昨日の「クローズアップ現代+」のテーマは、ネットを通じて仕事を請け負う「ネット・ワーカー」

雇われない働き方を求めるフリーランスの現状を取り扱っていたので、「セミリタイアとも関係あるかな?」と思い、興味を持って番組を観た。



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冒頭に出てきたのは、遠方に住む母親の介護のために仕事を辞めた元教員の女性。

今の仕事は、前職の経験を生かせるベビーシッターで、仲介サイトに都合のいい時間を登録して、依頼を受けている。

時給は3,000円程度で、月10万円以上は稼げているらしい。

旦那も子供もいる感じだったけど、パッと見はまさにセミリタイアだわね。



しかし、成功例はわずかこれだけ。

あとは、タイトルどおりの残酷物語が続く。

最初は、問題になったキュレーションサイトでライターをしていた主婦が登場。

この人の場合、1,200字の記事を書いて手元に入るのは、仲介料を差し引くと480円

「原稿用紙3枚分も書いて、たった480円じゃ割に合わないだろ」と思うけど、それでもやる人がいるから成り立つんだろうね。

「仕事をこなせば報酬も上がる」という言葉につられてしまうようだが、実際に評価されるのはごく一部で、この主婦もだんだんやってられなくなって、他の記事をパクったりするようになったとか。

ひどい話だね。



次に出てきたのは、働きすぎに限界を感じて、IT企業を退職したエンジニア

高いスキルが災いしてか、求められるハードルは高いわ、仕様の変更は相次ぐわで、結局、長時間労働の泥沼からは抜けられていない。

「自由を求めてフリーランスになったのに、現実は逆」と、愚痴をこぼしていた。

でも、発注する側からすれば、相手が組織だろうと個人だろうと、求めるものは同じ。

個人の方が安く上がるから依頼するのであって、完成度が低くてもいいとは思っていない。

電話インタビューで答えていた匿名の発注者の話がひどすぎて、逆に笑ってしまった。

どのような仕事でもそうだと思うんですけど、安い金額で出すのが当然だと思うんですよ。そこで「安い」とか思うんであれば、ほかの仕事を選べばいいじゃんと強く思いますね。

これが現実なんだろうね。



次は、ライターとして年200万円以上稼ぐ女性が出てきた。

この人は成功している方なのだが、やっていることは結構えげつない。

高額で請け負える立場をいいことに、さらに安い金額をネットで提示して、孫請けに仕事をさせているのだ。

番組では、4,000円で受けた仕事を、1,200円で再募集する様子が放送されていた。

すごい。まさに格差社会だ。

それでも、たくさん応募があったと言うから、この闇はなかなか深いわ。

「私だったらやらないという安い金額なんですけど、どんな安い金額でも書く人はいるんですよね」と笑って話す姿を見て、思わずため息をついたのは、私だけではあるまい。



ワーカー1,000人を対象に平均月収を調査したところ、専業では73,268円副業では30,249円だったそうだ。

大手仲介サイトで月収20万円以上を稼いでいる人は、8,000人に1人というデータもあった。

需要と供給の結果なので、これについて良し悪しを論じても仕方がない。

さっきの発注者じゃないけど、「いやならやらなきゃいいじゃん」と言われてしまえば、それまでだもの。


この世界で生計を立てるのが難しいのは、この番組を観る前からわかっていたことだが、これじゃセミリタイアだって大変そうだ。

わずかなお金を稼ぐにも、多大な労力と時間が必要で、さらには精神的な苦痛も伴うんじゃ、セミリタイアした意味がない。

フリーランスでセミリタイアするには、それなりのスキルと相当な覚悟が必要だ。

それがない人は、別の方法を考えないと、資本主義のルールに則って搾取され続けちゃう。

自分も、将来そういうことにならないよう、気をつけなくちゃいかん!…と思ったのでありました。


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