セミリタイア直前だった5年前に書いた記事を振り返って、あの一種独特な感覚に充ちた季節を思い出す「あれから5年シリーズ」の第2弾。

今日は、2014年10月15日の「売られたケンカを買った」と、翌16日の「売られたケンカを買った、のその後」という記事を取り上げてみたい。



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2019101601

売られたケンカを買った
話を聞いていても、そこまで責められる筋合いの問題ではない。なのに、いつまでもバカな正義を振りかざし続けるので、温厚な私もついに堪忍袋の緒が切れた。
「ルール破りが恒常的に行われているならともかく、一度あった瑣末なミスを取り上げて、それがルールに反していると言い立てるのなら、どうぞ問題にしてください!」と啖呵を切ってしまった。
(Worlds end ~セミリタイアな日々~ 2014/10/15)

ケンカの相手は、年に一度本社からやってくる監査の担当者。

現場の実情を見もせず、くだらないルールを杓子定規に当てはめて、上から目線で鬼の首を取ったように責め立てるアホに、さすがの私も抵抗せずにいられなかったのだ。



あれから5年もたっているので、もう少し詳しく書いてもいいだろう。

監査が指摘したのは、私の部下が担当していた新人研修の終了時間。

定刻より5分早く終了した日があり、それを目ざとく見つけた監査担当が問題にすると言い張ったのだ。

しかしその日研修が早く終わったのは、新人が優秀で、やるべきカリキュラムを早めに終えてしまったため。

逆にそれまではやることが多く、毎日定刻を過ぎてしまっていたので、たまに5分ぐらい早く終わってもいいだろうと気を利かせたのがアダになった。

でもこんなの、重箱の隅以外の何物でもない。

「会社のルールはこうなってますから、今後は気をつけてください」と言われたなら、「はい、わかりました」と返事をして、それで終わる話である。


しかしこの監査担当は、現場は本社にたてつかないと思ったのか、生来の腐った性格を前面に出していやらしく攻撃してきた。

抵抗されるなんて、これっぽっちも予想していなかっただろう。

しかし、このときは相手が悪かった。

なんたってこっちは、セミリタイアを半月後に控えた怖いものなしなんだから。



その後行われた本社監査陣と現場代表スタッフの話し合いの結果、この件は不問に付されることになった。

それはよかったのだが…

売られたケンカを買った、のその後
私が問題化を容認する発言をしたことについて、強く叱責を受けた。(中略)
しかし本当のところは、反省もしていなければ、後悔もしていない。私の行動自体は、決して間違ったものではないから。相手が監査だからって、言うべきことも言えないなんて、おかしすぎる。
(Worlds end ~セミリタイアな日々~ 2014/10/16)

気分は完全に反町隆史だ。(POISONね)


もしこの件が問題になっていたら、私は本社のバカさ加減を社長に直訴するつもりだった。

社長は常々、「会社をよくするための意見をどんどんメールして」と言っていたからね。

それを真に受けて気楽にメールするバカもいないだろうが、どうせ退社するのだから、最後にやってみてもいいかなあと考えていたのだ。

実行すれば、逆に監査の方が炎上していたはず。

よかったね、間違った判断をくださなくて。



あのとき守ることのできた部下からは、今でも電話がかかってくる。

当ブログでも、「無料の電話相談やってます。時間はあるので…」「他人との距離感に悩む人」などの記事に出てくる準レギュラーだ。

あの件が大事にならずに済んだことも、彼女との信頼関係には役立っているのかも。

そういう意味では、いい経験をさせてもらった。

「災い転じて福となす」とは、まさにこのことだね。


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