もしも会社勤めを続けていたなら、最後の職場の着任時期から計算して、ちょうど今頃、転勤の辞令が出ていたはず。

全国転勤の苦労については、「全国転勤の“光”と“陰”」にも書いたが、一番大変なのは、引越し前後のこの時期だ。

転勤前は、日中、仕事の引き継ぎをしながら、夜と休日を使って引越しの準備に追われる。

転勤後は、新しい仕事と同僚の名前を覚えながら、家では荷解きをして新居を住みやすくしなければならない。

面倒くさいことだらけなので、もう引越ししなくていいのはありがたいのだが、ひとつだけ楽しかったことを思い出した。


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それは、新居探し

昔はどこに引越しても会社が建てた社宅があったが、維持費がかかるため、最近は借上げが多かった。

転勤が決まると、会社の提携している業者から、新居の候補となるマンションやアパートの図面を送ってくるのだが、これがまったく話にならない。

独身者という情報で探すらしく、狭いけど会社からは近い、という物件ばかり紹介されるのだ。

「家族もいないひとりもんは、仕事しかすることがないだろうから、こんなんで十分だろ」というメッセージを、ひしひしを感じさせるセレクションだった。


しかし、バツイチの私には妻帯者なみに家具があり、それ以上に大量の本に埋もれている。

それらを収納するには、それなりの広さが必要なのだ。

なので、新居は業者任せにできず、毎回自分で探していた。


転勤が決まると、まず引越し先の街の情報を入手して、会社に通える範囲を決める。

次に探すのは映画館だ。

当時は車があったので、どこでも行けるのだが、頻度を考えると近場にあるに越したことはない。

そして、不動産紹介サイトで家賃の上限と最低限の間取りを条件指定して、検索をかける。

すると、業者からの紹介では絶対に出てこない面白物件がいくつか上がってくるのだ。


その後は、通勤距離や近所の環境もチェックしながら、新居のイメージをふくらませていく。

転勤前に現地に行って、物件を下見することは難しかったので、ネットでできるだけ情報を集めて、最終候補をしぼりこむ。

最後は、転勤先の職場にいる知り合いに連絡して、現地ならではのアドバイスをもらう。

そうして、次の数年間の住処を決定するのだ。


業者任せな人がほとんどだったので、私のように物件にこだわる人はあまりいなかったようだ。

どうせ数年間しかいないんだから、という感覚なのかな。

仕事も大事だけど、それ以上に自分の人生が大事という人間には理解しがたい。

それよりなにより、ネットでいろんな間取りを見て、新しい生活を想像するのが楽しかったのよね。

独身だから、家族の意見を尊重する必要もなく、自分の好みだけで決められるし。


そんな私の楽しみも、今住んでいる終の住処探しが最後になった。

今のところ満足しているので、本当に終の住処になると思うのだが、先のことはわからない。

もしかしたら飽きてしまって、また引越ししたくなるかもしれない。

なので、特別その気もないのに、ときどき不動産サイトを眺めて、よさげな物件を探してみたりして。

私にとっては、それだけで心おどる作業なのだ。


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