このブログでは、「ネット上にあふれる相談話をネタにしない」というのを、原則にしている。
私が口をはさんだところで、大きなお世話に決まっているし、何の役にも立たないだろうから。
「お前のブログは全部役に立たないだろ」と言われてしまえばそれまでなんだけど。
しかし今日は、あえてその禁を破ってみたい。
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相談ネタの引用元は、幻冬舎plusの「かけこみ人生相談」。
これは、セミリタブログ界隈でもときどきテーマに上がる、いわゆる「嫁ブロック問題」。
私は男だし、会社勤めも結婚の経験もあるので、こういう話を聞くと、どうしてもダンナの立場に立って考えてしまう。
「違う仕事をする」と言っているので、うまく行けば転職、失敗すれば失業、中をとったらセミリタイア。
そのどれもがこの相談者にとっては不安で、なんとか現状維持の嫁ブロックをかけたいんだろうね。
お父さんには同情しちゃうけど、奥さんには反発しか感じないわ。
私が回答者なら、「お前が働け!」と怒鳴ってしまうかも。
この相談に対し、身もふたもない返しではなく、やさしく、しかしはっきりと教えさとす回答者がいた。
それは、アドラー心理学の第一人者、岸見一郎先生。
今回、私がブログの禁を破った理由は、「嫌われる理由」の岸見先生が回答者だったからだ。(「セミリタイアしているとよくわかる!『嫌われる勇気』」を参照)
なるほどこれは、「自分の課題と他人の課題を分離する」という、アドラーの原則に従った回答だ。
仕事をする、しないを決めるのは夫の課題であり、決して妻の課題ではない。
だから、迷惑を被る立場の妻は、「辞められること」に対して意見は言えても、絶対に「辞めるな」と言ってはいけないのだ。
さすが岸見先生、論点が明確だわ。
これまた、課題の分離の話だ。
「嫌われる勇気」を読んでいると、この問題の解決策は、これしかないことがわかる。
自分と子どもたちのことしか考えていない相談者には、耳の痛いアドバイスだろう。
でも、今まで身を粉にして働いてきたご主人に対して、55歳を過ぎても、「家族のためならどんな苦しみにも耐えしのぶ男」を強いるのは、さすがに酷というものだ。
ミミズだってオケラだってアメンボだってダンナだって、みんなみんな生きているんだからさ。
以前はひとりものばかりだったセミリタブログ界にも、既婚者が増えてきた気がする今日このごろ。
セミリタイアに理解ある奥さんもいるようだが、世の中全体では、強烈な嫁ブロックをかけてくる妻の方が圧倒的に多いだろう。
がんばっているのに立場の弱いセミリタ志望のご主人は、ぜひ「嫌われる勇気」を読んで、課題の分離を実行してください。
そして、「3つの“J”」を手に入れようじゃありませんか!
※課題の分離を実行した結果、ご家族から三行半をつきつけられても、当ブログは一切責任を負いません。あしからず。
私が口をはさんだところで、大きなお世話に決まっているし、何の役にも立たないだろうから。
「お前のブログは全部役に立たないだろ」と言われてしまえばそれまでなんだけど。
しかし今日は、あえてその禁を破ってみたい。
相談ネタの引用元は、幻冬舎plusの「かけこみ人生相談」。
相談 vol. 89(主人が会社を辞めたいと言います・主婦・53歳・大阪府)
私は53歳の主婦で主人は55歳です。主人は建築設計の仕事をしているのですが4、5年前に部署が変わり、全くその仕事の内容が変わってしまいまして、老眼も増え今かなり仕事がやりづらいと本人は悩んでいるようです。定年まであと4年。私としてはわからないならわからないなりに周りの人に聞いたりして時間を過ごして欲しほしいと思っているのですが、主人はそれが耐えられないようです。
大学生の息子も2人いてこれから高校に上がる娘もいます。今会社をやめられたら家のローンを払えません。子どもたちを学校に行かすこともできません。本当に困っています。本人は違う仕事をすると言っていますが、正直、今の収入よりも半分ぐらいなるのは目に見えています。会社がやめろと言ってるわけではないので、このままのらりくらりとでも在籍してくれたらそれで良いのではないだろうかと私は思うのですが。真面目な主人は耐えられないようです。私は辞めさせてあげるべきなんでしょうか?
