待ちに待ったスコセッシ監督の最新作「アイリッシュマン」が、昨日Netflixで配信された。

さっそく観させてもらったが、209分の超大作なのに気づけばエンドロールが流れていた。

今日はこの興奮を、ネタバレなしで記事にしたい。



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私の期待度がMAXだったのは、配信決定の速報から10ヶ月も待たされたからだけではない。

その理由を思うままに並べてみると…
  • 今年で78歳になるマーティン・スコセッシ監督の最新作
  • しかもテーマは、監督お得意の実録裏社会もの
  • 主演は、監督の盟友ロバート・デ・ニーロ(76歳)
  • 共演は、これまたスコセッシ映画の常連ジョー・ペシ(76歳)と、スコセッシ作品初参加となるアル・パチーノ(79歳)

さらに、デ・ニーロとパチーノは「ゴッドファーザーPARTII」「ヒート」「ボーダー」で同じ映画に出ているものの、どれも満足のいく共演ではなかった。

「ゴッドファーザーPARTII」は共演シーンそのものがなく、「ヒート」は全シーン別撮り疑惑が起こるほど同一ショットが少ない。

「ボーダー」で初の本格共演となったわけだが、どちらも完全に役不足で、名優たちの落日を見ているようだった。

私の青春時代を彩ったこの二人が、70代後半にして初めてキャリアにふさわしい役で激突するのだ。

これに期待しないで、何に期待するというの?



というわけで昨日の配信日は、しっかり睡眠をとり、万全の態勢で朝を迎えた。

遮光カーテンを閉めきり、ホームシアターをセッティングしてその瞬間を待つ。

3種の予告編や、監督と3人の俳優たちの座談会動画を観て、気持ちを高めていった。


しかし、お昼になっても配信されず、「いつなのよ!」とヤキモキ。

あとで調べてみると、アメリカ本国との時差で、日本では大体夕方になるみたい。

それを知らなかったので、とりあえず別の映画を観て時間をつぶすことにした。

1本観終わって配信されているかどうかをチェックしたが、まだだった。

続けてもう1本を観終わったのが、午後6時ごろ。

すると…配信されているじゃないの!


映画を2本も観て若干お疲れ気味だったので、少し休んで午後7時から上映を開始。

ついに「アイリッシュマン」に会うことができたのだ。


【アイリッシュマン 最終予告編】

全米トラック運転組合の委員長だったジミー・ホッファの失踪事件に関し、最近になって関与を告白したフランク・シーランの伝記が、この映画の原作。

名作「グッドフェローズ」「カジノ」と同系列のギャングものだが、これはもうスコセッシというジャンルと言ってもいいね。

それくらい、既視感と安定感があったわ。


そしてなんといっても、3人の名優の競演には心底ほれぼれした。

フランクに扮したデ・ニーロは、犯罪に手を染めてはいるものの感覚的にはまっとうな役どころで、とても共感しやすかった。

ペシ扮するラッセルは、フランクを重用するマフィアのボスで、穏やかだけど大物の迫力に満ちていた。

パチーノが演じたホッファは、強大な権力者なんだけど孤立していて、信頼するフランクとは固い絆で結ばれている。

3人とも来年のアカデミー賞ノミネートは確実だし、受賞しても不思議ではないほど素晴らしい演技だった。



ただ、手放しで絶賛したい映画かというと、決してそんなことはない。

「ここはどうなんだろう?」と首をひねるところもあるからね。

でも、それで本作の価値が下がるわけでもないのだ。

「アイリッシュマン」は、唯一無二の監督が信頼できる仲間を集めて作った、まさに孤高の映画だから。

これを観るためだけでも、Netflixに登録する価値がある。

無料お試しでも1ヶ月だけでもいいので、ぜひどうぞ。



かくいう私は、今月末でいったん中断する予定。

4ヶ月続いたNetflix生活も、今日を入れて残り3日だ。

ラストスパートであと10本は観ないと!

デデーン!(←Netflixのログイン音)


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