(「4月のライオンづくし PART1」からの続き)
4月はなぜかライオンがマイブーム。
今日は、PART1の「ライオン・キング」と「3月のライオン」以外のライオンについて書きたい。(ネタバレはありません)
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今年のアカデミー賞で、作品賞を含む6部門にノミネートされた、実話に基づく感動の人間ドラマ。
5歳で家族と離ればなれになり、オーストラリアで成長したインドの青年、サルーが本作の主人公だ。
彼は故郷の場所はおろか、地名さえもうろ覚えで、帰りたくても帰れないまま21世紀を迎える。
そんな彼が駆使した文明の利器、それはGoogle earth。
タイトルに「ただいま」が入っているし、世界中に報道された実話なのでネタバレにはならないと思うが、クライマックスは当然、念願の帰郷だ。
わかってはいたことだが、あの場面で涙をこらえることは不可能。
再会を果たしたサルーに「よかったね」と思う以上に、彼を待っていた人の25年分の想いがドッと押し寄せてきて圧倒されてしまった。
「ラ・ラ・ランド」も「ムーンライト」もよかったけど、私なら作品賞はこれ一択だわ。
サルー役のデヴ・パーテルと、彼の養母に扮したニコール・キッドマンは、複雑な思いを表情だけで表していて、出色の演技。
そして彼らと同じぐらい素晴らしかったのは、ちっちゃいサルーを演じたインドの少年、サニー・パワールくん。
彼こそまさに、天才子役ってやつだ。
タイトルのライオンについては、実際に映画を観て、その意味を知ってほしい。
頭の中の霧が晴れるとは、まさにこの映画のことだ。
ライオンづいてきたので、勢いにまかせて、ライオンな映画を2本観た。
1本目は、1975年のアメリカ映画、「風とライオン」。
20世紀初頭のモロッコを舞台に、ショーン・コネリー演じるリフ族の首長ライズリと、第26代アメリカ合衆国大統領ルーズベルトの駆け引きを描いた、一大スペクタクルだ。
アメリカ人親子を誘拐したりして、ライズリただの悪党かと思いきや、意外にも筋の通ったナイスガイ。
コネリーが演じているからかもしれないが、囚われの身のキャンディス・バーゲンも、いつしか彼に惹きつけられていく。
人も馬も大量に投入してのアクションシーンは迫力があって、さすがジョン・ミリアス監督、いい仕事するわ。
ジェリー・ゴールドスミスのスコアも壮大華麗で、巨匠の仕事にハズレはないね。
100年以上前のイスラム世界は、テロリストが跋扈する今の中東と比較すると、共通点があるようで、でも決定的にどこかが違っていて、なかなか興味深かった。
そして、タイトルの「風とライオン」の意味は、ちょっと哲学的。
哲学的すぎて、あんまりピンとこなかったかも。
2本目は、1968年のイギリス映画、「冬のライオン」。
この年の賞レースの台風の目となった、名作中の名作だ。
12世紀末のイングランドを舞台に、国王ヘンリー二世、王妃エレノア、三人の息子、ヘンリーの愛人、フランス国王が集まって、次の国王の座をめぐる駆け引きが繰り広げられる。
竹中直人の「笑いながら怒る人」を彷彿とさせるぐらい、登場人物全員の表情と発言と真意が全然違っていて、呆気にとられまくる。
そのまま受け取っていいのは、ヘンリーに振り回される愛人のアリースと、ただただバカすぎる三男ジョンだけなんだもの。
自分の野望や欲望を実現したい人々の、だましあいにつぐだましあいの135分は、本当に面白かった。
ピーター・オトゥールやキャサリン・ヘップバーンの、名優にふさわしい重厚な演技にも圧倒された。
息子たちの中では、冷静沈着な策士の二男ジェフリーが、ずるがしこいんだけど一番好感が持てたかな。
いつも口が半開きのジョンについては、「よくあんなバカ面俳優を見つけてきた」と、キャスティング担当をほめてあげたくなった。
なお、劇中では一度もライオンという言葉は出てこなかった。
調べてみると、イングランド王の紋章にはじめてライオンを採用したのが、このヘンリー二世らしい。
人生の終局が近づき、家族もみんな冷たくて、まさに「冬のライオン」って感じだった。
ここまで来たら、映画やアニメ以外にもライオンはいないかしら…と家の中を探してみたら、ありましたよ本棚に。
「宣戦布告」や「外事警察」が有名な麻生幾が、2006年に発表したエスピオナージュ小説だ。
まだ読み始めたばかりで、これから本題に入っていくところなのだが、北朝鮮が日本に対して何やら企んでいるという話なので、あまりのタイムリーさに驚くばかり。
そんなお話を10年以上に前に書いていたのだから、麻生さんすごいわ。
実際には起こらないことを祈りながら、読み進めるとしよう。
記事の最後は、円山動物園のリッキーに締めてもらうことにした。
なんとりりしいお姿でしょう。
今度、実物を拝みに行ってみようっと。
