私が読んだ本をレビューする記事の第11弾。

今回も、最近読んだ の5冊を紹介したい。

(ネタバレはありません)

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reading


氷の家/ミネット・ウォルターズ(1992)


英国推理作家協会新人賞を受賞した、ミステリー女王のデビュー長編。

10年前に夫が失踪した館の氷室で死体が発見され、そこで一緒に暮らす3人の女性に疑いがかけられる。

登場人物が意外に多くて、誰にスポットを当てていいのやらわからず、前半はとまどいながら読んだ。

しかし、主人公がはっきりする後半になって、面白さが一気に加速。

謎解きもすべてクリアーで、充実した読後感の一冊だった。

氷の家 (創元推理文庫)
氷の家 (創元推理文庫)ミネット・ウォルターズ,成川 裕子

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傘をもたない蟻たちは/加藤シゲアキ(2015)


NEWSのメンバーでもある作者の、6編の短編を収録した小説集。

内容も、恋愛、青春、ファンタジー、SF、サスペンスと、バラエティに富んでいる。

どれも面白かったのだが、好きだった女性が現れる夢に溺れていく「恋愛小説(仮)」と、食べたら美味なグロ宇宙生物をめぐる物語の「イガヌの雨」が特に印象的だった。

アイドルの書いた小説なんて…と、正直ちょっとなめていたのだが、いやいやなかなかのもんじゃないの。

ほかの長編も読んでみようかな。

傘をもたない蟻たちは
傘をもたない蟻たちは加藤 シゲアキ

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大いなる幻影/戸川昌子(1962)


先日亡くなった作者を追悼して、乱歩賞を受賞したデビュー作を読んだ。

老いた独身女性しか住まない古アパートの大掛かりな移動工事をきっかけに、隠されていた住人たちの秘密が明らかになっていく。

200ページもない文庫だったので、気軽な気持ちで読み始めたら、その内容の濃さに驚かされた。

どの部屋も開けられるマスター・キーをめぐって展開する、女たちのドロドロした探り合いは、とても怖くてかなり面白い。

50年以上前に書かれた昭和臭漂う作品だけど、それがまたいい味出してるのよね。

大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)戸川 昌子

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パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない/ジャン・ヴォートラン(1974)


名作「さらば、友よ」を撮った映画監督ジャン・エルマンが、小説家に転身して2作目に発表したオフビートな犯罪小説。

刑事が作り出した空想の犯罪者ビリー・ズ・キックが次々と犯罪を重ねていくのだが、この話は決してホラーでもSFでもない。

ちょっとイカれたキャラたちが、ビリー・ズ・キックの登場でパワーアップして、先読みできないストーリーを加速させていく。

章立てが細かくて、テンポよくお話が展開していくところも、映画作家らしくていいね。

フランスミステリー、もっと読んでみたくなりました。

パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない (ロマン・ノワールシリーズ)
パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない (ロマン・ノワールシリーズ)ジャン ヴォートラン,Jean Vautrin,高野 優

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ささら さや/加納朋子(2001)


成仏できない亡き夫に守られる妻を描いた、加納朋子版「ゴースト」な連作短編集。

先日、映画を観たので、遅ればせながら原作を読んだのだが、映画がイマイチだった理由がよくわかった。

原作はちゃんとした日常ミステリーなのに、映画ではその謎解きの妙味をバッサリ切り捨てて、ただのエピソードにしてしまっていたから。

ただ、ひ弱すぎる主人公のさやに、死んだ旦那なみにイライラするところを救っていたのは、映画でさやを演じたさわやかなガッキーのイメージ。

そこは、映画を先に観ておいてよかったかも。

ささら さや
ささら さや加納朋子

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この5冊を加えると、今年読んだ本は36冊。

目標の120冊まで、あと84冊だ!

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