私が読んだ本をレビューする記事の第12弾。
今回も、最近読んだ
(ネタバレはありません)
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アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した、軽快なタッチのコミック・クライム・ノベル。
次から次へとカモられ続ける男に、見ず知らずの叔父の遺産がころがりこみ、怪しげな連中に命を狙われ出す。
あんなにだまされていながら、飽きずにまた詐欺の被害に遭ってしまう不運の男、フレッド・フィッチ。
この小説がこんなに面白いのは、複雑なストーリーもさることながら、こんなにどうしようもなくて、こんなにおかしい主人公を創造した点にある。
50年も前の作品が、いまだにこれだけ大笑いできるのは、名作の証拠だろう。
パフォーマンスコーチなる肩書を持つ著者による、ポジティブメッセージ満載の一冊。
「MJ BOOK CAFE」の本棚にあったので、カフェオレを飲みながら、セミリタイア向けの言葉を探してみた。
セミリタイアする一歩が踏み出せない人には、「ほんの少し決める勇気があればいい」。
社会の常識やルールに縛られている人には、「自分で決めていいんだよ」「自分の気持ちが基準なんだ」。
耳触りのよい言葉がならんでいるので、何かで悩んでいる人は、元気をもらえるかもしれない。
直木賞や本屋大賞の候補となった「戦場のコックたち」の著者のデビュー作。
ミステリーズ!新人賞で佳作入選した表題作を含む、5編の短編が集められている。
「オーブランの少女」は、当初SFかファンタジーだと勝手に思っていたのだが、こちらの安易な想像をはるかに超える着地点に感嘆した。
ゴシックなロンドンが舞台の「仮面」、定食屋で話が展開する「大雨とトマト」、昔の女学校で繰り広げられる「片思い」、架空の国の格差社会を描いた「氷の皇国」と、他の4編もバラエティに富んでいる。
ミステリーというより、謎めいたお話と言った方がしっくりくる、深い余韻に満ちた物語の数々を堪能した。
人工子宮の利用が進んだ社会で、自然出産を望む妊婦だけが集まる街、それがバルーン・タウン。
そこで起きた事件の謎を、妊婦探偵と非妊婦刑事が解き明かす、和製SFミステリーシリーズの第1弾。
5編の短編が収録されており、扱う事件も、殺人、密室、暗号など幅広い。
しかも、ドイルやクリスティ、ヒッチコックへのオマージュもふんだんに盛り込まれていて、作者のミステリー魂も感じることができる。
本格ミステリーでありながら、女性らしい柔らかさとユーモアにもあふれていて、SFや推理小説は苦手という向きにも読んでもらいたい秀作だった。
ロシア初の専業SF作家、ベリャーエフの処女作。
「バルーン・タウンの殺人」の中の一編に出てくるA.I.に、ドウエル教授という名前がつけられていたので、興味がわいて読んでみた。
タイトルのとおり、ドウエル教授は首だけで生かされており、この実験で名声を得たい部下のケルン教授、そのやり方に疑問を持つ新人助手のマリーのほか、さらなる生首や敵味方が登場して、話はスリリングに進んでいく。
90年も前の作品だし、首だけ人間なんて古典SFっぽい発想だと思ったけど、ハードSFとサスペンス小説のいいところをあわせもっていて、読み進めると意外に面白かった。
もう少し科学が進歩すれば、こんな話も実現しそうな気がするが、やっぱり首だけじゃ生きてる感じはしないだろうなあ。
この5冊を加えると、今年読んだ本は41冊。
目標の120冊まで、あと79冊だ!
