旅行に行ったら、お土産を買う。

日本人ならすこぶる自然なことのように見えるが、果たして本当にそうなんだろうか?

ある記事を読んで、会社員時代の自分を思い出したので、今日はそれをテーマにしてみたい。

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日本独自の習慣「お土産」で議論 旅先なのにわざわざ職場のことなんか考えたくない!
お盆休みを取るこの時期、旅行や帰省から帰る際に職場へお土産を買うかどうか悩む人も多いだろう。
「大切な任務が残っています。週明け職場で配るお土産選びです。職場の女性陣に『何、これ??』なんて言われないように、仕事以上に真剣に選ぼうと思います」
(キャリコネニュース 2016/8/15)

私がお土産を買っていたのは、次の3つのケースだ。
  1. プライベートな旅行
  2. 実家への帰省
  3. 出張
ひとつずつ見ていこう。


プライベートな旅行


旅行が趣味というわけではないので、会社員時代にした旅行と言えば、数えるほどしかない。

勤続年数が長くなると、5年ごとに長期勤続休暇がもらえたので、そのタイミングで台湾と香港へ行ったぐらいだ。

福利厚生の一環で手に入れた休暇であり、職場の同僚たちは、当然ながら行先を知っている。

中には餞別をくれる人もいたりして、お土産を買ってくるのは当然の助動詞だった。


台湾の時は、少人数の職場だったので、お土産の数も知れていたのだが、大変だったのは香港。

自分が常に関わる仕事仲間が、社内だけで数百人いたのだ。

なので、仕事の関わり度合いによって、お土産もランク分けして、なんとか全員分買ってきた。

それでも、個別に渡す相手だけで100人以上いたので、相当な出費になってしまった。

その後の人間関係を考えると、必要な支出だ…と自分に言い聞かせたっけ。


実家への帰省


転勤先が内地だと、年に1回は北海道の実家に帰省していた。

その際、新千歳空港で「白い恋人」「マルセイバターサンド」あたりを人数分買い込むのが、通常業務となっていた。

「ROYCE」や「花畑牧場」は、リクエストされても買わなかった。(高いから)


お土産そのものをやめたのは、退社する直前だ。

セミリタイアに向けてお金を節約したかったのもあるが、一番の理由は、帰省する人にだけに毎回課されるこのシステムに疑問を感じたから。

高い飛行機代かけて実家を往復する者がさらに出費して、実家住まいの地元民は一方的に恩恵を受けるばかりって、ちょっとおかしくない?

退社直前は職場への愛情も薄れていたので、この不平等条約を破っても、罪悪感はなかった。

実際、お土産がなくても、誰も文句を言わなかったしね。


出張の場合


地方務めだと、本社への出張というのがたまにあり、この場合もお土産を買うのが慣例になっていた。

安いものでいいんだけど、買ってこないと白い目で見られてしまうのだ。

「仕事で行ったんだから、そんなもんいらないでしょ」とも思う。

しかし、会社のお金を使って一瞬でも日常を脱出してきた者は、その間ベースキャンプでじっと我慢していた人たちに、気をつかわなければならないらしい。

それが、人間関係を円滑にするコツなのだ。


面倒な話なんだけど、抜け道がないわけではない。

出張者が複数いる場合は、共同購入でひとりあたりの負担を軽減することができる。

また、男性社員は対象外にして、女性の分だけ買ってくるという技もある。

この方法をとって、男性からも女性からも文句が出たことは、一度もない。

このパターンを進化させたバージョンとして、全員にはチープなお土産をばらまいて、キーパーソンにだけ特別品を用意する、という手もある。

これは間違いなく、その人からの評価が上がるね。



お土産の記事ひとつで、いろんなことが思い出された。

面倒な作業と無駄な出費、と言ってしまえばそれまでなんだけど、人数を考えてお土産を探している時って、それなりに楽しいものだ。

案外これも、セミリタイアして失った楽しみのひとつなのかも。


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