去年発売されて話題になった「未来の年表」を、この6月に読んだ。

ちょっと遅くなったけれど、今日はこの本について触れることにしたい。



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この本の衝撃を伝えるには、第一部の最後に出てくる「未来予想図」を紹介するのが手っ取り早い。

人口が激減しスカスカになった国土には、税収不足で予算確保がままならず、老朽化したインフラが放置されている。若き自治体職員が不足して十分な行政サービスが行き渡らない地域がたくさん誕生し、そうした土地にさえ、ひとり暮らしの老いた高齢者がパラパラと住み続ける。
(中略)一方、都会の駅では1つしかないエレベーターの前で順番待ちをする高齢者が長い行列をつくる。乗客は電車やバスの乗降に時間がかかるため、公共交通機関の遅れは日常茶飯事だ。かやた百貨店の売り場では、耳の遠くなった高齢客への商品説明に、よぼよぼの店員が多くの時間を取られる―。
(p146)

これが50~100年後の世界だと筆者は説く。

ゾッとする人もいるかもしれないが、これでもまだマイルドな予想なのでは?

現実のスピードはもっと速く、それに対する為政者の動きは遅く、国民はみんなゆでガエル状態。

こんな未来はすでに街のあちこちで見られるし、10年後にはさらにひどいことになっているはず。

ましてや50年後なんて、恐ろしくて想像なんかできないわ。


すべては少子高齢化人口減少が原因。

本書に書かれている未来は、大体がホントの話になっていくんだろうなあ。



本書冒頭の「人口減少カレンダー」から、2050年までの予言で主だったものをピックアップしてみよう。

  • 2018…18歳人口が大きく減り始める
  • 2019…ITを担う人材がピークを迎え、人手不足が顕在化し始める
  • 2020…女性の過半数が50歳以上となり、出産可能な女性数が大きく減り始める
  • 2021…団塊ジュニア世代が50代に突入し、介護離職が増え始める
  • 2024…団塊世代がすべて75歳以上となり、社会保障費が大きく膨らみ始める
  • 2026…高齢者の5人に1人が認知症患者となる
  • 2030…ITを担う人材が最大79万人不足し、社会基盤に混乱が生じる
  • 2033…空き家が2167万戸を数え、3戸に1戸は人が住まなくなる
  • 2039…死亡者数が167万9000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する
  • 2040…全国の自治体の半数近くが「消滅」の危機に晒される
  • 2042…高齢者が3935万2000人とピークを迎える
  • 2050…世界人口が97億3000万人となり、日本も世界的な食料争奪戦に巻き込まれる/団塊ジュニア世代がすべて75歳以上となり、社会保障制度の破綻懸念が強まる
(P22-23から抜粋)

2050年に生きていたなら、私の場合81歳

そのとき日本は、目も当てられない状態になっているようだ。

長生きしたいと常々思っていたけど、こんな世の中で生きるくらいなら、その前にドロンしちゃった方がマシかも。



ちなみに、著者が「日本最大のピンチ」と考えているのは、2042年

高齢者数MAXで社会コストが最大化するのに、それを支える勤労世代が壊滅的に少ないのだ。

しかも、就職氷河期世代の高齢者なので、下流老人化している可能性が高い。

老後に向けた貯蓄が乏しく、低年金、無年金という高齢者が将来的に増大するのだ。(中略)仮に、こうした貧しい世代の老後をすべて生活保護で対応しようとすれば、20兆円近い追加費用が必要になるとの試算もある。繰り返すが、この世代を支える「次の世代」は人数が少ない。
(P121)

うわ、お化け屋敷やホラー映画よりも恐ろしい話だね。

いくら楽観的な私でも、「なんとかなるっしょ」とはとても言えないわ。



でも、この暗ーい未来は、今から数十年後に突然現れるわけではない。

もう始まっているし、どんどん悪化していくのだ。

だって、人手不足は今すでにかなり深刻なんだもの。

昨今、こういう類のニュースを見ない日はないような気がしません?

声優・緒方恵美が聞いて嘆いた コンビニ外国人店員に日本人客が浴びせた「怒声」の中味
緒方さんは、「都心のコンビニ」では「7~8割の店員さんは外国人となった感」があると切り出すと、「ドリンクを取りレジに向かう時、凄い怒声が響いた」として、こんな会話を聞いたと明かした。
「何言ってんだかわかんねーよ!」
「すみません...ベンキョ中で」
「日本語喋れねえなら国へ帰れ!」
日本人客と外国人店員によるコンビニでのやり取りとみられる。こうした光景に緒方さんは、(中略)日本人客の態度に苦々しさを感じているようだった。一方で、(中略)雇用した店側の責任ではないかとするユーザーも少なくなかった。
(J-CAST NEWS 2018/8/27)

「外国人労働者とAIで人手不足は解消できる」という考えもあるけど、それが難しいことは「未来の年表」でも指摘されていた。

この2つ、決して万能ではないのよね。


それでも、今以上に外国人店員は増えていくし、この記事のような場面は日常茶飯事になる。

そのとき、いちいち怒って文句を言うのは、ただ自分の寿命を縮めるだけ。

外国人店員に限らず、これからは「なんじゃこりゃ」な人でも採用していかないと、社会は回らなくなる。

そして、日本が誇る「お・も・て・な・し」の質は、坂道を転がるように落ちていく。

先のニュースでも、「接客を教育しないお店が悪い」って意見が多いみたいだけど、そんなこと言っていられるのも今だけよ。

そのうちそんなお店ばかりになるし、そんなところでも使わざるをえないくらい、お店の数も減るからね。

信じられないほどのサービスの低下でも、それを仕方のないことと受け止めて、そして慣れる。

イヤだけど、そんな心構えが必要な時代が来たのかもしれない。



この本に関しては、もっと書きたいことがあるので、それはまたの機会に。

第2弾も最近出たようなので、そちらも早く読もうっと。


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