主役級の若手俳優を集めて映画化された、朝井リョウの直木賞受賞作、「何者」

先日、この映画の舞台挨拶つき試写会が共済ホールで開かれたので行ってきた。

今日の記事は、そこで感じたことを3つ、いっぺんに書いてしまいたい。

(ネタバレはありません)



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三浦大輔監督の舞台挨拶


三浦大輔と言ったら、今シーズンで引退の「ハマの番長」を思い浮かべる人が大半だろう。

同姓同名のこの監督は、まだ40歳と若い。

そして、今回初めて知ったのだが、北海道は苫小牧の出身らしい。

凱旋公演ならぬ凱旋挨拶となったわけで、こういう有能で有望な監督が地元から出たと聞くと、何の関係もないのに、誇らしく感じてしまう。

ここまで持ち上げる理由はもうひとつあって、彼の商業映画デビューはあの名作、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」なのだ。

銀杏BOYZの峯田和伸扮する主人公・田西は、カッコ悪さを究めたような男で、どうも他人のような気がしなかった。

初メガホンであんな傑作を作っちゃうんだから、三浦監督の新作は期待しないわけにはいかないのだ。

舞台挨拶でも、よくしゃべるわ、勝手に観客アンケート始めるわ、花束の水を大量にこぼすわ、とにかく面白い人だった。

同じ道産子として、これからの活躍を期待してますよ。


私がもっとも忌み嫌う客


映画は劇場で観るのが一番だと思うのだが、その鑑賞意欲を減衰させるのが、迷惑な客

ぺちゃくちゃしゃべる、音を立てて物を食べる、携帯を操作する、席を蹴られるなど、どれも許しがたい行為なのだが、私が一番頭に来るのは、目の前に座るデカいやつだ。

ウィキッド」の時も書いたけど、こいつがいると、すべてが台無しになる。

真正面で視界を邪魔されると、スクリーンのど真ん中が見えないので、映画に集中することができないのだ。

私が席を選ぶときは、そういう人の後ろは避けるのだが、あとから来て前の席に座られると、本当にガッカリする。

それでも、自分の身長を意識して、できるだけ椅子に深く座るような配慮をしてくれるならまだいい。

高い座高を誇るかのように姿勢よく座るやつには、殺意すら覚えるね。


今回の試写会では、私ではなく、私の隣りの席の女性が、胴長男の被害に遭っていた。

その胴長男は、開場してしばらくたってからやってきて、その女性の前に座った。

まったく体を沈めないものだから、前の席は一段低くなっているのに、目線の高さは前後で一緒。

しかも、上映中ひっきりなしに頭や肩をぐるんぐるん動かして、斜め後ろの私から見ても目障りなことこの上ない。

隣りの女性は、少しでも胴長男越しの視野を広げようと、2時間ずっと背筋を伸ばしたままだった。

あれは相当しんどかっただろう。


段差が大きいシネコンならともかく、共済ホールのような平坦なところでは、上映前のマナー喚起で、「後ろの人に気を遣う」ってのもやってほしいわ。

「いやだ!頭突き出して座りたい!」って人は、一番後ろか一番端っこの席に行ってください。


就活って大変だね


さて、肝心の「何者」を観て思ったこと。


四半世紀前に就職活動に励んだ私だが、奇しくもその年にも、「何者」と同じテーマの映画が公開された。

織田裕二主演の「就職戦線異状なし」だ。

バブル真っ只中の売り手市場が舞台で、現実に学生だった私から見ても、かなり浮かれた映画だった。

主題歌の「どんなときも」がバカみたいに売れていたが、あの時は槇原敬之のことを一発屋だと決めてかかっていた。


一方、21世紀の「何者」は、とにかくシビアだ。

私の頃は、リクルーターとの個人的なつながりが強くて、エントリーシートもWEBテストもなかった。

そもそも、携帯もインターネットもなかったからね。

フェイスブックやツイッターで学生同士が情報共有したり、自己アピールするなんて、すごい時代だわ。


情報があふれかえっているせいで、選択肢が増えたのはいいけど、競争者も同じだけ増える。

労働者不足と少子化で、かつてない売り手市場になっているというのに、内定は一部の学生に集中して、その他の多くは何十社も面接を受け、何十回もお祈りメールを受け取ることになる。

こりゃ、メンタル相当強くないとしんどいわね。


映画でも、助け合うはずの仲間が、内定の有無や考え方の違いから、疑心暗鬼になって衝突を繰り返す。

佐藤健演じる主人公・拓人は、演劇のシナリオを書く才能があるのに、就活はなかなかうまくいかない姿がもどかしく、観ていて共感を覚えた。

そんな彼も彼の仲間たちも、紆余曲折はあったけど、最後はそれぞれなるようになりました…なんて「就職戦線異状なし」みたいな、ほろにがハッピーエンドな話にはならないのが、この映画のすごいところだ。

原作を読んでいなかったので、あの展開には強い衝撃をくらった。

今、就活で悩んでいる人には、エアバッグぐらいないと、かなりきついんじゃないかな。


睡眠不足気味だったし、斜め前の胴長男も邪魔だったんだけど、それでもスクリーンから目を離すことはできず。

これは、ぜひ劇場で観ていただきたい作品だ。

映画「何者」は、10月15日から全国公開です。


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