(幻冬舎plus 2017/6/14)
これは、セミリタブログ界隈でもときどきテーマに上がる、いわゆる「嫁ブロック問題」。
私は男だし、会社勤めも結婚の経験もあるので、こういう話を聞くと、どうしてもダンナの立場に立って考えてしまう。
「違う仕事をする」と言っているので、うまく行けば転職、失敗すれば失業、中をとったらセミリタイア。
そのどれもがこの相談者にとっては不安で、なんとか現状維持の嫁ブロックをかけたいんだろうね。
お父さんには同情しちゃうけど、奥さんには反発しか感じないわ。
私が回答者なら、「お前が働け!」と怒鳴ってしまうかも。
この相談に対し、身もふたもない返しではなく、やさしく、しかしはっきりと教えさとす回答者がいた。
それは、アドラー心理学の第一人者、岸見一郎先生。
今回、私がブログの禁を破った理由は、「嫌われる理由」の岸見先生が回答者だったからだ。(「セミリタイアしているとよくわかる!『嫌われる勇気』」を参照)
まず、あなたは意見をいうことはできますが、「彼に意見をいえることといえないことがある」ということです。本来、仕事をする、しないは本人が決めること、本人しか決められないことではありますが、彼が仕事を辞めれば家族は実質的な迷惑を被ることになりますから、「辞められること」についてあなたが意見をいうことはできます。
その際、絶対辞めてはいけないと、最初からこの考えは譲れないと話してはいけません。結論を最初にいってしまえば話し合いにはならないからです。
(同上)
なるほどこれは、「自分の課題と他人の課題を分離する」という、アドラーの原則に従った回答だ。
仕事をする、しないを決めるのは夫の課題であり、決して妻の課題ではない。
だから、迷惑を被る立場の妻は、「辞められること」に対して意見は言えても、絶対に「辞めるな」と言ってはいけないのだ。
さすが岸見先生、論点が明確だわ。
次に、彼の仕事の仕方については触れてはいけないということです。「わからないならわからないなりに周りの人に聞けばいいではないか」というようなことです。仕事を辞めないでほしいというのはあなたの希望ではありますが、たとえ辞めることを思いとどまる決心をされたとしても、どんな仕方でこれから働くかは彼が決めることです。「のらりくらりとでも在籍」すると思われるかもしれませんが、あなたが働き方について口を挟むことはできません。
(同上)
これまた、課題の分離の話だ。
「嫌われる勇気」を読んでいると、この問題の解決策は、これしかないことがわかる。
人は仕事をするために生きているのではありません。生きるために、さらにいえば幸福に生きるために働くのです。その意味では、現実的な問題は確かにありますが、意に染まない仕事をすることで彼が幸福ではなく、ひいては二人の生活も幸福と感じられなければ元も子もないように思います。
(同上)
自分と子どもたちのことしか考えていない相談者には、耳の痛いアドバイスだろう。
でも、今まで身を粉にして働いてきたご主人に対して、55歳を過ぎても、「家族のためならどんな苦しみにも耐えしのぶ男」を強いるのは、さすがに酷というものだ。
ミミズだってオケラだってアメンボだってダンナだって、みんなみんな生きているんだからさ。
以前はひとりものばかりだったセミリタブログ界にも、既婚者が増えてきた気がする今日このごろ。
セミリタイアに理解ある奥さんもいるようだが、世の中全体では、強烈な嫁ブロックをかけてくる妻の方が圧倒的に多いだろう。
がんばっているのに立場の弱いセミリタ志望のご主人は、ぜひ「嫌われる勇気」を読んで、課題の分離を実行してください。
そして、「3つの“J”」を手に入れようじゃありませんか!
※課題の分離を実行した結果、ご家族から三行半をつきつけられても、当ブログは一切責任を負いません。あしからず。
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