昨日JOCの委員会が開かれ、札幌市が2030年冬季五輪の国内候補地に正式に決まった。

招致反対を主張してきた私にとっては、悲報以外の何ものでもない。



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【冬季五輪招致関連記事】

私が何度も招致反対を口にするのは、これが多くの札幌市民の本心だと思っているから。

なのに、秋元市長をはじめとする招致推進派の連中は、まったく聞く耳を持とうとしない。

この市民無視の姿勢が、本当に本当に本当に腹立たしいのだ。



さらに、過った市政に対して「No!」をつきつけるべき地元メディアまで、諸手を挙げて「オリンピックだわーい!」なんてやっている。

昨日の「イチオシ‼」でも、「2030年冬季五輪招致どう思う?」という特集を放送していたが、反対する市民の声はさらっと流すだけで、基本的にのんきなウェルカムムード。

彼らは、東京五輪のマラソン開催地が札幌に変わるという第一報を流したときにも、問題点を指摘することなく能天気に喜んでいた。

あの意識の低さは、ある意味すごいわ。


ただ、昨日の番組内で一筋の光明を感じたのは、秋元市長のコメントだ。

「住民の支持率がどのくらいあるのか」ということにも(IOCは)関心を示されていたので、今後道民・札幌市民の盛り上がり・支持というものが課題になってくるのではないか、と思います。
(HTB「イチオシ‼」 2020/1/29)

実際、2026年冬季五輪の開催地に決定したイタリアのミラノは支持率が83%だったが、対抗馬のスウェーデン・ストックホルムは55%だったらしい。

「だから住民投票をやれと何回も言っているだろう!」と憤った矢先に、アナウンサーがこんなことをポロっと言った。


「札幌市は今年中に市民アンケートを実施して市民の考えを聞くことにしている」


反対されるからやらない」としていたアンケートを、実施する方向に転換したらしい。

IOCから「ちゃんと調べろ」と言われて、やらざるを得なくなったんだろうな。

市民を愚弄する姿勢は変わらないので、どうせまたあからさまな誘導アンケートでも作るんだろう。

まあ、何もしないよりはマシだし、結果として民意が五輪招致を支持するというなら、私も声高に反対するつもりはない。

それまでは、五輪不要論を強く主張させていただきます。



他の候補地が弱いのも、かなり気になるのよね。

札幌市 30年冬季五輪国内候補地に正式決定 JOC関係者「敵はいない」
他に招致に関心を示しているのは2候補。だが、ソルトレークシティー(米国)は28年ロサンゼルス夏季五輪から米国で連続開催となり、ピレネー・バルセロナ(スペイン)もカタルーニャ自治州の独立問題を抱える。(中略)経費の膨張も課題。既存施設を有効活用できる札幌への評価は高い。
(スポニチ 2020/1/30)

こうなると、正式に立候補してしまったら、いくら支持率が低くても、札幌に決まる確率は高いんじゃないの?

いやー、なんとも暗い予感しかしないわ。

10年後の今ごろ、オリンピックをテレビで観戦していることを、切に希望します。


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