以前、「無料の電話相談やってます。時間はあるので…」という記事で、元部下のことを書いた。
頻度はそう多くないものの、彼女からは今でも電話がかかってくる。
今日のテーマは、最近のお悩み相談から。
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彼女の悩みの大半は、アドラーが指摘する通り、家庭や職場の人間関係が原因。
特に職場の様子は、私も知っているのだが、これがまあひどい。
女性が多いのだが、そのイヤなところをギュギュッと凝縮したようなところなのだ。
妬みやっかみ嫉みが嵐のように渦を巻き、黙って立っているだけで、四方八方から攻撃を受ける。
お局的存在が幅を利かし、ちょっとでも刃向おうものなら、あっという間に切り刻まれる。
上司は保身のことしか考えていない小物で、困っている部下を助けようともしない。
その上、びっくりするほどの薄給なのだから、正直働いている意味がわからない。
かように過酷な環境で、自己実現しようと孤軍奮闘している元部下なので、私も応援したくなるのだ。
そんな彼女が、先日の電話でこぼしていたのは、「他人との距離感がわからない」。
オープンな性格の人だと思って親しくしていたら、どうでもいい話をかたくなに秘密にされて困惑したり。
面倒くさい人なので、トラブルを避けるために愛想よくしていたら、やたらとからんでこられて迷惑だったり。
あまり親しくもない人なのに、突然なんでも明け透けに話されて、どう対応したらいいか迷ったり。
「どういう距離感を持って接したらいいか全然わかりません!」というのだ。
こういうとき、「相手の立場に立って考えれば、おのずとわかる」なんてアドバイスがよさそうだけど、彼女の場合、他人の気持ちがわからないような人間ではない。
逆に考え過ぎて、ああでもないこうでもないと悶々とするタイプだ。
そういう性格の人に対して、私のようなお気楽人間が、目の覚めるような解決策を提示できるはずがない。
だからと言って、「大変だねー、でも頑張れよ」なんて答えで流したりした日には、「真面目に考えてください!」と怒られるのがオチだ。
なので、すっかりゆるゆるな灰色の脳細胞を駆使して、なんとかお役に立とうとがんばってみた。
私の場合、こういうことで悩んだことがないのだが、それはきっと、距離感なるものを考えて行動したことがないから。
私自身パーソナルスペースが広く、基本的に他人との距離を置きたい方なので、自分から相手に近づくことがあまりない。
それでも同じ職場にいれば、自然と人間関係はできていくし、その中から好ましい人とは親しくなり、好ましくない人からは離れていっただけ。
誰からも好かれるなんて不可能だし、そんなことしても疲れるだけだから、それでよかったのよね。
彼女の場合、誰からも嫌われたくないという気持ちが強いようで、そうなると他人との距離感が気になるのも当然だろう。
その結果、他人の言動に振り回されたり、気をつかいすぎて袋小路に迷い込んだりするのだ。
なので私は、
「自分とまったく同じ距離感の人なんて、この世には存在しない。
違っていて当たり前なんだから、当たり前なんだと思って受け流しなさい」
と、アドバイスしてみた。
この数年間、実は何度も、同じような話を彼女にしている。
その結果、少しずつだけど、「自分が正しいと思うことは、たとえ他人とぶつかったり、陰口を叩かれたりしても、自信を持って行動すればいいんだ」という考えに変わってきたみたい。
まだまだへなちょこで、ときどき鼻っ柱をへし折られて電話をしてくるんだけど、そのたびに「あなたは間違ってないんだから自信を持て」と、精一杯応援してきたのだ。
アドラー研究家の岸見先生ほど、ズバッと明快な具体策は提示できないんだけど、私なりにお役に立てたらいいな、と思って。
頑張り屋の元部下には、ぜひとも幸せになってほしいのでね。
頻度はそう多くないものの、彼女からは今でも電話がかかってくる。
今日のテーマは、最近のお悩み相談から。
彼女の悩みの大半は、アドラーが指摘する通り、家庭や職場の人間関係が原因。
特に職場の様子は、私も知っているのだが、これがまあひどい。
女性が多いのだが、そのイヤなところをギュギュッと凝縮したようなところなのだ。
妬みやっかみ嫉みが嵐のように渦を巻き、黙って立っているだけで、四方八方から攻撃を受ける。
お局的存在が幅を利かし、ちょっとでも刃向おうものなら、あっという間に切り刻まれる。
上司は保身のことしか考えていない小物で、困っている部下を助けようともしない。
その上、びっくりするほどの薄給なのだから、正直働いている意味がわからない。
かように過酷な環境で、自己実現しようと孤軍奮闘している元部下なので、私も応援したくなるのだ。
そんな彼女が、先日の電話でこぼしていたのは、「他人との距離感がわからない」。
オープンな性格の人だと思って親しくしていたら、どうでもいい話をかたくなに秘密にされて困惑したり。
面倒くさい人なので、トラブルを避けるために愛想よくしていたら、やたらとからんでこられて迷惑だったり。
あまり親しくもない人なのに、突然なんでも明け透けに話されて、どう対応したらいいか迷ったり。
「どういう距離感を持って接したらいいか全然わかりません!」というのだ。
こういうとき、「相手の立場に立って考えれば、おのずとわかる」なんてアドバイスがよさそうだけど、彼女の場合、他人の気持ちがわからないような人間ではない。
逆に考え過ぎて、ああでもないこうでもないと悶々とするタイプだ。
そういう性格の人に対して、私のようなお気楽人間が、目の覚めるような解決策を提示できるはずがない。
だからと言って、「大変だねー、でも頑張れよ」なんて答えで流したりした日には、「真面目に考えてください!」と怒られるのがオチだ。
なので、すっかりゆるゆるな灰色の脳細胞を駆使して、なんとかお役に立とうとがんばってみた。
私の場合、こういうことで悩んだことがないのだが、それはきっと、距離感なるものを考えて行動したことがないから。
私自身パーソナルスペースが広く、基本的に他人との距離を置きたい方なので、自分から相手に近づくことがあまりない。
それでも同じ職場にいれば、自然と人間関係はできていくし、その中から好ましい人とは親しくなり、好ましくない人からは離れていっただけ。
誰からも好かれるなんて不可能だし、そんなことしても疲れるだけだから、それでよかったのよね。
彼女の場合、誰からも嫌われたくないという気持ちが強いようで、そうなると他人との距離感が気になるのも当然だろう。
その結果、他人の言動に振り回されたり、気をつかいすぎて袋小路に迷い込んだりするのだ。
なので私は、
「自分とまったく同じ距離感の人なんて、この世には存在しない。
違っていて当たり前なんだから、当たり前なんだと思って受け流しなさい」
と、アドバイスしてみた。
この数年間、実は何度も、同じような話を彼女にしている。
その結果、少しずつだけど、「自分が正しいと思うことは、たとえ他人とぶつかったり、陰口を叩かれたりしても、自信を持って行動すればいいんだ」という考えに変わってきたみたい。
まだまだへなちょこで、ときどき鼻っ柱をへし折られて電話をしてくるんだけど、そのたびに「あなたは間違ってないんだから自信を持て」と、精一杯応援してきたのだ。
アドラー研究家の岸見先生ほど、ズバッと明快な具体策は提示できないんだけど、私なりにお役に立てたらいいな、と思って。
頑張り屋の元部下には、ぜひとも幸せになってほしいのでね。
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