今日はひさしぶりにブログをお休みするつもりだったが、急遽更新することにした。

私の大好きな作家、眉村卓さんがお亡くなりになったからだ。



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2019110301

作家、眉村卓さん死去 85歳
小説「ねらわれた学園」や短編集「妻に捧げた1778話」などで知られる(中略)眉村卓さんが3日午前4時1分、誤嚥性肺炎のため大阪市内の病院で死去した。85歳だった。
(産経新聞 2019/11/3)

闘病中であることは知っていたし、「ねらわれた学園」に出たときのふっくらした印象はなくなっていたので、驚いたというより「逝ってしまったか」という残念さの方が強い。



これは、私がセミリタイア直前に書いた「寝ても覚めても本の虫」という記事の中の一文。

寝ても覚めても本の虫
文庫を初めて買ったのは、小6の時。(中略)
好きだったのは眉村卓、星新一、筒井康隆、小松左京、半村良などの和製SF。特に眉村卓のジュブナイルとショートショートが大好きで、刊行されている文庫はほとんど買った。角川文庫の眉村作品は背表紙が緑色だったので、当時の本棚は緑の存在感が大きかった。
(Worlds end ~セミリタイアな日々~ 2014/10/4)

当時は、勉強机の右壁に文庫が並べられるよう、父がDIYで棚を渡してくれていた。

ここを席巻していたのが、眉村卓の作品群。

既刊を夢中で読みながら、新刊が出ればすぐに書店に走っていた。

ジュブナイルもショートショートもエッセイも、生意気盛りの少年の心をがっちりつかんで離さなかった。

同年代の主人公がびくつきながらも発揮する正義感に、やたら感情移入しまくっていた。

ショートショートのラストが「ぼくはいくら考えてもわからないのだった」で締められることが多く、「またかい!」と笑って突っ込んでいたのもよく覚えている。

眉村卓がいたから、私は読書が好きになった。

読書に没頭するために、私はセミリタイアした。

「もっとも影響を受けた作家は?」と問われたら、私は迷うことなく「眉村卓です」と答えるだろう。



あの頃の熱狂ぶりを思い出すために、これまでに読んだ作品すべてを列挙してみたい。

Wikipediaを参考にして、年代順に並べてみる。(※Kは角川文庫)

  • 幻影の構成(1966) K
  • 天才はつくられる(1968) K
  • まぼろしのペンフレンド(1970) K
  • C席の客(1971) K
  • なぞの転校生(1972) K
  • 重力地獄(1973) K
  • 飢餓列島(1974) K
  • ねじれた町(1974) K
  • あの真珠色の朝を…(1974) K
  • 変な男(1974) K
  • 奇妙な妻(1975) K
  • 地獄の才能(1975) K
  • ねらわれた学園(1976) K
  • 出たとこまかせON AIR(1976) K
  • 異郷変化(1976) K
  • 深夜放送のハプニング(1977) K
  • 泣いたら死がくる(1977) K
  • 通りすぎた奴(1977) K
  • 思いあがりの夏(1977) K
  • 閉ざされた時間割(1977) K
  • ぎやまんと機械(1977) K
  • ぬばたまの…(1978)
  • 白い不等式(1978) K
  • 午後の楽隊(1979)
  • おしゃべり迷路(1979) K
  • つくられた明日(1980) K
  • 一分間だけ(1980) K
  • ぼくたちのポケット(1980) K
  • 遥かに照らせ(1981)
  • モーレツ教師(1981) K
  • おしゃべり各駅停車(1981) K
  • 黄色い夢、青い夢(1982)
  • ポケットのABC(1982) K
  • ポケットのXYZ(1982) K
  • ふつうの家族(1984) K
  • 最後のポケット(1985) K
  • 精神集中剤(1998)
  • 妻に捧げた1778話(2004)

私が物心つく前の作品もたくさんあるが、すべて文庫で再刊されたものを買って読んだ。

大人になってからは熱心な読者とは言い難く、ちょっと申し訳ない。

それでも全部で38冊も読んでいるんだから、なかなかのファンでしょ?


テレビドラマになった「なぞの転校生」や、映画化された「ねらわれた学園」が有名どころだが、私のベストは「天才はつくられる」だ。

1968年の作品だが、私はもちろん80年代になってから文庫で読んだ。

ストーリーは全然覚えていないけど、当時「これが一番面白い!」と思ったことだけ記憶にある。

これに加えて、SFジュブナイルの決定版「ねじれた町」と、何度も読んだハードSF「飢餓列島」が、私の「眉村卓ベスト3」かな。



でも、長編デビュー作の「燃える傾斜」も、泉鏡花賞と星雲賞をダブル受賞した「消滅の光輪」も、「司政官」シリーズも「不定期エスパー」も読んでいないのに、堂々と「ファンです」と言ってもいいものだろうか。

これは、私の人生の宿題だ。

85歳まで生きられるかどうかわからないけど、死ぬまでにこれらの名作を読んでしまいたい。

さっそく「燃える傾斜」を図書館に発注した。

今頃ですみません、眉村さん。



先日読んだ「まなの本棚」で、芦田愛菜ちゃんが憧れの辻村深月氏と対談していた。

あれが私だったら、眉村さんになるのかな。

どんなにひっくり返っても実現不可能になってしまったという事実に、一抹の寂しさを覚えます。

どうか安らかにお眠りください。


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