今年もそろそろ本屋大賞発表の季節

それを前に、昨年の大賞受賞作を読んだ。

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」だ。



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3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。 (中略)数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
(「蜜蜂と遠雷」の帯より)

今ごろ取り上げるのも恥ずかしいくらいの話題作だ。

しかし、市の図書館の予約状況をのぞいてみると、今日現在でなんと1,711冊!

昨年、本屋大賞の記事を書いたときは1,430冊だったから、さらに増えてしまっている。

蔵書は15冊から45冊に増やしてくれたようだけど、まるで焼け石に水だ。


かくいう私は別のルートで借りたので、何年も待たずに読むことができた。

この別ルート、先日たまたま見つけたのだが、世間にはあんまり知られてないみたい。

このブログでも紹介したいところだけど、広まってしまうと自分の首を絞めることになるので、あえて書きません。

人気ブロガーのつらいところだね!



そんなアメリカンジョークはさておき、さすが直木賞とのW受賞作、この「蜜蜂と遠雷」はすごかった。

クラシックへの造詣が水たまり程度の深さしかない私でも、コンクールの熱に浮かされちゃうんだから、音楽好きにはたまらないはずだ。

個性的なコンテスタントたちが、狭き門をめぐってしのぎを削るさまは、本当にその場にいて演奏を聴いているかのようだった。

でも、これは絶対に映像化できないだろうなあ。

音楽の持つメッセージは、言葉でわかりやすく解説してくれるから、素人にも伝わるのだ。

仮に、このスケールの大きな演奏を本当に再現できたとしても、私のバカ耳では絶対に理解できないだろう。

うん、これは小説で楽しむのがベストだ。



ところで今回の読書では、かつてない至福の体験をしたので書いておきたい。

うちのねこちゃんがPCいすの上で眠りこけていたのだが、その無防備な姿が、最後の150ページを読もうとリクライニングに座った私の目にとまった。

これは、ねこちゃんとふれあうチャーンス!

起こさないようPCいすを静かに移動させ、右手を伸ばせばねこちゃんをナデナデできる場所にセットして、読書を開始。

それからの2時間、左手で読書、右手でねこちゃんと、大好きなものを同時に堪能したのだ。

これは、人間の幸せランキング上位10に入るね。


ただ残念なことに、クライマックスのあたりでねこちゃんが起きちゃった。

「もうさわるな」と言わんばかりの視線を投げつけ、いすから飛び降りて伸びをすると、トイレに行ってしまったのだ。

所用を済ませ、猫砂をまき散らしたあと、鈴入りボールを追いかけまわすねこちゃん。

トイレハイが続いているのか、かなり大きな音を立てて激しく飛びまわっている。

こっちは今まさに、物語が佳境に入ったところなのに…。


でも、このチャリンチャリンという音だって、登場人物である風間塵や栄伝亜夜に言わせれば、「日常の音楽」のひとつだろう。

これをうるさいとか読書の邪魔だというのは、私の勝手で不遜な考えでしかない。

彼らの音楽に対する真摯な姿勢に感動したのなら、ねこちゃんの立てる音だって、立派なBGMに聞こえないとおかしい。

…そう思ったら、急に全然気にならなくなった。

ねこちゃんが部屋中を縦横無尽に駆けまわるなか、ラストまで一気に読んだ私は、感動に包まれたのでした。

恩田さん、素晴らしい物語をありがとう。

そしてねこちゃん、素晴らしい音楽をありがとう。

「蜜蜂と遠雷」、間違いなくオススメです。


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