私が読んだ本をレビューする記事の第18弾。
今回も、最近読んだ
(ネタバレはありません)
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100人に訊けば100人が「ぶす」と言うであろう見た目のきりこが、賢い黒ねこのラムセス2世とともに、自分だけの人生を力強く歩んでいく物語。
ある日、自分が「ぶす」であることに気づかされたきりこは、家にひきこもり、ラムセス2世や近所のねこたちと交流を深めるようになる。
物語の後半、きりこが不思議な能力を発揮して、世の中へ足を踏み出してからの展開に驚かされ、同時に、自分に正直に生きていくことの大切さを教えられた。
「自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん」という言葉は、今、思うように生きられていないすべての人々の心に響くんじゃないだろうか。
ねこの尊さ、素晴らしさもしっかり描かれていて、「きりこのようになりたい」と、ねこ好きなら誰もが思うはずだ。
今月末に阿部寛主演の映画が公開される、文庫書き下ろしのミステリー。
科学研究所から盗み出した生物兵器で脅迫を企てた犯人が死亡してしまい、危険な代物探しを命じられた研究員が雪山に向かう。
事態は緊迫しているのに、気の抜けた男が主人公なので、ハラハラドキドキする場面はほとんどない。
全編、軽い感じで話が進んで読みやすいんだけど、あまりに軽すぎて、読後の充実感はあまり感じられなかったかな。
映画は、小説のコミカルな部分をパワーアップさせているようなので、コメディとしては期待できるかも。
「スター・ウォーズ」のダース・ヴェイダーと4才の息子ルークの日常を描いた、ベストセラー絵本シリーズの第1弾。
無邪気なルークと子育てに苦心するヴェイダー卿の、映画ではありえない交流に、思わず笑ってしまう。
映画の名場面の中に彼らがいたり、他の有名キャラが登場したりと、SWネタも満載なのだが、普通の親子が普通にやるようなことでも、彼らがやるとそれだけでおかしいね。
一番のお気に入りは、「ハン・ソロとは遊ぶな。絶対にだめだ」かな。
「父と息子として共に銀河系を支配するのだ!」「そしたらおやつくれる?」もよかった。
SNS抜きでは語れない今どきの就活事情を描いた、第148回直木賞受賞作。
観察眼が鋭い分析家の拓人、コミュニケーション能力の高い光太郎、素直で誰からも愛されそうな瑞月、意識高い系女子の里香、就活を冷めた目で見つめる自由人の隆良。
この5人が、就職という高い壁にぶつかり、自分が何者なのかを見つけようともがき苦しむ。
映画を先に観ていたので、そのイメージが邪魔になるかもと危惧したが、キャラもストーリーも原作に忠実に作られていたことがわかり、逆に読みやすかった。
ブログの身バレにいつも注意している私からすると、彼らの情報発信意識はまったく理解できず、大変な時代に生きているんだなあと同情せざるを得ない。
ルポライターの著者が実際に経験した悪徳商法のエピソード集。
20の手口が紹介されているのだが、そのほとんどはタイトルどおり、わざと引っかかろうとしなければ引っかからなさそうな、低レベルの詐欺としか思えない。
それでも、実際には騙されちゃう人がいるんだから、こういう本も存在価値があるのだろう。
笑い話としてよくできていたのは、登録すると女性からの援助金が集まるという出会い系サイト。
客がすぐに乗ってこないと、1億円が当たったり、黄金国宝会員(?)になったり、バカな方向へどんどんエスカレートするのが面白かった。
この5冊を加えると、今年読んだ本は71冊。
目標の100冊まで、あと29冊だ!
