ブログの記事はもちろんのこと、日常会話においても、意識して使わないようにしている言葉がある。

今では日常的に耳にするんだけど、どうしても違和感がぬぐえないから。

それは、「リベンジ」だ。



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「昨日の試合は負けちゃったから、今日はリベンジしてやる!」と、雪辱を晴らすといった意味合いで使う例もあれば、「昨日の料理は失敗しちゃったから、今日はリベンジよ!」と、成功を決意するときに使ったりもする。

Wikipediaによれば、格闘技の世界で使われたのが最初らしいが、日本で日常的な言葉として定着したのは、渡米前の松坂投手が試合で負けた時のリベンジ宣言からだろう。

1999年の流行語大賞になるくらい流行ったので、記憶にも強く残っている。


20世紀末の流行語だから、それ以降の世代には気軽な言葉なんだろう。

しかし、リベンジの本来の意味は復讐仇討ちであり、かなりの重みと暗さを伴っている。

なので、昭和生まれのおじさんは、「リベンジする!」なんて軽々しく口にできないのだ。



これは、昔からの「スター・ウォーズ」ファンなら、特によくわかるんじゃないかな。

それは、旧3部作のラストを飾った「ジェダイの復讐」のタイトル問題。

これは、当初の原題である"Revenge of the Jedi"を直訳したものだ。(ポスターA)

しかし、「崇高なジェダイ騎士は復讐なんかしない」というルーカスの考えにより、製作途中で"Return of the Jedi"に変更された。(ポスターB)

日本では、「ジェダイの復讐」でプロモーションが進んでいたので、そのまま公開された(ポスターC)ものの、特別篇のDVD化の際に「ジェダイの帰還」に改題されて、今にいたっている。

returnofthejedi01
<ポスターA>
returnofthejedi02
<ポスターB>
returnofthejedi03
<ポスターC>

リアルタイムで映画を観た者としては、「ジェダイの復讐」の方が今でもしっくりくるのだが、確かに「ジェダイは復讐なんて野蛮で血なまぐさいことはしないよなあ」と思う。

リベンジという言葉には、それぐらい深くて重い意味があるのだ。



でも、松坂投手が口にしてから17年がすぎ、この言葉はすっかり市民権を得てしまっている。

リベンジ(revenge)
復讐すること。報復。仇討ち。
また、競技で、一度敗れたことのある相手を打ち負かすこと。借りを返すこと。
(デジタル大辞泉)

今や、辞書にも載っちゃう時代なのね。

テレビでも、言葉が命のアナウンサーが、普通に使ってたりするし。(びっくりするけど)

なので、もう目くじらを立てるようなことじゃないのかもしれない。

こういうことを考えること自体、歳をとった証拠なんだろうな。


でも、これは日本でしか通用しないカタカナ英語なので、外国人相手のときは、安易に使わない方がいい。

軽い気持ちで、"I'll revenge on you !" なんて言った日には、"What ?!" ってきっと顔をしかめられるから。

言い出しっぺの松坂も、メジャーでつい口走って、仲間から白い目で見られていたはずだ。(知らないけど)

そうならないために、私はこれからもリベンジという言葉は使いません。

使うとしたら、本当に復讐するときだけかな。(誰に?)


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