私が読んだ本をレビューする記事の第16弾。

今回も、最近読んだ の5冊を紹介したい。

(ネタバレはありません)



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reading

戦場のコックたち/深緑野分(2015)


昨年の「このミス」国内編で2位となり、直木賞や本屋大賞の候補にもなった、連作形式の長編ミステリー。

第2次世界大戦末期の欧州で、米軍コック兼兵士のティムが、仲間たちとともに戦場に起こる事件を解決していく。

ミステリーとしては珍しい舞台設定や主人公で、解き明かす謎も、不要パラシュート収集の目的だったり、消えた大量の粉末卵だったり、決して日常的ではない。

そんな誰も読んだことのない世界を、大量の資料と想像力で描ききったのが、まだ30代の女流作家であることに驚かされる。

好みのジャンルではなかったので、読み進むのにちょっと苦労したが、一兵卒のリアルな心情に、最後は静かに心打たれた。

戦場のコックたち
戦場のコックたち深緑 野分

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ありふれた祈り/ウィリアム・ケント・クルーガー(2014)


昨年の「このミス」海外編で3位となった、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の長編ミステリー。

1961年のミネソタ州の田舎町を舞台に、ある一家を襲った悲劇を、少年の視点で描いている。

後先考えず何にでも頭をつっこみたがる兄と、反発しながらも兄についていく弟。

主人公の子供たちの行動は、読んでいてイライラさせられるところも多いのだが、これだけ子供らしい子供の描写はあまりお目にかかったことがなく、舌を巻いた。

犯人と動機はすぐに想像がつくものの、瑞々しさと切なさにあふれたこの小説の前では、些末な問題にすぎない。

ありふれた祈り
ありふれた祈りウィリアム ケント クルーガー,宇佐川 晶子

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犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼/雫井脩介(2015)


映画化もされた前作から11年、型破りな刑事・巻島と新時代の誘拐犯との攻防を描くサスペンス。

オレオレ詐欺の天才が誘拐ビジネスに進出しただけあって、悪人ながらその手腕には舌を巻いた。

この小説を元に、本当にこんな犯罪をやらかす輩が現れるんじゃないかと、心配になるほどだ。

ただ、前作の代名詞でもある「劇場型捜査」を引きつぐ話ではないので、それを期待すると裏切られる。

それでも、巻島と犯人の両方を応援したくなる展開はスリリングで、目が離せない面白さだった。

犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼
犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼雫井 脩介

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少女/湊かなえ(2009)


イヤミスの女王湊かなえが「告白」に続いて発表した、描き下ろしヒューマンミステリー。

「人が死ぬのを見てみたい」と願う2人の女子高生が、それぞれの方法で死に近づこうとする姿を描いている。

冒頭で提示される「自殺したのは誰か?」という謎は容易に想像がつくし、あるヒントに気づけば一人称の文体もとてもわかりやすい。

それでも、複雑な人間関係が次々と明らかになっていく展開は、なかなかに面白かった。

先に映画を観てしまい、ラストもどうなるかわかっていたので、逆に映画で感じた物足りなさを原作で感じなくて済んだのはよかったかも。

少女 (双葉文庫)
少女 (双葉文庫)湊 かなえ

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エンジェルメイカー/ニック・ハーカウェイ(2012)


昨年の「このミス」海外編で4位となった本作は、謎の機械を修理したことで謀略に巻き込まれた職人ジョーが、世界を救うべく悪戦苦闘する、なんでもありなSFミステリーサスペンスアクション巨編。

解説まで含めて726ページという分厚さは、ポケミス史上最長らしく、読むのにやたら時間がかかった。

しかし、前半に出てきたたくさんの人物や伏線を全部回収するラスト3分の1は、自分でも驚くほどに一気読み。

特に、映画を観ているかのような怒涛のクライマックスは、冒険活劇の醍醐味を存分に味わわせてくれた。

ジョーの愛人ポリー、母のハリエット、祖母のフランキーと、女性の活躍めざましい本作だが、一番好きなキャラはやっぱり元凄腕スパイの老女イーディー・バニスターかな。

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ミステリ)
エンジェルメイカー (ハヤカワ・ミステリ)ニック ハーカウェイ,黒原 敏行

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この5冊を加えると、今年読んだ本は61冊。

目標の100冊まで、あと39冊だ!

…ちょっと厳しいかな。

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