今回も、最近読んだ
- きりこについて/西加奈子(2009)
- 疾風ロンド/東野圭吾(2013)
- ダース・ヴェイダーとルーク(4才)/ジェフリー・ブラウン(2012)
- 何者/朝井リョウ(2012)
- 悪徳商法 わざと引っかかってみました/多田文明(2013)
(ネタバレはありません)
きりこについて/西加奈子(2009)
100人に訊けば100人が「ぶす」と言うであろう見た目のきりこが、賢い黒ねこのラムセス2世とともに、自分だけの人生を力強く歩んでいく物語。
ある日、自分が「ぶす」であることに気づかされたきりこは、家にひきこもり、ラムセス2世や近所のねこたちと交流を深めるようになる。
物語の後半、きりこが不思議な能力を発揮して、世の中へ足を踏み出してからの展開に驚かされ、同時に、自分に正直に生きていくことの大切さを教えられた。
「自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん」という言葉は、今、思うように生きられていないすべての人々の心に響くんじゃないだろうか。
ねこの尊さ、素晴らしさもしっかり描かれていて、「きりこのようになりたい」と、ねこ好きなら誰もが思うはずだ。
きりこについて (角川文庫) | |
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疾風ロンド/東野圭吾(2013)
今月末に阿部寛主演の映画が公開される、文庫書き下ろしのミステリー。
科学研究所から盗み出した生物兵器で脅迫を企てた犯人が死亡してしまい、危険な代物探しを命じられた研究員が雪山に向かう。
事態は緊迫しているのに、気の抜けた男が主人公なので、ハラハラドキドキする場面はほとんどない。
全編、軽い感じで話が進んで読みやすいんだけど、あまりに軽すぎて、読後の充実感はあまり感じられなかったかな。
映画は、小説のコミカルな部分をパワーアップさせているようなので、コメディとしては期待できるかも。
疾風ロンド (実業之日本社文庫) | |
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ダース・ヴェイダーとルーク(4才)/ジェフリー・ブラウン(2012)
「スター・ウォーズ」のダース・ヴェイダーと4才の息子ルークの日常を描いた、ベストセラー絵本シリーズの第1弾。
無邪気なルークと子育てに苦心するヴェイダー卿の、映画ではありえない交流に、思わず笑ってしまう。
映画の名場面の中に彼らがいたり、他の有名キャラが登場したりと、SWネタも満載なのだが、普通の親子が普通にやるようなことでも、彼らがやるとそれだけでおかしいね。
一番のお気に入りは、「ハン・ソロとは遊ぶな。絶対にだめだ」かな。
「父と息子として共に銀河系を支配するのだ!」「そしたらおやつくれる?」もよかった。
ダース・ヴェイダーとルーク(4才) | |
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何者/朝井リョウ(2012)
SNS抜きでは語れない今どきの就活事情を描いた、第148回直木賞受賞作。
観察眼が鋭い分析家の拓人、コミュニケーション能力の高い光太郎、素直で誰からも愛されそうな瑞月、意識高い系女子の里香、就活を冷めた目で見つめる自由人の隆良。
この5人が、就職という高い壁にぶつかり、自分が何者なのかを見つけようともがき苦しむ。
映画を先に観ていたので、そのイメージが邪魔になるかもと危惧したが、キャラもストーリーも原作に忠実に作られていたことがわかり、逆に読みやすかった。
ブログの身バレにいつも注意している私からすると、彼らの情報発信意識はまったく理解できず、大変な時代に生きているんだなあと同情せざるを得ない。
何者(新潮文庫) | |
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悪徳商法 わざと引っかかってみました/多田文明(2013)
ルポライターの著者が実際に経験した悪徳商法のエピソード集。
20の手口が紹介されているのだが、そのほとんどはタイトルどおり、わざと引っかかろうとしなければ引っかからなさそうな、低レベルの詐欺としか思えない。
それでも、実際には騙されちゃう人がいるんだから、こういう本も存在価値があるのだろう。
笑い話としてよくできていたのは、登録すると女性からの援助金が集まるという出会い系サイト。
客がすぐに乗ってこないと、1億円が当たったり、黄金国宝会員(?)になったり、バカな方向へどんどんエスカレートするのが面白かった。
悪徳商法 わざと引っかかってみました | |
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この5冊を加えると、今年読んだ本は71冊。
目標の100冊まで、あと29冊だ!
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