都知事を辞めて、表舞台からすっかり姿を消してしまった舛添氏。

マスコミ各社も、今や都知事選の方に夢中になってしまい、「責任追及の手は緩めない」と鼻息荒くしていた勢いはどこへやらだ。

なので、いいタイミングを逸してしまった記事になりそうなのだが、そんなの気にせず書いてしまおう。

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2016050201


都議会で、舛添氏の著書を手にして、彼を攻撃する議員がいた。

ヤフオクID『削除は私が行った』 大量の美術品購入に『定期預金の積み立てのよう』と批判も
「知事、この本をごらんください。これは知事自身の著書です。タイトルは『マスゾエ式 定年後極楽生活入門』。(中略)この中で知事は資産形成について指南していますが、趣味を生かした財テクとして美術品にも言及しています」
(産経ニュース 2016/6/8)

公明党の高倉議員は、この本の一節を引用して、こう発言した。

「知事はこう述べています。
『私は絵が好きなのですが、例えば絵画を買うことも資産運用の一手段といえるかもしれません。そしてある人から横山大観の言葉を引いて前途有望な若手の画家の絵を今のうちに購入し、価値が上がるのを待てばよいという忠告を受けた』と述べ、『私もまだ有望ではない、ある台湾人画家の絵を購入し、議員会館に飾っています。今後、価値が上がることを期待しています』と書いています。
知事が依頼した弁護士の調査報告によると政治資金を使って多数の美術品や書を購入しています。しかもその購入は規則的と思えるほど継続して行われており、あたかも定期預金の積み立てのような印象さえ受けます」
(産経ニュース 2016/6/8)

このニュースを見て、すぐに図書館の蔵書をチェックしてみた。

「貸出依頼が殺到してるんだろうなあ」と思ったら、貸出中ではあるけれど、待っている人はゼロ。

なので、予約ボタンをぽちっと押しておいた。

それから1週間もたたないうちに、この本を借りることができた。


出版されたのは、11年前の2005年。

小泉首相が衆議院を解散した年で、リーマンショックの3年前にあたる。

舛添氏は参議院議員5年目に突入しており、厚生労働大臣になるのはさらに2年後のことだ。


私の目的は、昔の本を取りあげて、あと出しじゃんけんで舛添氏を攻撃することではない。

ニュースがきっかけで目に留まったこの本が、セミリタイアに資する内容なのかどうか確かめたかったのだ。

なので、揚げ足取り目線ではなく、純粋に「いいこと書いてないかなー」というスタンスで読むことにした。



前半は老後のお金に関する話、後半は老後の生き方と介護の問題について書かれている。

お金については、家計と投資に関して初歩的な話が続くので、FPとして目新しい話題はなかった。

そんな中にあって、あの美術品の部分は異彩を放っており、「こりゃ議会で取り上げられても仕方ない」という印象を受けた。

舛添氏の金銭感覚はかなり高いところにあるようで、これを読んだ庶民は「私たちとは違う人種だわ」と思うに違いない。

でも、節約に対する考え方は通じるところがあるので、「お金持ち=ケチ」という俗説を地で行く人なのかもね。



一方、老後の人生に対する考え方は、納得できる話が多かった。
  • 今の日本は、世界的にも歴史的にも非常に恵まれている
  • 自分がいちばんやりたい、好きなことをするのが、幸せな人生
  • ボランティアを生きがいにして、頭を働かせて健康に老後を過ごすべし

セミリタイアについても、こう言及している。

フランスやイタリアのようなバカンスの長い国の国民はできるだけ早く引退し、自分の時間を持ちたいと考えます。40歳でも35歳でも一日でも早く年金をもらって、遊びながら余生を過ごすという生活を目指すのです。(中略)
日本の場合は、40代でリタイアして毎日ヨットに乗って過ごすという、フランス人のような生活にシフトすることは現実的に難しいかもしれませんが、週休3日にして自分の趣味の時間を多くするということはできるかもしれません。日本人の場合、単に遊びながら余生を過ごすよりも、むしろ週1日でも2日でも働いた方が性に合うのかもしれません。
(131ページ)

ということは、単に遊びながら余生を過ごしている私は、フランス人やイタリア人に近いのかも!

ケセラセラ~♪だぜ!人生は。

あ、あれはスペイン語か。


介護については独自の理論があって、まだ経験のない私には、参考になる話が多かった。

この人は、ずっと厚生労働大臣をやっていた方がよかったんじゃないだろうか。



全体的には可もなく不可もなくな本だったけど、セミリタイアを否定するような文章はなかったので、そこは好感が持てた。

あんなセコいことをしなければ、普通に良書という評価になったのかも。

しかし、Amazonのカスタマーレビューは、軒並み★1つになっちゃっている。

まあ、仕方のないことなんでしょうが。


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