時間内で終わらないから、仕方なく定時をオーバーしてやる仕事。

それが残業だ。

本当は誰もやりたくないものだと思っていたが、世の中にはいろんな価値観の人がいるようだ。



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【社畜】「やる気アピールには残業が一番」ブログに非難殺到! 「こういうやつがブラック企業を作る」
仕事をする上で、周りにやる気をアピールするのはいいが、そのやり方は考える必要はある。11月28日、あるブロガーが「定時を過ぎても残業する姿勢を見せろ!」と主張する記事を投稿。ネットで反論が続々と寄せられ、物議を醸している。
「新人がやる気を見せるのなんて非常に簡単な事です。定時を過ぎてもとにかく他の社員に声を掛け、できる事を可能な限り手伝って帰ることです。定時なんか知らんがな精神でね」
(キャリコネニュース 2016/11/29)

幸か不幸か、私が勤めていた会社は、新人にも膨大な量の仕事が与えられ、他人を手伝う余裕なんて全然なかった。

入社したての頃は、夜の10時が退館時刻で、電気が強制的に消される寸前まで仕事をするのが普通だった。

その時間まで残っているのは、入社5年目までの若手だけで、もっと上の社員はもっと早く帰っていた。


残業を記録するときは、最初の2時間をカウントせずに、3時間目以降の分だけ自己申告するのが慣例。

しかし、そうやっていても、通算するといずれ必ず36協定にひっかかるので、月末にはさらに調整しなければならなかった。

そうしないと、総務部長から呼び出しをくらって、書き直しを命じられるのだ。

「は?!本当はもっと残業してんだよ!」と言いたくなるところだが、こちとら人権が確立されていない超ペーペー。

無駄な抵抗になるのはわかっていたので、はじめから戦いを放棄していた。



そんな毎日を繰り返していた24年前のある日、3年目の先輩の行動に、私も含めオフィスにいた全員が驚いた。

定時を過ぎてまだ数分しかたっていないのに、突然立ち上がって、「じゃ、帰りまーす」と言って帰ってしまったのだ。

一瞬の出来事だったし、あまりに軽い口調だったので、しばらくあっけにとられてしまった。


その先輩は有能な人で、周りから一目置かれる存在だった。

ふだんは温厚だけど、自分が正しいと思ったら、上司だろうと誰だろうと関係なくストレートに主張する、とてもとんがった人だった。

性は違えど、米倉涼子演じる「ドクターX」の大門未知子に近いイメージだ。

入社1年目の私は、先輩の切れ味鋭い仕事ぶりに、いつも感心していた。


そんな先輩の、突然の定時退社だ。

誰も異議を唱えず、彼が去ったあと、残された人々で思わず目を合わせる始末。

最近のことではない。

もう一度書くが、今から24年前の話だ。

あとから聞いたところによると、彼は地元の劇団で役者兼監督を務めていて、その日は稽古があったらしい。

こんな忙しい会社で働きながら、そんなことまでしているなんてすごいなあと、さらに尊敬の念を深めてしまった。



働き始めたころにあの姿を見ているので、どうしても早く帰りたい時は、私もサッと立ってサッと出ていくようにしていた。

自分がそうだったので、部下を持つようになり、彼らが早く帰ったとしても全然気にならなかった。

それどころか、時代が変わり、部下の残業は上司が見届けるルールになってしまった。

結局最後に帰るのは、この私だ。

なんだよ、新人時代と一緒じゃねーか。


こうなると、残業する部下にかける言葉も、自然とこうなる。

「まだ残業するの?」
「その仕事、明日でもいいんじゃないの?」
「ねえ、もう帰ろうよ」


なんてやさしい上司だったんでしょ、私って。



だから、「やる気を見せるために残業する」なんてアホらしい話だし、それが通常営業だとしたら、残念な職場としか言いようがない。

新人だって、早く帰りたい時は、「じゃ、帰りまーす」と言って帰ってもいいのだよ!


…その後の責任は持てませんけど。


職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方
職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方沢渡 あまね,白井匠

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