去年の今日起きた出来事の真相」で、当時の上司のことを書いた。

その時の人間関係がちょっと特殊だったので、今日はそれをネタにしたい。

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昔は当たり前だった年功序列制も、今は崩壊してしまった。

40代にもなると、勤続年数と役職は比例せず、上司と部下の年齢が逆転するのも珍しくはない。

先の上司は私より先輩だったので、特に問題はなかった。

面白かったのは、彼の同期が2人部下にいたことだ。


この2人の部下への対応に、天と地ほどの差があった。

ひとりは、仕事もできるし、押し出しも強い。

しかも、同期の上司の動かし方をよくわかっていて、上司にとっては参謀的な存在になっていた。

いつも何かあると二人で相談したり、しょっちゅう飲みに行ったりしていた。


一方、もうひとりは、仕事ができず、いつも段取りが悪くて周りに迷惑をかけてばかりいた。

上司からの信用はもちろん皆無で、「本当に同期なの?」と思うくらいの罵声を、毎日受けている。

「ああはなりたくないなあ」と思うも、神聖こまったちゃんなので、本気で同情する人はいなかった。


見ていていたたまれないのは、この上司と参謀の二人組で、同期のこまったちゃんを責めたてる場面だ。

職場ではほぼ毎日目にするし、会議では最初から最後までずっと叱責を受け続けていた。

「これが自分だったら、絶対に耐えられないわ」と考えると、自分の立場がまだマシと思えてくるぐらい。


この人がすごかったのは、あれだけ言われていたにも関わらず、さほど堪えていなかったところだ。

言われたことを覚えていないので仕事もできないのだが、鈍感ゆえにメンタルは太かったのだろう。

ペット不可のマンションで勝手に犬を飼い、その事実をまったく隠さなかったことからも、この人の性格がわかる。

自分のことしか考えず、他人には迷惑をかけ通しなんだけど、そこに悪意はないのだ。

ある意味、幸せな人よね。


私の退社後、この3人は転勤となった。

上司の後任となったのは、どうやら私の同期らしい。

同じ部署となったことはないし、仕事で絡んだこともなかったので、彼に対して悪い印象は特にない。

でも、私がまだ会社にいたら、今頃彼の部下となっていたわけだ。

同期の上司は過去に一度経験があるので、どう対応すべきかはわかっているし、犬飼い先輩のようにはならなかったはずだ。


だけど、自分より後輩が上司になったことは、一度もなかった。

そうなればなったで、うまく対応したはずだけど、あんまりいい気分じゃないだろうなあ。

ましてや、年下から怒られたりしたら、どう思うんだろう。

ちっぽけなプライドが傷つけられて、やけ酒でもしちゃうんだろうか。


世の中には、そんな状況にじっと耐えている人が、山ほどいることだろう。

それを経験をせずにセミリタイアできてよかった、としみじみ思う。

今は、誰が出世てエラくなろうが、エラくなってエバっていようが、私には何の関係もない。

社内の人間関係が原因のストレスから、完全に解放されてしまった。

この素晴らしさを知ってしまったら、もうあの時代には戻れないわ。


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