4月はなぜかライオンがマイブーム。
今日は、PART1の「ライオン・キング」と「3月のライオン」以外のライオンについて書きたい。(ネタバレはありません)
LION ライオン 25年目のただいま
今年のアカデミー賞で、作品賞を含む6部門にノミネートされた、実話に基づく感動の人間ドラマ。
5歳で家族と離ればなれになり、オーストラリアで成長したインドの青年、サルーが本作の主人公だ。
彼は故郷の場所はおろか、地名さえもうろ覚えで、帰りたくても帰れないまま21世紀を迎える。
そんな彼が駆使した文明の利器、それはGoogle earth。
タイトルに「ただいま」が入っているし、世界中に報道された実話なのでネタバレにはならないと思うが、クライマックスは当然、念願の帰郷だ。
わかってはいたことだが、あの場面で涙をこらえることは不可能。
再会を果たしたサルーに「よかったね」と思う以上に、彼を待っていた人の25年分の想いがドッと押し寄せてきて圧倒されてしまった。
「ラ・ラ・ランド」も「ムーンライト」もよかったけど、私なら作品賞はこれ一択だわ。
サルー役のデヴ・パーテルと、彼の養母に扮したニコール・キッドマンは、複雑な思いを表情だけで表していて、出色の演技。
そして彼らと同じぐらい素晴らしかったのは、ちっちゃいサルーを演じたインドの少年、サニー・パワールくん。
彼こそまさに、天才子役ってやつだ。
タイトルのライオンについては、実際に映画を観て、その意味を知ってほしい。
頭の中の霧が晴れるとは、まさにこの映画のことだ。
ライオン映画いろいろ
ライオンづいてきたので、勢いにまかせて、ライオンな映画を2本観た。
1本目は、1975年のアメリカ映画、「風とライオン」。
20世紀初頭のモロッコを舞台に、ショーン・コネリー演じるリフ族の首長ライズリと、第26代アメリカ合衆国大統領ルーズベルトの駆け引きを描いた、一大スペクタクルだ。
アメリカ人親子を誘拐したりして、ライズリただの悪党かと思いきや、意外にも筋の通ったナイスガイ。
コネリーが演じているからかもしれないが、囚われの身のキャンディス・バーゲンも、いつしか彼に惹きつけられていく。
人も馬も大量に投入してのアクションシーンは迫力があって、さすがジョン・ミリアス監督、いい仕事するわ。
ジェリー・ゴールドスミスのスコアも壮大華麗で、巨匠の仕事にハズレはないね。
100年以上前のイスラム世界は、テロリストが跋扈する今の中東と比較すると、共通点があるようで、でも決定的にどこかが違っていて、なかなか興味深かった。
そして、タイトルの「風とライオン」の意味は、ちょっと哲学的。
哲学的すぎて、あんまりピンとこなかったかも。
2本目は、1968年のイギリス映画、「冬のライオン」。
この年の賞レースの台風の目となった、名作中の名作だ。
12世紀末のイングランドを舞台に、国王ヘンリー二世、王妃エレノア、三人の息子、ヘンリーの愛人、フランス国王が集まって、次の国王の座をめぐる駆け引きが繰り広げられる。
竹中直人の「笑いながら怒る人」を彷彿とさせるぐらい、登場人物全員の表情と発言と真意が全然違っていて、呆気にとられまくる。
そのまま受け取っていいのは、ヘンリーに振り回される愛人のアリースと、ただただバカすぎる三男ジョンだけなんだもの。
自分の野望や欲望を実現したい人々の、だましあいにつぐだましあいの135分は、本当に面白かった。
ピーター・オトゥールやキャサリン・ヘップバーンの、名優にふさわしい重厚な演技にも圧倒された。
息子たちの中では、冷静沈着な策士の二男ジェフリーが、ずるがしこいんだけど一番好感が持てたかな。
いつも口が半開きのジョンについては、「よくあんなバカ面俳優を見つけてきた」と、キャスティング担当をほめてあげたくなった。
なお、劇中では一度もライオンという言葉は出てこなかった。
調べてみると、イングランド王の紋章にはじめてライオンを採用したのが、このヘンリー二世らしい。
人生の終局が近づき、家族もみんな冷たくて、まさに「冬のライオン」って感じだった。
瀕死のライオン
ここまで来たら、映画やアニメ以外にもライオンはいないかしら…と家の中を探してみたら、ありましたよ本棚に。
「宣戦布告」や「外事警察」が有名な麻生幾が、2006年に発表したエスピオナージュ小説だ。
まだ読み始めたばかりで、これから本題に入っていくところなのだが、北朝鮮が日本に対して何やら企んでいるという話なので、あまりのタイムリーさに驚くばかり。
そんなお話を10年以上に前に書いていたのだから、麻生さんすごいわ。
実際には起こらないことを祈りながら、読み進めるとしよう。
記事の最後は、円山動物園のリッキーに締めてもらうことにした。
なんとりりしいお姿でしょう。
今度、実物を拝みに行ってみようっと。
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