今回も、最近読んだ
- 我輩はカモである/ドナルド・E・ウェストレイク(1967)
- 心がふわっと軽くなる50の言葉 ~大丈夫、そばにいるよ~/加納亜希(2011)
- オーブランの少女/深緑野分(2013)
- バルーン・タウンの殺人/松尾由美(1994)
- ドウエル教授の首/アレクサンドル・ベリャーエフ(1926)
(ネタバレはありません)
我輩はカモである/ドナルド・E・ウェストレイク(1967)
アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した、軽快なタッチのコミック・クライム・ノベル。
次から次へとカモられ続ける男に、見ず知らずの叔父の遺産がころがりこみ、怪しげな連中に命を狙われ出す。
あんなにだまされていながら、飽きずにまた詐欺の被害に遭ってしまう不運の男、フレッド・フィッチ。
この小説がこんなに面白いのは、複雑なストーリーもさることながら、こんなにどうしようもなくて、こんなにおかしい主人公を創造した点にある。
50年も前の作品が、いまだにこれだけ大笑いできるのは、名作の証拠だろう。
| 我輩はカモである (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫) | |
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心がふわっと軽くなる50の言葉 ~大丈夫、そばにいるよ~/加納亜希(2011)
パフォーマンスコーチなる肩書を持つ著者による、ポジティブメッセージ満載の一冊。
「MJ BOOK CAFE」の本棚にあったので、カフェオレを飲みながら、セミリタイア向けの言葉を探してみた。
セミリタイアする一歩が踏み出せない人には、「ほんの少し決める勇気があればいい」。
社会の常識やルールに縛られている人には、「自分で決めていいんだよ」「自分の気持ちが基準なんだ」。
耳触りのよい言葉がならんでいるので、何かで悩んでいる人は、元気をもらえるかもしれない。
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オーブランの少女/深緑野分(2013)
直木賞や本屋大賞の候補となった「戦場のコックたち」の著者のデビュー作。
ミステリーズ!新人賞で佳作入選した表題作を含む、5編の短編が集められている。
「オーブランの少女」は、当初SFかファンタジーだと勝手に思っていたのだが、こちらの安易な想像をはるかに超える着地点に感嘆した。
ゴシックなロンドンが舞台の「仮面」、定食屋で話が展開する「大雨とトマト」、昔の女学校で繰り広げられる「片思い」、架空の国の格差社会を描いた「氷の皇国」と、他の4編もバラエティに富んでいる。
ミステリーというより、謎めいたお話と言った方がしっくりくる、深い余韻に満ちた物語の数々を堪能した。
| オーブランの少女 (創元推理文庫) | |
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バルーン・タウンの殺人/松尾由美(1994)
人工子宮の利用が進んだ社会で、自然出産を望む妊婦だけが集まる街、それがバルーン・タウン。
そこで起きた事件の謎を、妊婦探偵と非妊婦刑事が解き明かす、和製SFミステリーシリーズの第1弾。
5編の短編が収録されており、扱う事件も、殺人、密室、暗号など幅広い。
しかも、ドイルやクリスティ、ヒッチコックへのオマージュもふんだんに盛り込まれていて、作者のミステリー魂も感じることができる。
本格ミステリーでありながら、女性らしい柔らかさとユーモアにもあふれていて、SFや推理小説は苦手という向きにも読んでもらいたい秀作だった。
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ドウエル教授の首/アレクサンドル・ベリャーエフ(1926)
ロシア初の専業SF作家、ベリャーエフの処女作。
「バルーン・タウンの殺人」の中の一編に出てくるA.I.に、ドウエル教授という名前がつけられていたので、興味がわいて読んでみた。
タイトルのとおり、ドウエル教授は首だけで生かされており、この実験で名声を得たい部下のケルン教授、そのやり方に疑問を持つ新人助手のマリーのほか、さらなる生首や敵味方が登場して、話はスリリングに進んでいく。
90年も前の作品だし、首だけ人間なんて古典SFっぽい発想だと思ったけど、ハードSFとサスペンス小説のいいところをあわせもっていて、読み進めると意外に面白かった。
もう少し科学が進歩すれば、こんな話も実現しそうな気がするが、やっぱり首だけじゃ生きてる感じはしないだろうなあ。
| ドウエル教授の首 | |
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この5冊を加えると、今年読んだ本は41冊。
目標の120冊まで、あと79冊だ!
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