今日は、読んでいる最中の「定年後の人生を変えるアドラー心理学」という本からヒントを得て、記事を書いてみたい。

以前、「人生指南本やセミリタ推奨本は読まない宣言」をしたが、この本は例外。

アドラーが出てくると、つい手が伸びてしまうのだ。



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本書は、定年という人生の節目において悩んだり迷ったりしている人たちが大挙登場する。

彼らは「アドラーズ・バー」のマスターとの会話を通して、問題解決の道筋を見つけていくのだ。

各種お悩み相談の中から、今日はセミリタ系ブログでもよくネタにされる「何もやることがない」をピックアップしてみたい。

1年前に定年退職した佐藤氏(61歳)のケース
マスター:悠々自適、のんびりって感じですか?
佐藤氏:言葉にするとそうなるのかもしれないけど、なかなかつらいね。
マ:おや、どうしました?
佐:どうしたって聞かれたら、どうもしない、何にもないとしか言えない。何もすることがないんだよ。つらいというか……。虚しい。(中略)俺は、昔から趣味がない人間でね。なんでかなあ。
マ:昔、お父さんとプラモづくりやったって言ってませんでしたっけ。(中略)今こそプラモづくりの趣味を復活させるときなんじゃないですか?
佐:やったよ。半年前に。ふと思い出して。でもね、目は悪くなってるし、ものすごく肩がこるんだよね。30分も耐えられなかった。(以降、やらない理由が続く)
(本書P26-28)


この問題に関し、以前私は「ちきりん『未来の働き方を考えよう』に共感の嵐 完結編」という記事で、こんなことを書いた。

やりたいことがない人は、昔を振り返ってみるといいかもしれない。
若いころに夢中になったことの中に、そのヒントは隠されているはず。
勉強、スポーツ、趣味、交友関係など、そのころの自分を語るものの中に、一生を賭けてもいいほどの価値が眠っているはず。
それを再発見して、そして取り戻すことができたら、充実した人生が送れるんじゃないかしら。
(Words end ~セミリタイアな日々~ 2018/1/24)

私の経験に基づいた意見なので、それなりに自信はある。

しかし世の中には、この程度のアドバイスを軽く凌駕してしまうほどの無趣味人間が存在するらしい。

そんな人には、「働き続けよ!一億総活躍社会なんだし」と言いたくなっちゃうね。


本書では、話の中で趣味のタネになりそうなものが浮上してきたので、それをふくらませてみては?という結論になった。

なるほど、こういう人を相手にカウンセリングする仕事なんて、楽そうでいいかもしれないね。

意外に需要があったりして。



このお話の後半には、アドラー心理学における「目的論」が登場する。

「人間の行動はすべて『目的』にもとづいているという考え方で、つまずいたときはその『目的』を見つめ直してみるといい」(本書P30)という。

その目的は、現役時代とリタイア後で異なる。

現役時代は、「売り上げ目標を達成したい」などの「量的な成功」を追い求めるものだが、リタイア後は、「新しい場や仲間を見つけたい」などの「質的な幸福」を大切にするべきだ、と言うのだ。

この考え方に異論はなく、特に無趣味な人には指針になると思われます。


しかし自分自身を振り返ってみると、あまり当てはまっていない。

私は、やりたいことがありすぎてセミリタイアした。

会社を辞めて5年になろうとしている今も、暇を持て余すどころか、時間が足りなくて困っているほどだ。

映画を観るのも本を読むのも、それなりの時間がかかるからね。

「どれかひとつしか興味がなかったらよかったのに」なんて、ぜいたくな後悔してみたりして。


こういう趣味を持つと、自然と「量的な成功」を追い求めることになる。

実際今年は、映画300本ドラマ72本読書120冊を目標に、毎日三昧生活を送っている。

たくさん数をこなすことが、充実感につながるからね。

そして同時に、たくさん数をこなさなければ、心底惚れられる映画や本との出会いもない、と考えている。

つまり、「量的な成功」なくして「質的な幸福」は獲得できないのだ。


会社に課せられたノルマだったら歓迎はしないけど、好きなことをするために自分で決めた目標なので、苦になることは決してない。

朝起きて夜寝るまでに、どれだけの時間をそこにかけられるかの勝負だ。

「映画や読書だったら退職しなくてもできるでしょ」という意見もあるだろうが、私の場合は度を越しているので、やっぱりセミリタイアしなきゃ無理だった。

そして今は、そんな毎日を幸福に感じている。

うん、セミリタイアしてよかったぞ、と。



まあ、もっと歳をとったら変わるかもしれないけどね。

いくら好きなことだと言っても、数をこなす日々に疲れちゃうかもしれないし。

そうなったらなったで、帆の向きを変えればいいだけだ。

どこに向かうのかも自由。何をするのも、何もしないのも自由。

それがセミリタイアのいいところだから。


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