ここのところ、台風のニュースが続いている。

なんでも、ひと夏で3回も北海道に上陸するのは、観測史上初だとか。

【スポンサード リンク】


2016082301

北海道に台風上陸3回、史上初 河川氾濫、避難相次ぐ
台風9号が縦断した北海道では23日、旭川市の川で堤防が決壊するなど各地の河川が氾濫し、避難指示や勧告が相次いだ。札幌管区気象台によると、17日の7号、21日の11号に続き、1年間に三つの台風が北海道に上陸したのは観測史上初。
(47NEWS 2016/8/23)

札幌はそうでもないのだが、特に道東方面で被害が拡大しているようだ。

これまでなら、「北海道に来る頃には、温帯低気圧に変わるもの」というのが、道産子の台風に対する認識だった。

もう、そういう時代じゃないのかもね。


毎度のことながら、こんな時はセミリタイアの身であることに感謝する。

勤め人なら、よっぽどのことがない限り会社に行かなきゃいけないし、どんな悪天候でも、帰宅しなければいけないから。

それを、「社畜の悲しい性」などと揶揄するつもりは、毛頭ない。

社会全体がそういう風潮である以上、個人ではどうすることもできないレベルの問題なのだ。


かくいう私も会社員時代は、どんなに空が荒れ狂おうとも、必死の思いで出社していた。

しかし、23年間でたった一度だけ、それを断念したことがある。

それは、道内の某地方都市にいた時のこと。

冬のある日、100年に一度と言われる爆弾低気圧が、北海道を襲ったのだ。

いつも通り玄関を出た私は、いつもとはまったく違う景色に言葉を失った。

とにかく、すべてが真っ白!

一寸先は闇とはよく言うが、一寸先が風と雪のせいでまったく見えないのだ。


会社までは徒歩30分の道のりだったが、この雪の中を歩いていくのはさすがにしんどい。

そこで、最寄りのバス停まで歩き、路線バスが来るのを待った。

しかし、時間になってもバスは来ない。

待てども待てども、来ない。

すると、通りがかった一台の車が窓を開けて、親切に教えてくれた。

「バス、動いてないよ」


仕方がない、こうなったら歩いて行こう。

そう決断して、いつもの通勤ルートであるショッピングモールの大駐車場を、斜め横断しようとした。

しかし、ちょうど真ん中あたりにさしかかったところで、事件は起きた。

激しい風と雪に、完全に包まれてしまったのだ。

これはまさに、ホワイトアウト

右も左もわからず、まるで雪山にいるみたい。

動けないので、仕方なくそのまましばらく立ち止まっていたのだが、状況はまったく変わらず。

「まさか駐車場の真ん中でビバーク?」なんて考え出した矢先、ようやく少しだけ視界が開けてきた。

そこで、「これはムリ!」と判断して、来た道を引き返して帰宅したのだった。

総務部長に連絡して、その日は会社を休んだのだが、他の同僚もみんな同じ状況だったようで、会社までたどり着いたのはほんのわずかだったみたい。

その後も雪は降り続き、積雪は2m以上を記録。

以後数日間、街全体が陸の孤島となり、仕事どころではなかった。

それでも、次の日からは出社したんだけどね。



そんな私も、今は台風どころか、ちょっとの雨でも外出をためらうような生活に慣れてしまった。

だって、無理したっていいことないんだもの。


今朝上陸した台風9号も、午後にはオホーツク海に抜けたようで、札幌もすっかり台風一過のすがすがしい空に変わった。

ちょうど今夜、外出しなければいけない予定があったので、本当に助かったわ。

これっていわゆる、日頃の行いってやつかしら?


台風がきたぞ (いのちを守る防災かみしばい じしん・つなみ・たいふう)
台風がきたぞ (いのちを守る防災かみしばい じしん・つなみ・たいふう)千世 繭子,久住 卓也

Amazonで詳しく見る

↓↓↓↓↓ランキング参加中↓↓↓↓↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ にほんブログ村 にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ
にほんブログ村

人気ブログランキング