昨年2月に放送された「ガイアの夜明け」の「密着!会社と闘う者たち ~"長時間労働"をなくすために~」。
いつもの番組とはまったく違うテイストにびっくりして、私も感想の記事をアップした。
あれからおよそ1年半。
昨日7月25日、その第2弾が放送された。
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札幌にも5店舗をかまえる、全国チェーンの「しゃぶしゃぶ温野菜」。
行ったことはないのだが、食べ放題が売りのフランチャイズらしい。
千葉のとある店舗でバイトをしていた学生の上杉さん(仮名)が、仕事を辞めた後でこの店を訴えた。
休みなしで働かされ、女店長から「殺してやっから!」と怒鳴られる、まさに絵に描いたようなブラックバイトだったから。
「このハゲー!」といい、この店長といい、最近流行ってるのかね、女性上司からの聞くに堪えないパワハラが。
会社に残っている勤務記録は、女店長がつけていたらしく、実態とはまるでかけ離れている。
異常な勤務実態を証明するために、弁護団が目をつけたのは、従業員が毎日つけていた「防災防犯チェックシート」。
これを見ると、出勤日に上杉さんが自分で書いた「ウ」という担当者サインがはっきり書かれている。
警備会社が持っていた店舗のカードキー記録からも、上杉さんがお店を開け閉めした日時がわかった。
ひどい場合は、朝8:52にお店を開けて、翌日8:35にお店を閉めたなんて日もある。
これらの記録から、122日間の連続勤務や、月438時間の長時間労働が判明した。
4ヶ月も休みが取れなかったなんて、いつ死んでもおかしくない状態だったんじゃないだろうか?
この裁判の判決は来年出るらしいが、こんな店にバイトなんか集まらないだろうし、下手すると廃業しちゃうんじゃない?
ヤクザまがいの恫喝をする副社長が出てきて、「ゆきゆきて神軍」レベルの衝撃を受けた、前回の放送。
このブラック案件は、ついに裁判にもつれこんでいた。
あの放送で企業イメージも地に落ちたというのに、この会社に反省の色はまったく見られない。
だってあのあとも、小栗さん(仮名)にイジメのようなシュレッダー係を続けさせていたんだから。
しかも、そのことを裁判官から問いただされた例の副社長は、「何も悪いことはしていない」とばかりに開き直っていて、精神構造を疑わざるをえない。
あまりにひどいので、番組での法廷再現シーンを再録したい。
「裁判官ナイス!」という感じだが、裁判所を出た副社長をカメラが直撃したところ、「勝手に撮らないでください。いっさい流さないでください。プライバシーの侵害で訴えることになりますからやめてください」と言い捨てて、去って行った。
なんでこんな人が、まだ副社長なんてやってんの?
その一点だけで、この会社の存在価値を1ミリも見い出せないんだけど。
裁判の影響もあってか、その後すぐに、小栗さんが求めていた営業職への復職を認める和解案が、会社から提示された。
しかし、ここでもアリさんマーク、判断を誤った。
復職は認めるけど、営業車の使用は認めず、電車か自転車を使え、というのだ。
引越しの営業では段ボールを大量に運ぶので、車なしではとても無理なのに。
相手にメディアがついているとわかっていて、こんなイジメ継続案をぶつけてくるとは、ある意味すごいね、アリさんマーク。
当然、小栗さんは受け入れを拒否し、裁判で決着をつけることに。
すると、さすがにちょっとは目が覚めたのか、会社側は新たな和解案を提示。
今年5月、係争中の事案の一部について、和解が成立したようだ。
会社の謝罪を引き出し、復職に伴う営業車の使用も認められ、この件については完全勝利を収めることができた小栗さん。
しかし、残業代や未払い賃金、弁償金の問題については、引き続き裁判で争っていくらしい。
本心では、こんな会社とは早く縁を切りたいんじゃないのかな。
でも、姿勢を改めない相手を見ていたら、絶対に負けたくないと思うし、もう引くに引けないんだろうね。
アリさんマークは、早く莫大な賠償金を支払って小栗さんを解放し、そして悪代官のような経営陣を一新した方がいい。
でないと、いつまでたってもクソ企業のイメージのままだよ。
第3弾が放送されるのも時間の問題だろう。
というわけで、今回も異色の内容となった「ガイアの夜明け」。
これからも、世にはびこる悪いやつらをあぶりだして、白日の下にさらしていただきたい。
いつもの番組とはまったく違うテイストにびっくりして、私も感想の記事をアップした。
あれからおよそ1年半。
昨日7月25日、その第2弾が放送された。
ガイアの夜明け「密着!会社と闘う者たち 第2弾」
電通の女性新入社員が過労自殺した問題から加速した「働き方改革」。ただ仮に会社側が理不尽な働き方を強いても、社員やパート職員、アルバイトが異を唱えるのは非常に難しい。しかし、勇気を出して声をあげた人たちがいる。人気飲食チェーンで働いていたアルバイト学生と、大手引越会社の現役社員。それぞれ、孤独ながらも本来受け取るべき賃金や働く場を得ようと会社側と闘い続けていた。去年2月に放送した「密着!会社と闘う者たち」の第2弾。
(番組公式サイトより)
しゃぶしゃぶ温野菜VSアルバイト大学生
札幌にも5店舗をかまえる、全国チェーンの「しゃぶしゃぶ温野菜」。
行ったことはないのだが、食べ放題が売りのフランチャイズらしい。
千葉のとある店舗でバイトをしていた学生の上杉さん(仮名)が、仕事を辞めた後でこの店を訴えた。
休みなしで働かされ、女店長から「殺してやっから!」と怒鳴られる、まさに絵に描いたようなブラックバイトだったから。
「このハゲー!」といい、この店長といい、最近流行ってるのかね、女性上司からの聞くに堪えないパワハラが。
会社に残っている勤務記録は、女店長がつけていたらしく、実態とはまるでかけ離れている。
異常な勤務実態を証明するために、弁護団が目をつけたのは、従業員が毎日つけていた「防災防犯チェックシート」。
これを見ると、出勤日に上杉さんが自分で書いた「ウ」という担当者サインがはっきり書かれている。
警備会社が持っていた店舗のカードキー記録からも、上杉さんがお店を開け閉めした日時がわかった。
ひどい場合は、朝8:52にお店を開けて、翌日8:35にお店を閉めたなんて日もある。
これらの記録から、122日間の連続勤務や、月438時間の長時間労働が判明した。
4ヶ月も休みが取れなかったなんて、いつ死んでもおかしくない状態だったんじゃないだろうか?
