私の頭の中には、“セミリタイアマン”が住んでいる。

彼はいつも私に対して、こう語りかけるのだ。

「セミリタイアしてよかったな」と。

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セミリタイアマンは、一見するとサラリーマンに見える。

上下揃いのスーツを着て、ネクタイをビシッと締め、磨き上げたビジネスシューズを履き、手にはビジネスバッグをさげている。

朝は早く起きて、満員電車に乗って通勤する。

昼食をとる間も惜しんで働き、気づけば終業時間。

しかし、そんな早くに家に帰るなんて考えたこともない。

そこから始まる仕事もあるのだ。

毎日フル残業が続き、会社を出るのは遅い時間。

まっすぐ帰る日もあれば、上司に誘われて、夜の打ち合わせに行くことも。

帰宅しても、用があるのはベッドだけだ。

こんな一日が月曜に始まり、金曜まで続いていく。


週休2日とはいうけれど、そんなものは名ばかり。

土曜日もみんな出社しているから、自分だけ行かないわけにはいかない。

いつもよりゆったりとしてはいるが、朝から夕方まで、平日では手をつけられない仕事を片付けていく。

日曜日だけが、本当の休養日だ。

そしてまた、同じ一週間が始まるのだ。


それでも企業戦士を自覚する彼は、そう簡単に弱音を吐いたりしない。

仕事にやりがいを見つけて自らを鼓舞し、それなりにもらっている報酬で不平不満を封じ込めるのだ。

それなりの報酬を手にしているから、今も将来も生活への不安はないし、物欲は十分満たされている。

ただ、自分の人生を会社に切り売りしてばかりでいいのだろうか、と自問自答する毎日だ。


そんな彼が、私に語りかける。

「お前は会社を捨てて、仕事を捨てて、決して悪くない収入源を捨てた。その代償として手に入れた”自由”は、お前に予期せぬ奇跡をもたらすだろう」と。


彼が朝起きて会社に向かっている時間、私はウォーキングに励んでいる。

彼が日中仕事に集中している時間、私は映画を観たり、本を読んだり、昼寝をしたりしている。

彼がくたくたになって帰宅する時間、私はテレビを見たり、パソコンをいじったり、明日の予定を立てたりしている。

彼は、わずか半年前の私の姿なのだが、こんなにも違う人生を歩んでいる。

予期しなかったわけではないけど、セミリタイアマンの目から見れば、十分奇跡と言えるだろう。


心の中のセミリタイアマンを見るたびに、私は思うのだ。

「セミリタイアしてよかったよ」と。


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