入社まもない社会人を対象に、ソニー生命が毎年実施している意識調査がある。
今年で4回目になるのだが、その調査結果が先日発表された。
新入社員「給料は高くなくていい、でも貯金する」と健気な回答 しかし2年目からは給料重視になる傾向
新社会人が働きだして1か月が経過したが、果たして今年の新人はどのようなことを考えているのだろうか。ソニー生命は5月9日、「社会人1年目と2年目の意識調査2017」の結果を発表した。
調査期間は3月27日~4月5日、この春から働き始めた、または就職してから1年経つ20~29歳の男女1000人を対象にインターネットで実施した。
(キャリコネニュース 2017/5/10)
と、キャリコネの記事を引用してみたが、実はこの記事に大したことは書いていない。
ソニー生命のニュースリリース「社会人1年目と2年目の意識調査2017」を読んでみると、今回のアンケート項目の中に、リタイア生活についての質問があるのだ。
「夢と希望あふれる新社会人になんちゅうこと訊くの?」と思わないでもないが、その結果はこうだ。
リタイアについて計画を立てているか
- 計画を立てている…44.0%
- リタイアしたいと思うが計画は立てていない…37.5%
- リタイアしたいと思わない…18.5%
4割以上が、大なり小なりすでに計画を立てているらしい。
しかしこれには、定年によるものも含んでいる。
ではこの44%のうち、早期リタイアを計画している人はどれくらいいるのだろう。
何歳までにリタイアしたいか
- 20代…1.5%
- 30代…2.8%
- 40代…3.2%
- 50代…6.2%
- 60代以降…30.3%
リタイアと言っても、大半がやはり、60代以降の定年後をイメージしてのもの。
しかし、50代までに早期リタイアを計画している人も、全体の13.7%いるのだ。
この数字を多いととらえるか否かは、見方によるだろう。
今でもマイノリティ意識が強い私には、1割以上ってのは、ちょっと多く感じるね。
私がセミリタイアを考え始めた時期については、「いつからセミリタイアを考えていたのか」という記事で触れた。
入社当初から頭の片隅にあったものの、具体的に「○○歳でセミリタイアしてやる!」ということを考えていたわけではない。
なので、新人の頃にこのアンケートを受けたなら、「リタイアしたいと思うが計画を立てていない」と回答していただろう。
45歳でセミリタイアした私だけど、もしも20代から計画していたら、もっと早く達成できたんだろうか?
…こればっかりは、なんとも言えませんな。
その時その時の最善(のつもり)を尽くした結果、今の私があるわけだから。
もしも若いころからセミリタイアを念頭に置いていたら、あんなに一生懸命仕事に取り組んだだろうか?
もしも一生懸命仕事に取り組んでいなかったら、あんなにいろんな経験ができただろうか?
もしもいろんな経験ができなかったら、今の自分にたどり着いていただろうか?
もしも違う自分になっていたなら、セミリタイアができただろうか?
もしもセミリタイアできたとしても、手に入れられなかったものも、たくさんあるんじゃないだろうか?
歴史に「もしも」がないように、私の人生にも「もしも」はない。
だから、こんなこと考えても仕方のないことなんだろうな。
うーん、身もふたもない結論になってしまった。
こんな私が新社会人に言いたいのは、「若者よ、セミリタイアを目指せ!」…ではない。
若者よ、その時その時の最善を尽くせ!
人事を尽くせば、あとは天命を待つだけだから。
え?説教くさい?
しょうがないじゃないか。
そういう歳なんだから。
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