「圧迫面接の思い出(前編)」からの続き

内々定をもらったB社の要望で、A社の最終面接を断るべく、お世話になっている先輩リクルーターに電話を入れた。


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2016062701

:すみません。今日の面接、行けなくなりました。

先輩:えっ? どうして?

:実は、B社で内々定をいただきまして、そちらにお世話になることにしました。

先輩:そうか…でも、面接だけは受けに来てくれないかな。○○は評価が高いんだよ。


そこで思い出したのは、あの圧迫面接だ。

あの面接官が、私を評価するはずがない。


:前回の面談は散々だったんですよ。評価が高いと言ってくださるのはうれしいですが、話半分でしか受け取れません。

先輩:いや、それは違う。その人の評価がものすごく高いんだよ。あの人は辛い点数しかつけないから、○○は本当に評価されてるんだ。


えーっ? 嘘でしょ?

だったら、そういう雰囲気を少しでも出してくれたらよかったのに。


お世話になっている先輩が、こんなに引っ張ってくれているのに、それを断るのは心苦しい。

そこで私は、本当の気持ちをぶつけることにした。


:先輩がそこまで言ってくださるのはうれしいし、たぶん本当のことなんでしょう。
でも、学生が短い期間で就職先を決めるには、会った人で判断するしかないんです。その学生に、ああいう人を会わせるということは、ああいう人がたくさんいる会社だと思うんです。もしもこの予想が当たっていたら、私はA社に入ったあとで必ず後悔します。そういう会社だってわかっていたのに、と。
だから、大変申し訳ないのですが、A社とはご縁がなかったということにしてください。


ここまで言うと、先輩もさすがにあきらめた。


先輩:○○にそこまで嫌な思いをさせたんだ。申し訳ないことをした。
実は、あの人を面談に出すかどうか、社内でも意見が分かれていたんだ。やっぱり出すべきじゃなかったな。
残念だけど仕方ない。会社は違うけど、同じ業界でがんばろうな。


そう言って、電話を切ってくれた。

この先輩には、今でも頭が上がらない。


その後B社に入社した私は、今度はリクルーターの立場で、学生たちと話をするのが仕事になった。

その時の私のスタンスは、親身に相談に乗ってくれる先輩だ。

それは、私が課長職になって、学生たちに会う場合でも変わらなかった。

かなり年上の人間が出てくるだけでも、学生たちは緊張するのだ。

彼らを圧迫したところで、その人間性がわかるなんてありえない。

私は圧迫面接に負けなかったけど、あれで評価されても全然うれしくなかったしね。


私が新卒採用に関わった数年間に、「○○さんにあこがれてB社に決めました」と言って入社した新人が、数名いる。

自己分析すると、あとで「○○さんにだまされた」と言われないよう、訊かれたことには本音で答えていたのがよかったのかな。


そんな私も、今はセミリタイアしてしまったので、「○○さん、先に逃げた」と思われているに違いない。

そんな彼らにかけられる言葉があるとすれば…

ごめんね、ハハハ。

それしかないわ。


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