私がセミリタイアした大きな理由のひとつが、2,000冊を超える未読本の積ん読状態を解消すること。

しかし昨年読んだ蔵書はわずか30冊で、読書のスピードアップは喫緊の課題だ。

だが一方で、「小説はじっくり味わって読んだ方がいいんじゃない?」という思いもある。

そこで昨年末、このテーマに関する本を立て続けに3冊読んだ。



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1冊目は、1997年に発刊された「一年で600冊の本を読む法」で、著者はコラムニストの井家上隆幸氏。

一日2冊のペースで読むらしく、年600冊というのはかなり控えめな数字のようだ。



彼の読書法の特徴を、本の目次から抜粋すると、
  • つまらないと思ってもザッとでいい、とにかく最後まで読む
  • 出かけるときは読まなくてもいい、かならず本を持ち歩く
  • 読書で<ネットサーフィン>を愉しむ
  • "同時並行"読書のすすめ
  • ゆっくり読むより早く読むほうが、集中できる
  • 速読法なんて勉強することはない
  • ひろい読み、斜め読みでもいいじゃないか

この中で、特に参考になったのは、「ゆっくり読むより早く読むほうが集中できる」という説だ。

ぼくは<速読>、とにかく最後までバァーッと読む。でも(中略)、どうしてもノリきれなくて、途中でほうりだしてしまう本はある。ところがそんな本でもなにかの機会にフッと手に取ると、あら不思議、これが面白くて一気に読んでしまうケースも多い。なぜ?と考えてみると、途中でほうりだしたのは読んでいくときに時間がかかっているのですね。なぜ時間がかかるか、いうまでもない、ディテールにこだわっているからです。
要するに、一冊の本を読むのは陸上競技の短距離レースと同じなのだ。スタートからゴールまで加速はしても絶対に減速してはいけない。スピードに乗って一気に走りきることだ、とぼくは思う。
(P143)

読むのが遅い私には、なかなかまねのできない芸当だが、言いたいことはよくわかる。

最近、記憶力が衰えてきたせいか、「あれ?この人、前に出てきたっけ?」と、ページをさかのぼって登場シーンを探すことが増えてきた。

時間をかけて読んでいると、この症状は特に顕著に現れるのだが、話は中断するわ、老いを感じるわで、あまりいい気分にはならない。

ディテールをおろそかにしてもいいとは決して思わないけど、じっくり時間をかけて読んだ結果、前の文章を忘れてしまうくらいなら、できるだけ集中して早く読んだ方がいいわね。



ただ、この本から学べたのは、この部分だけ。

知的好奇心を満たすために、ジャンルを問わず芋づる式に読みあさるスタイルは、私のそれとはまったく違うから。

私は、ただ単に面白い本を読んで、読書する快楽を味わいたいだけなのだ。

ノンフィクションや歴史本、ビジネス本や自己啓発本あたりがメインの読書家には、参考になる話が多いんじゃないかしら。

20年前の本ですが、読んでみてはいかが?



→→→「読書に目的は必要か?役に立たない読書は無益か?」へ続く。


一年で600冊の本を読む法
一年で600冊の本を読む法井家上 隆幸

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