去年の2月に読んだ、「減速して生きる ダウンシフターズ」。

この本の著者である高坂氏が、昨年新刊を出した。

タイトルは、「次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -」



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2017080801


この本、帯からして、「経済成長なんてクソ食らえ!!」と、かなり過激。

会社中心主義に異論を唱えた前作からさらに進んで、経済成長ありきの日本社会全般を敵にまわして、持論を展開している。

激しくアジテートするような論調には、面食らうところも多々ある。

でもそれだけ、自分のライフスタイルや考え方に自信があるということなんだろう。


確かに、「一億総活躍社会」なんて将来像に居心地の悪さしか感じない私のような人間には、すんなり入ってくる主張が多い。

経済成長することが大前提の社会なんて、もうしんどいだけだもんね。


買う人が前年比で10%近くダウンしているのに、前年比10%アップの売上目標。どう考えてもオカシイ。(中略)結局、「もっと頑張れ」の精神論になる。経営者も上司も、方策示せず、売上目標の空虚な旗振りだけだ。結局、「騙す」「誤魔化す」「嘘をつく」が横行する。
(本書4ページ)

そうよそうよ、そのとおり!

私が長年勤めた会社も、まったく同じだった。

営業部門には、常に前年対比で伸びることを求められていたから。

バブルの時代までは、それでもよかったんだろう。

でも私が入社したのは、ふくらんだ泡がはじけた直後だったから、前年超えの目標を達成したことなんかずーっとなかった。

そのせいで、入社当初から雰囲気悪かったし。

私も当時から、「上層部は頭オカシイのしかいないの?」と思っていた。(口には出さなかったけど)


それでも中には、目標を達成する部署が、毎年わずかながら現れる。

そういうところに対し、最大級の賛辞を贈る経営陣。

はぁ? あんたがたアホですか?

そこは去年、大赤字を出したところでしょ。

今年売上げが激増するのは、当たり前じゃないのよ。

しかしそんなことはお構いなく、あくまで前年比で評価を決める姿勢には、失望しか感じなかった。


だから要領のいい人は、本当はもっと成績を挙げられるのに、そこそこに抑えておく。

がんばって大きな花火を打ち上げてしまうと、その年はよくても、次の年に大変な目に遭うから。

「去年がんばったから、今年はマイナスでも仕方ないな」なんて、誰も言ってくれないからね。

それどころか、「去年できたことが今年できないとは何事だ!たるんどる!」なんて、平気で言われちゃう。

これが会社の基本理念なのだから、真面目にやればやるだけバカを見る。

あー、辞めてよかった、あんな会社。



しかし、あの会社だけじゃないよね、こういうアホな経営方針。

働けば働くだけ、自分の首をしめることになる、弱肉強食の社会だから。

なので、

もうそろそろ気づいたほうがいい。そろそろ勘づいたほうがいい。経済成長などできない、と。経済成長など必要ない、と。経済成長を目指すからすべての不幸が生まれている、と。
(本書5ページ)

という著者の言葉には、強い説得力を感じるのだ。

経済成長しても誰も幸せにならないことについて、様々な観点から立証しているので、ぜひ本書をご一読いただきたい。



半農半Barで生計を立てている著者は、現在の心境をこう綴っている。

力尽きて自己嫌悪になり、ストレスは過大となり、会社を逃げるように辞めた。その結果を受けて、成長しないと決めた。おかげで今はやりたいことが明確になり、すべてのやりたいことが叶い、不安やストレスはほとんど消えた。お金はサラリーマン時代の稼ぎより遥かに少ない。半分だ。なのに、安心と満足感の中を生きている。
(本書42ページ)

私の場合、わずかな家賃収入しかない。

なので、稼ぎを比べると、サラリーマン時代の半分どころか10分の1程度だ。

それでもこの著者とほぼ同じで、やりたいことだけやっており、不安やストレスからは解放されている。

食べるものまで自分で作っている著者より、安心度は劣るかもしれないけど、総じて満足してますよ、今の生活には。



私は基本的に、「自己啓発本を読んでも自己啓発されない人」なのだが、本書を読んで実際にやってみようと思ったことが、ひとつある。

記事が長くなったので、それはまた別の機会に。


次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -髙坂 勝

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