観た映画をレビューする記事の第65弾。
今回も、最近観た
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全米の大会で通算6回の優勝を誇る福井商業チアダンス部を映画化した、青春スポ根ガールズムービー。
この実話のインパクトは強いし、チアダンスも画的にも見栄えがいいので、まさに映画的な題材だ。
ストーリーに想像以上のものがなくても、「これが本当にあった話なんだ」というだけで、観客をねじふせる説得力がある。
若手女優たちの努力のあとがはっきりとわかるダンスシーンは、実話のプレッシャーを見事にはね返していた。
鬼顧問・天海祐希の演技が少々オーバーで、はつらつとした生徒らに比べて嘘っぽく見えたのが、ちょっと残念だったかな。
リュック・ベッソンが脚本を手がけた、いかにも彼らしいユーモアにあふれたアクション映画。
余命いくばくもないことを宣告されたCIAエージェントのイーサンは、高価な治験薬をダシに、大物テロリストをターゲットにした危険なミッションを引き受ける。
ケヴィン・コスナー扮する主人公は、本当は凄腕なんだけど、大事なところで具合が悪くなって敵を逃がしたりして、かわいそうなんだけど笑ってしまった。
外では強面なエージェントなのに、娘の前ではとことん弱面な父親で、人がバンバン死ぬハードな話なのに、なごんでしまう場面も多い。
よく言えば斬新、悪く言えば気の抜けた映画なのだが、ベッソン印がついていればつい許してしまうのが、私の悪いくせだ。
昨年の「サミュエル・フラー自伝」刊行に合わせて公開された、1950年代の第一次インドシナ戦争を舞台にした戦争映画。
フランス外人部隊で働くアメリカ人傭兵ブロックは、昔自分が棄てた女を案内役にして、中国国境にある敵の軍需基地を襲撃する。
時代背景がよくわからないので、普通に軍事作戦遂行映画として観たのだが、本作のメインテーマは「異民族間の理解と寛容」。
アジア顔した自分の息子をどうしても愛することができない男の心の変化が、この映画の本当の見どころだ。
行軍の途中、男と女が二人きりになる場面は、6分にも及ぶ長回しでびっくりさせられた。
クリント・イーストウッドが初めて製作にも関わった、クレイグ・トーマス原作のスパイアクション。
冷戦の時代、ソ連が開発した新型戦闘機「ファイヤーフォックス」を強奪するため、NATOは退役パイロットのミッチェル・ガントに白羽の矢を立てる。
ガントが扮装してソ連に侵入し、戦闘機を盗むまでの前半は、エスピオナージュのスリリングなシーンにあふれている。
そして後半は一転して、ファイヤーフォックスの激しいドッグファイトが展開して、見せ場爆発だ。
でも、ジョン・ダイクストラが手掛けた当時最先端のスカイアクションは、今観るとどうしても牧歌的で、すっかり目が肥えてしまった自分がちょっと嫌になった。
幸田露伴の原作を、五所平之助監督が映画化した、職人気質を描いた作品。
腕は確かだが常識のない職人・十兵衛は、五重塔の建立を自分に任せてもらいたくて、お世話になった師匠と対立する。
自宅にミニチュアを作るほど五重塔に思い入れが強いのはわかるが、そのために周りをすべて敵に回す十兵衛の姿勢は、さすがに共感できなかった。
あの不器用さが「ザ・職人」と言いたいんだろうけど、人間的に魅力があるのは、懐の広いところを見せる源太師匠の方だ。
しかし、こんな映画が終戦間際の日本で作られていたことに、なんといっても驚いた。
この5本を加えると、今年観た映画は49本になった。
目標の240本まで、あと191本だ!
今回も、最近観た
- チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017)
- ラストミッション(2014)
- チャイナ・ゲイト(1957)
- ファイヤーフォックス(1982)
- 五重搭(1944)
<試写会で鑑賞>
チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017)
全米の大会で通算6回の優勝を誇る福井商業チアダンス部を映画化した、青春スポ根ガールズムービー。
この実話のインパクトは強いし、チアダンスも画的にも見栄えがいいので、まさに映画的な題材だ。
ストーリーに想像以上のものがなくても、「これが本当にあった話なんだ」というだけで、観客をねじふせる説得力がある。
若手女優たちの努力のあとがはっきりとわかるダンスシーンは、実話のプレッシャーを見事にはね返していた。
鬼顧問・天海祐希の演技が少々オーバーで、はつらつとした生徒らに比べて嘘っぽく見えたのが、ちょっと残念だったかな。
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<自宅で鑑賞>
ラストミッション(2014)
リュック・ベッソンが脚本を手がけた、いかにも彼らしいユーモアにあふれたアクション映画。
余命いくばくもないことを宣告されたCIAエージェントのイーサンは、高価な治験薬をダシに、大物テロリストをターゲットにした危険なミッションを引き受ける。
ケヴィン・コスナー扮する主人公は、本当は凄腕なんだけど、大事なところで具合が悪くなって敵を逃がしたりして、かわいそうなんだけど笑ってしまった。
外では強面なエージェントなのに、娘の前ではとことん弱面な父親で、人がバンバン死ぬハードな話なのに、なごんでしまう場面も多い。
よく言えば斬新、悪く言えば気の抜けた映画なのだが、ベッソン印がついていればつい許してしまうのが、私の悪いくせだ。
ラストミッション(字幕版) | |
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チャイナ・ゲイト(1957)
昨年の「サミュエル・フラー自伝」刊行に合わせて公開された、1950年代の第一次インドシナ戦争を舞台にした戦争映画。
フランス外人部隊で働くアメリカ人傭兵ブロックは、昔自分が棄てた女を案内役にして、中国国境にある敵の軍需基地を襲撃する。
時代背景がよくわからないので、普通に軍事作戦遂行映画として観たのだが、本作のメインテーマは「異民族間の理解と寛容」。
アジア顔した自分の息子をどうしても愛することができない男の心の変化が、この映画の本当の見どころだ。
行軍の途中、男と女が二人きりになる場面は、6分にも及ぶ長回しでびっくりさせられた。
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ファイヤーフォックス(1982)
クリント・イーストウッドが初めて製作にも関わった、クレイグ・トーマス原作のスパイアクション。
冷戦の時代、ソ連が開発した新型戦闘機「ファイヤーフォックス」を強奪するため、NATOは退役パイロットのミッチェル・ガントに白羽の矢を立てる。
ガントが扮装してソ連に侵入し、戦闘機を盗むまでの前半は、エスピオナージュのスリリングなシーンにあふれている。
そして後半は一転して、ファイヤーフォックスの激しいドッグファイトが展開して、見せ場爆発だ。
でも、ジョン・ダイクストラが手掛けた当時最先端のスカイアクションは、今観るとどうしても牧歌的で、すっかり目が肥えてしまった自分がちょっと嫌になった。
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五重搭(1944)
幸田露伴の原作を、五所平之助監督が映画化した、職人気質を描いた作品。
腕は確かだが常識のない職人・十兵衛は、五重塔の建立を自分に任せてもらいたくて、お世話になった師匠と対立する。
自宅にミニチュアを作るほど五重塔に思い入れが強いのはわかるが、そのために周りをすべて敵に回す十兵衛の姿勢は、さすがに共感できなかった。
あの不器用さが「ザ・職人」と言いたいんだろうけど、人間的に魅力があるのは、懐の広いところを見せる源太師匠の方だ。
しかし、こんな映画が終戦間際の日本で作られていたことに、なんといっても驚いた。
五重塔 (岩波文庫) | |
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この5本を加えると、今年観た映画は49本になった。
目標の240本まで、あと191本だ!
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