今日3月14日は、日本全国一斉ホワイトデー。

今思うと、サラリーマン時代はこの日が来るのがイヤだった。

今日は、その思い出話を記事にしたい。

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バレンタインデーに本来の意味でチョコレートをもらったことは、数えるほどしかない。

あの日は基本的に、「好きです」じゃなくて、「いつもありがとう」と言われる一日だった。

くれるだけありがたいとも思うのだが、実際は、社交辞令、年中行事のひとつ、あげないとすねるから仕方なく、という要素もないわけではない。

確かにもらえなければもらえないで、ちょっとさびしいものだけど、いっそのこと職場内禁止令を出してほしいくらいだった。

1ヶ月後の倍返しのことを考えると、胸中は複雑よね。


女性が圧倒的に多い職場に勤務することが多かったので、バレンタイン以降しばらくはチョコ漬けの日が続くほど、大量にもらっていた。

誰からもらったかを忘れないように記録しておくのだが、どれくらいのものをもらったのかも重要だ。

お返しする際に、高価なチョコをくれた人と、チロルチョコ程度の人を、同列に扱うことはできないから。

金額別にいくつかのランクに分けておくのだが、携帯で写メを撮れるようになってからは、この作業がずいぶんと楽になった。


そして1ヶ月後、普段は行かないようなお菓子売り場に顔を出し、業者のごとく大量購入するのだ。

ランクに応じて数種類のお菓子を、メモを見ながら間違えないように。

このイベントだけで、結構なお金が出ていくことになる。

相手によっては、クッキーじゃなくお酒にしてみたり、見た目が大きな箱のものを選んだり、対応は決して一律ではない。

ラッピングされていても中身がわかるように、付箋をつけたり、小さなシールを貼ったりする工夫も必要だ。

そうして、抱えきれないほど購入したお返しを、当日まで車の後部座席に置いておく。


そしてホワイトデーにはかなり早めに出社して、誰もいないオフィスで、ひとりひとりの席に間違えないように置いていくのだ。

ほかの人の分もあるので、私からだとわかるように、ひとつひとつにメモもつけておく。

サンタクロースの気分になりながら、すべてのお菓子を配り切ると、やっとお仕事は終了だ。


その後はずっと、お礼を言われる一日。

向こうも、いろんな人からもらっているので、私が何をあげたかなんて覚えちゃいないはず。

だから、ここでの会話も、社交辞令っぽい感じは免れない。

逆に、具体的なお礼を言われたりすると、期待していなかった分、うれしかったりもするのだが。


そんな苦労も、一昨年が最後になった。

セミリタイアした直後の去年のバレンタインは、前職場の女性社員がひとり、気をきかせて郵送してくれた。

それはさすがにありがたかったので、ホワイトデーには3倍にして返したのだが、去年はそれだけだった。

さらに、今年にいたってはそれもなし。

隠居感が漂ってしまって、少しさびしい気もするが、それよりもあの面倒なイベントから抜け出せたことのほうが、ずっとうれしい。

お金もかからないしね。


ところで私には、どこに転勤しようとも、毎年チョコを送ってくれる女性がもうひとりいる。

そう、ご想像の通り、それは。マイマザーだ。

モテキのこないわが子を不憫に思ってのことだろうが、毎年2月中旬になると、なかなか豪華なやつが届く。

とてもありがたいことなのだが、息子は完全なる親不孝者なので、ホワイトデーにお返しをしたことなど一度もなかった。

でも、セミリタイアして余裕が出てきた頭で考えると、さすがにそれは悪いなあ、と。


そこで今年、人生で初めて、母親にお返しをしました。

お金もないので、倍返しどころか、半返しくらいにしかなってないのだけど、そこはまあ、お返しをしたという行為そのものに重きを置いてもらいたいところだ。

郵送したところ、今朝ちゃんと届いたようで、お礼のメールが返ってきた。

セミリタイアすると、ホワイトデーも悪くないかもね。


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