このブログで2番目の記事である「退職を上司に伝えた」は、書いてから1年半がたった今でもアクセス数が多い。
私のセミリタイア物語の中でも、ある意味クライマックスとでもいうべき場面なのだが、実はあの記事には書かなかったことがひとつある。
今日はこの話を、初告白したい。
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この話を書こうと思ったのは、次のニュースがきっかけだ。
私が退職理由として挙げたのは、片頭痛を原因とする体調の悪化だ。
このニュースの中の調査結果でも、「結婚、家庭の事情」に続いて、「体調を壊した」が2番目に多い理由となっている。
しかし、この上位2つは、ほとんどがウソらしい。
私の場合も、あながち間違いではないが、メインの理由というわけでもないので、似たようなものかも。
ウソをついた理由については、どれも思い当たる。
円満退職したかったし、正直に話しても理解してもらえないだろうし、会社批判になってしまうかもしれないし、建設的な話し合いになんかならないだろうし、慰留されても困るから。
だから、無難な理由で切り抜けようとするのだ。
私の場合、問題はそのあとにあった。
もめるとしたら、退社希望日なのはわかっていたし、案の定上司からは「何でもっと早く言わないんだ」と文句を言われた。
ここで絶対に避けたかったのは、会社や上司の都合で退社日を延ばされることだった。
ここからが、今日の記事の本題。
その問答の中で、上司にこう訊かれたのだ。
「次の仕事は決まっているのか?」
この質問に対する回答次第で、上司の対応が変わってくることが、即座にわかった。
「何も予定はありません」と答えれば、「じゃあ、少しぐらいこっちの都合も聞いてもらおう」となるのが目に見えていた。
もちろん、そうなったとしても突っぱねればいいだけなのだが、それも面倒だった。
そこで私は、瞬時にウソをついた。
「はい、実は…」
それ以上は語尾を濁して、詳しい説明はしなかった。
しかし、この返答によって、もう話す余地が残されていないことを上司は悟ったようだ。
この上司は、私が会社を辞めたあと、札幌で次の仕事に就いていると思っているはず。
もしも、今の私の様子を風の便りで耳にしたなら、きっと驚愕することだろう。
彼と間接的につながるルートはいくつかあるので、そうなる可能性も決して低くはない。
でも、いいんだ。
もう二度と会うこともない、何の関係もない人だから。
ウソをついたことはちょっぴり心が痛むけど、もし正直に話していたとしても、無用の衝突が増えていただけだろうし。
そう考えて、自分の判断を正当化することにしている。
退職するのにそもそも理由なんて必要ないはずなのだが、人と人が相対する以上、そこまでドライになれないのが実情だ。
だからみんな、退職理由には頭を悩ませるのだ。
あの難局を乗り越えたからこそ、今のセミリタイア生活があるのだから、われながらよく頑張ったと思う。
あれからもう1年半がたつのか…。
私のセミリタイア物語の中でも、ある意味クライマックスとでもいうべき場面なのだが、実はあの記事には書かなかったことがひとつある。
今日はこの話を、初告白したい。
この話を書こうと思ったのは、次のニュースがきっかけだ。
「退職理由の半数はウソ それでもなぜ円満退職しなければならないのか?」
退職を考える人が最も頭を悩ます「退職理由」。エン・ジャパン株式会社の調査によると、退職理由を正直に会社に伝えた人は53%と約半数で、残り47%もの人がウソの退職理由を伝えていることがわかった。
会社に伝えたウソの退職理由として最も多かったのは「結婚、家庭の事情」で23%。一方、本当の退職理由で最も多かったのは「人間関係」で25%だった。
なぜウソの退職理由を会社に伝えたのか、その理由を聞いたところ「円満退職したかったから」が34%で最も多かったが、2位以下の「話をしても理解してもらえないと思ったから」(21%)、「会社批判になってしまうから」(11%)、「建設的な話し合いにならないから」(10%)、「退職慰留や引き留めにあうから」(10%)も結局は同じことで、退職時の面倒ごとを避けたい心境が垣間見えた。
(livedoorニュース 2016/2/27)
私が退職理由として挙げたのは、片頭痛を原因とする体調の悪化だ。
このニュースの中の調査結果でも、「結婚、家庭の事情」に続いて、「体調を壊した」が2番目に多い理由となっている。
しかし、この上位2つは、ほとんどがウソらしい。
私の場合も、あながち間違いではないが、メインの理由というわけでもないので、似たようなものかも。
ウソをついた理由については、どれも思い当たる。
円満退職したかったし、正直に話しても理解してもらえないだろうし、会社批判になってしまうかもしれないし、建設的な話し合いになんかならないだろうし、慰留されても困るから。
だから、無難な理由で切り抜けようとするのだ。
私の場合、問題はそのあとにあった。
もめるとしたら、退社希望日なのはわかっていたし、案の定上司からは「何でもっと早く言わないんだ」と文句を言われた。
ここで絶対に避けたかったのは、会社や上司の都合で退社日を延ばされることだった。
ここからが、今日の記事の本題。
その問答の中で、上司にこう訊かれたのだ。
「次の仕事は決まっているのか?」
この質問に対する回答次第で、上司の対応が変わってくることが、即座にわかった。
「何も予定はありません」と答えれば、「じゃあ、少しぐらいこっちの都合も聞いてもらおう」となるのが目に見えていた。
もちろん、そうなったとしても突っぱねればいいだけなのだが、それも面倒だった。
そこで私は、瞬時にウソをついた。
「はい、実は…」
それ以上は語尾を濁して、詳しい説明はしなかった。
しかし、この返答によって、もう話す余地が残されていないことを上司は悟ったようだ。
この上司は、私が会社を辞めたあと、札幌で次の仕事に就いていると思っているはず。
もしも、今の私の様子を風の便りで耳にしたなら、きっと驚愕することだろう。
彼と間接的につながるルートはいくつかあるので、そうなる可能性も決して低くはない。
でも、いいんだ。
もう二度と会うこともない、何の関係もない人だから。
ウソをついたことはちょっぴり心が痛むけど、もし正直に話していたとしても、無用の衝突が増えていただけだろうし。
そう考えて、自分の判断を正当化することにしている。
退職するのにそもそも理由なんて必要ないはずなのだが、人と人が相対する以上、そこまでドライになれないのが実情だ。
だからみんな、退職理由には頭を悩ませるのだ。
あの難局を乗り越えたからこそ、今のセミリタイア生活があるのだから、われながらよく頑張ったと思う。
あれからもう1年半がたつのか…。
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