てきたんだ…」と鳥肌が立ちました。
「おかえりモネ」のお気に入りキャラ
ひとりだけ挙げるなら、東京の気象キャスターから仙台に飛んだ神野マリアンナ莉子で決まり。
彼女が出ているシーンはすべてが見せ場で、とにかく笑わせてもらった。
演じた今田美桜は華もあるし演技も力強くて、もう素晴らしいのひとこと。
注目度が一気に上がりました。
他には、モネのおじいちゃんの藤竜也、登米の山主の夏木マリ、モネを気象に目覚めさせた西島秀俊、そのできる部下の森田望智が光っていた。
それからモネの妹・未知は、震災のダークサイドを全部引き受けたような暗さで、演じるのが大変だったはず。
蒔田彩珠って初めて観たけど、彼女には特に「ご苦労さんでした」と言ってあげたい。
名前、「あじゅ」って読むのね。
来週からは「カムカムエヴリバディ」
2021年度後期 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」制作のお知らせ
第105作・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描きます。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添い、明るく照らす朝をお届けします。
(NHKドラマトピックス 2020/7/28)
3世代の女性を描く物語なので、演じるヒロインも3人いる。
最初が上白石萌音、次が深津絵里で、最後が川栄李奈だ。
主人公がころころ変わるのはリスキーな気もするが、2007年に「ちりとてちん」を書いた藤本有紀が脚本を担当するので、ここはお任せしても大丈夫そう。
モネから萌音にヒロインが替わるけど、今度は朝ドラ王道細腕繁盛記の継投策を楽しむことにしよう。
再放送も2本進行中
BSプレミアムではひと足先に「あぐり」が終わり、今は1979年の「マー姉ちゃん」が再放送中。
こちらはモネの真逆を行く「ドジで間抜けだけど頑張り屋」という直球ヒロインを、当時19歳の熊谷真実が熱演している。
その妹を演じているのが熊谷より5才年上の田中裕子なのだが、彼女はこのドラマがデビュー作。
ここで残した爪あとが、あとあと「おしん」につながるのね。
辛辣なコメントをさらっと流すナレーションも面白い「マー姉ちゃん」。
40年以上前のドラマでも爆笑させられちゃって、あなどれないわー。
BS12で放送されていた「ふたりっ子」も、先月最終回を迎えた。
その代わり、NHK夕方の再放送枠に1988年の「純ちゃんの応援歌」が登場。
こちらのヒロインは、本作でデビューした山口智子だ。
これがなかなか堂々とした演技で、とても初登板とは思えない。
やがて唐沢寿明も出てくるので、夫婦のなれそめ&名バッテリーぶりを楽しませてもらいましょうか。
2021年後半も朝ドラ3本が同時進行中。
これぞ私のセミリタイア生活です。
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