この裁判の判決は来年出るらしいが、こんな店にバイトなんか集まらないだろうし、下手すると廃業しちゃうんじゃない?
アリさんマークの引越社VS現役社員(裁判編)
ヤクザまがいの恫喝をする副社長が出てきて、「ゆきゆきて神軍」レベルの衝撃を受けた、前回の放送。
このブラック案件は、ついに裁判にもつれこんでいた。
あの放送で企業イメージも地に落ちたというのに、この会社に反省の色はまったく見られない。
だってあのあとも、小栗さん(仮名)にイジメのようなシュレッダー係を続けさせていたんだから。
しかも、そのことを裁判官から問いただされた例の副社長は、「何も悪いことはしていない」とばかりに開き直っていて、精神構造を疑わざるをえない。
あまりにひどいので、番組での法廷再現シーンを再録したい。
裁判官:それでは、私から伺います。今回のシュレッダー係への配転というのは、1ヶ月の間に遅刻が2回あったことを重く見たということですね?
副社長:はい。
裁判官:例えば、あなたが明日からシュレッダー係へ行きなさいと言われたら、どうですか? それって制裁に、私から見ると見えるんだけど。
副社長:いや、そういうつもりではやっておりません。
裁判官:今までもう1年半たってますよね。
副社長:はい。
裁判官:いつまでこれを続けるんですか? 弁解する余地はあまりないように思いますけど。
「裁判官ナイス!」という感じだが、裁判所を出た副社長をカメラが直撃したところ、「勝手に撮らないでください。いっさい流さないでください。プライバシーの侵害で訴えることになりますからやめてください」と言い捨てて、去って行った。
なんでこんな人が、まだ副社長なんてやってんの?
その一点だけで、この会社の存在価値を1ミリも見い出せないんだけど。
裁判の影響もあってか、その後すぐに、小栗さんが求めていた営業職への復職を認める和解案が、会社から提示された。
しかし、ここでもアリさんマーク、判断を誤った。
復職は認めるけど、営業車の使用は認めず、電車か自転車を使え、というのだ。
引越しの営業では段ボールを大量に運ぶので、車なしではとても無理なのに。
相手にメディアがついているとわかっていて、こんなイジメ継続案をぶつけてくるとは、ある意味すごいね、アリさんマーク。
当然、小栗さんは受け入れを拒否し、裁判で決着をつけることに。
すると、さすがにちょっとは目が覚めたのか、会社側は新たな和解案を提示。
今年5月、係争中の事案の一部について、和解が成立したようだ。
事故で配転は無効 アリさん引越社和解 顔写真付き「罪状」と社内報に掲載
アリさんマークで知られる「引越社」のグループ会社「引越社関東」で、セールスドライバーとして働いていた男性社員(35)が、運転中に事故を起こして弁償のため労働組合に加入したことをきっかけに電話応対などの異動を命じられたとして、命令の無効などを求めた訴訟は24日、東京地裁で和解した。会社が男性を営業職として復帰させ、解決金を支払い謝罪する。
(産経ニュース 2017/5/24)
会社の謝罪を引き出し、復職に伴う営業車の使用も認められ、この件については完全勝利を収めることができた小栗さん。
しかし、残業代や未払い賃金、弁償金の問題については、引き続き裁判で争っていくらしい。
本心では、こんな会社とは早く縁を切りたいんじゃないのかな。
でも、姿勢を改めない相手を見ていたら、絶対に負けたくないと思うし、もう引くに引けないんだろうね。
アリさんマークは、早く莫大な賠償金を支払って小栗さんを解放し、そして悪代官のような経営陣を一新した方がいい。
でないと、いつまでたってもクソ企業のイメージのままだよ。
第3弾が放送されるのも時間の問題だろう。
というわけで、今回も異色の内容となった「ガイアの夜明け」。
これからも、世にはびこる悪いやつらをあぶりだして、白日の下にさらしていただきたい。
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