私が読んだ本をレビューする記事の第10弾。
今回も、最近読んだ
(ネタバレはありません)
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私と同い年のストーリーテラー、和田竜の時代小説第3弾。
戦国時代、対立する戸沢家と児玉家の勝負の行方が、左撃ちの天才少年小太郎の登場によって大きく変わっていく。
前作、前々作と同様、わくわくする描写の連続で、最後まで一気に読んでしまった。
壮絶な戦いを繰り広げながらも、豪傑同士心を通じあう半右衛門と喜兵衛の関係も、男なら憧れるものがある。
狙撃の名手小太郎と同じく、今まで狙いを外したことがない作者なので、本屋大賞を獲った「村上海賊の娘」も早く読まなきゃね。
第10回本屋大賞を受賞し、上下巻で370万部を売り上げた大ベストセラーをやっと読んだ。
出光興産創業者の出光佐三をモデルにした、信念を貫いて会社を大きくしていった男の物語だ。
こういう話は、敵が大きければ大きいほど肩入れしたくなるものだが、本作の悪役も国家や石油業界だったりして、そのでかさは半端ない。
でも、彼が不撓不屈の精神で闘ってくれたからこそ、今の日本の繁栄があるのよね。
「永遠の0」の宮部久蔵がチラッと顔を出してくれたのが、うれしいサプライズだった。
記念すべき第1回本屋大賞を受賞し、その後映画化もされた家族愛の物語。
80分しか記憶が続かない数学博士と、その家で働く家政婦親子の絆を描いている。
先に映画を観ていたので、記憶障害や数学に関するエピソードに驚きはなかった。
でも、私は完全文系右脳人間なので、こういうストーリーを書く才能には、尊敬の念を抱かざるを得ない。
科学を扱った小説は世の中にゴマンとあるけど、数学そのものを取り込んだ人間ドラマって、そんなにないと思うのでね。
「後宮小説」で名を馳せた著者初の小説集で、5本の短編が収められている。
表題作と「エピクテトス」は偉人の生涯、「そしてすべて目に見えないもの」は叙述ミステリー、「籤引き」は異文化との交流、「虐待者たち」は復讐譚と、バラエティ豊かなラインナップ。
しかもどの作品をとっても、一筋縄ではいかない異色な感じが、酒見節ってやつなんだろう。
特に、「籤引き」と「虐待者たち」が、ちょっと異常な世界を描いていて、個人的にはツボだった。
文庫の最後についている「文庫版あとがき」も、著者の小説観が垣間見えて面白かった。
ホラーファンタジーの名手恩田陸の、第2作となる青春モダンホラー。
東北の田舎町を舞台に、次々と起こる奇妙な出来事と、それに翻弄される高校生たちを描いている。
一見普通に見える日常に、異質な世界が入り込む展開は、私の大好きなジョナサン・キャロルを彷彿とさせる。
それを、10代の揺れ動く感情に反映させるところが、著者らしいところなのかな。
先読みできない展開と、周到に張られた伏線がお見事な、スピリチュアルファンタジーでした。
この6冊を加えると、今年読んだ本は31冊。
目標の120冊まで、あと89冊だ!
今回も、最近読んだ
- 小太郎の左腕/和田竜(2009)
- 海賊とよばれた男(上・下)/百田尚樹(2012)
- 博士の愛した数式/小川洋子(2003)
- ピュタゴラスの旅/酒見賢一(1991)
- 球形の季節/恩田陸(1994)
(ネタバレはありません)
小太郎の左腕/和田竜(2009)
私と同い年のストーリーテラー、和田竜の時代小説第3弾。
戦国時代、対立する戸沢家と児玉家の勝負の行方が、左撃ちの天才少年小太郎の登場によって大きく変わっていく。
前作、前々作と同様、わくわくする描写の連続で、最後まで一気に読んでしまった。
壮絶な戦いを繰り広げながらも、豪傑同士心を通じあう半右衛門と喜兵衛の関係も、男なら憧れるものがある。
狙撃の名手小太郎と同じく、今まで狙いを外したことがない作者なので、本屋大賞を獲った「村上海賊の娘」も早く読まなきゃね。
小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3) | |
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海賊とよばれた男(上・下)/百田尚樹(2012)
第10回本屋大賞を受賞し、上下巻で370万部を売り上げた大ベストセラーをやっと読んだ。
出光興産創業者の出光佐三をモデルにした、信念を貫いて会社を大きくしていった男の物語だ。
こういう話は、敵が大きければ大きいほど肩入れしたくなるものだが、本作の悪役も国家や石油業界だったりして、そのでかさは半端ない。
でも、彼が不撓不屈の精神で闘ってくれたからこそ、今の日本の繁栄があるのよね。
「永遠の0」の宮部久蔵がチラッと顔を出してくれたのが、うれしいサプライズだった。
海賊とよばれた男 上・下巻セット (講談社文庫) | |
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博士の愛した数式/小川洋子(2003)
記念すべき第1回本屋大賞を受賞し、その後映画化もされた家族愛の物語。
80分しか記憶が続かない数学博士と、その家で働く家政婦親子の絆を描いている。
先に映画を観ていたので、記憶障害や数学に関するエピソードに驚きはなかった。
でも、私は完全文系右脳人間なので、こういうストーリーを書く才能には、尊敬の念を抱かざるを得ない。
科学を扱った小説は世の中にゴマンとあるけど、数学そのものを取り込んだ人間ドラマって、そんなにないと思うのでね。
博士の愛した数式 (新潮文庫) | |
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ピュタゴラスの旅/酒見賢一(1991)
「後宮小説」で名を馳せた著者初の小説集で、5本の短編が収められている。
表題作と「エピクテトス」は偉人の生涯、「そしてすべて目に見えないもの」は叙述ミステリー、「籤引き」は異文化との交流、「虐待者たち」は復讐譚と、バラエティ豊かなラインナップ。
しかもどの作品をとっても、一筋縄ではいかない異色な感じが、酒見節ってやつなんだろう。
特に、「籤引き」と「虐待者たち」が、ちょっと異常な世界を描いていて、個人的にはツボだった。
文庫の最後についている「文庫版あとがき」も、著者の小説観が垣間見えて面白かった。
ピュタゴラスの旅 | |
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球形の季節/恩田陸(1994)
ホラーファンタジーの名手恩田陸の、第2作となる青春モダンホラー。
東北の田舎町を舞台に、次々と起こる奇妙な出来事と、それに翻弄される高校生たちを描いている。
一見普通に見える日常に、異質な世界が入り込む展開は、私の大好きなジョナサン・キャロルを彷彿とさせる。
それを、10代の揺れ動く感情に反映させるところが、著者らしいところなのかな。
先読みできない展開と、周到に張られた伏線がお見事な、スピリチュアルファンタジーでした。
球形の季節(新潮文庫) | |
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この6冊を加えると、今年読んだ本は31冊。
目標の120冊まで、あと89冊だ!
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