私が読んだ本をレビューする記事の第3弾。

今回も、最近読んだ の5冊を紹介したい。

(ネタバレはありません)

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ボビーZの気怠く優雅な人生/ドン・ウィンズロウ(1997)


お気入り作家ウィンズロウの作品だけど、ニール・ケアリーシリーズ以外の本を読むのは初めて。

故ポール・ウォーカー主演の映画は鑑賞済みなのだが、ストーリーはあんまり覚えていなかった。

負け犬街道驀進中のティムが、人生積む寸前に、裏社会の帝王ボビーZに成りすますというお話。

お調子者のチャラ男が、海兵隊仕込みの窮地脱出能力を活かして、絡み合う策謀に立ち向かっていく姿は、案外熱くなれる。

久しぶりに、ウィンズロウ節を堪能できた。

ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)
ドン ウィンズロウ,Don Winslow,東江 一紀

角川書店
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偉人の選択100 スティーブ・ジョブズ/田中イデア(2015)


今年7月に出た本が、MJ BOOK CAFEにあったので、手に取ってみた。

スティーブ・ジョブズに関心のない私のような初心者にはぴったりの、入門書のような一冊。

少年時代から常人離れしたエピソードの連続で、正直、こんなやつとは友だちになりたくないと思った。

でも、そんな変人だからこそ、世の中を変えるイノベーションを起こせたんでしょう。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?」という言葉には、セミリタイア者として強く共感した。

偉人の選択100 スティーブ・ジョブズ(立東舎)偉人の選択100 スティーブ・ジョブズ(立東舎)
田中 イデア

リットーミュージック
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ルウィンターの亡命/ロバート・リテル(1973)


英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を受賞した、スパイ小説の名手リテルのデビュー作。

ソ連に亡命した米科学者ルウィンターをめぐって、地味で静かな諜報戦が、冷戦の水面下で進行していく。

スパイ映画のような派手な立ち回りはないのだが、知力を尽くした騙し合いにぐいぐい引き込まれた。

相手がどう考えるかを考え抜いて、さらにその裏をかいて動くのだが、それさえも読まれることを予想して、さらに裏をかく。

「『それってよくなくなくなくない?』は、いいの?悪いの?どっち?」みたいな話だった。

ルウィンターの亡命 (ハヤカワ文庫 NV 217)ルウィンターの亡命 (ハヤカワ文庫 NV 217)
ロバート・リテル,菊池 光

早川書房
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下町ロケット/池井戸潤(2011)


直木賞を受賞した池井戸潤の代表作で、現在連ドラも放映中。

ロケット開発の技術力で勝負する町工場の佃製作所が、強大な力を持つライバル企業に追いつめられ、そして反撃していく。

彼らが虐げられれば虐げられるほど、最後に打ち返す逆転ホームランにスカッとできる仕組みだ。

迷い悩みながらも信念を貫く佃もいいが、思わぬ活躍をしてくれる殿村のキャラが最高だった。

「こんな評価しかできない相手に、我々の特許を使っていただくわけにはいきません。そんな契約などなくても、我々は一向に困ることはありません。どうぞ、お引き取りください」のセリフは、しびれすぎて何度も読み返しちゃった。

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)
池井戸 潤

小学館
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無痛/久坂部羊(2006)


今期、西島秀俊主演のドラマが放映中の医療ミステリー。

診ただけでその人の病気や、犯罪に走る可能性がわかる医師が、刑法39条のからんだ一家全員殺人事件の捜査に巻き込まれる。

いろんなテーマを詰め込みすぎたからか、刊行時の評価はあまり高くなかったようだが、私はとても面白く読んだ。

作者が元医者なだけあって、病院の裏側や手術の細かい描写はすごい

しかし、ある意味スリリングなクライマックスは、映画ならともかく、TVだと刺激が強すぎるんじゃないだろうか。

無痛 (幻冬舎文庫)無痛 (幻冬舎文庫)
久坂部 羊

幻冬舎
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これで、今年読んだ本は29冊。

年末に向けて、一冊でも多く、積ん読を減らしていきたいものだ。

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