今日、道内各地で飲酒運転根絶のための決起大会が開催された。

なぜなら今日は「飲酒運転根絶の日」だから。



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北海道、飲酒運転根絶へ決起大会 条例制定後初の開催
北海道が制定した「飲酒運転根絶の日」の13日、札幌市中央区で道や道警などが主催する「飲酒運転をしない、させない、許さない」を徹底させる決起大会が開催され、高橋はるみ知事や道警の北村博文本部長ら約600人が参加した。
北海道では2014年7月に小樽市で4人が死傷する飲酒ひき逃げ事件、昨年6月にも砂川市で飲酒運転とされる乗用車が原因となり一家5人が死傷するなど深刻な事件が続発。道議会は昨年11月に「飲酒運転根絶条例」を可決し、小樽の事件が起きた7月13日を飲酒運転根絶の日に定めた。
(共同通信 2016/7/13)

今日の決起大会はこの「飲酒運転根絶条例」に基づいている。

これに合わせたかのように飲酒運転関連の報道が続いているので、いくつか取り上げてみたい。

酒気帯び運転の弟子屈町議が辞職
道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕された釧路管内弟子屈町議会議員鈴木繁容疑者(64)は12日、弟子屈町議会の八幡豊行議長に辞職願を提出し、同日の臨時町議会で許可された。辞職は12日付。
(どうしんウェブ 2016/7/13)
酒気帯び運転の小学教頭、停職6カ月 札幌市教委
札幌市教委は12日、出勤途中に酒気帯び運転をしたとして、市立上白石小の男性教頭(50)停職6カ月の懲戒処分にした。男性教頭は同日付で依願退職した。(中略)
市教委は学校職員の懲戒処分の基準を定めた内規で、事故を伴わない酒気帯び運転の場合は停職と規定。12日に開いた教育委員会会議で処分を正式決定した。
(どうしんウェブ 2016/7/13)
消防士を停職処分 釧路市消防本部
釧路市消防本部は30日、西消防署に所属する消防士(23)が5月に道交法違反(酒気帯び運転)で検挙されていたと発表した。29日付で停職3カ月の処分とした。
(毎日新聞 2016/7/1)

この3件はすべて公務員が酒気帯び運転をやらかして捕まったものだ。

1件目の町議は自ら辞職したようだけど、これって普通に退職金が出るんじゃないの?

それで町民は納得するのかしら。

2件目の教頭も依願退職だから退職金は普通に払われそう。

事故を起こさなかったから停職6ヶ月という規定も激しくどうかと思う。

3件目の消防士にいたっては、なんと停職3ヶ月でみそぎ終了。

これは処分じゃなくてちょっと長めの休暇だろ。


飲酒運転を減らすためには厳罰化しかないと思っている私には、上記3件すべて甘くて甘くて食べられたもんじゃない。

しかし世の流れはどうやら違うらしい。

こちらの記事を読むと、飲酒運転した公務員に対する懲戒免職処分が緩和される方向に向かっているとのこと。

裁判所がそれを認めているんだから、これじゃあ飲酒運転なんていつまでたっても減るわけがないわ。


司法の感覚のズレを見せつけられたニュースをもう一つ。

危険運転致死罪へ訴因変更請求 旭川の飲酒運転事故 旭川地検
旭川市内の国道で5月に飲酒運転の乗用車とワゴン車が正面衝突し、ワゴン車の同市内の小学校教員中島朱希さん(38)が死亡した事故で、旭川地検は8日、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪で起訴した上川管内東川町の農業石崎勝彦被告(51)について、より刑罰の重い同法の危険運転致死罪に訴因変更するよう、旭川地裁に請求した。(中略)
旭川地検の海保一恵次席検事は「再度証拠関係を精査した結果、被告がアルコールの影響により、正常な運転が困難な状態にあったと立証できると判断した」と説明。訴因変更を求めた中島さんの夫康博さん(43)ら遺族への対応については「ご家族が不安を覚えたと聞いており、何らかの落ち度があった」と述べた。地検から同日、説明を受けた康博さんは「過失で済む話でない。市民感覚に基づいて起訴が行われるべきだ」と話した。
(どうしんウェブ 2016/7/9)

飲酒運転で人を殺した男をただの過失致死で起訴した旭川地検に対し、被害者遺族が「危険運転致死罪を適用しないのはおかしい」と異議を申し立てていた件だ。

ずっとニュースで報道されてきたので、「旭川地検は何を考えているんだ?」と憤慨した道民も多かったはず。

犯した罪にふさわしい刑罰を求めるのが検察の仕事なのに、こんな程度の認識しかないのでは、やはりいつまでたっても飲酒運転なんかなくならないわ。


ちょっとおかしいぞ北海道」にも書いたが、飲酒運転をなくすには「こんな罰をくらうのは割に合わない」と思えるほどの厳罰化しかない。

私がそう考える理由は2つ。

ひとつめは、世の中には一定数の酒飲みドライバーがいて、そいつらにはいくらモラルを説いても無駄だから。

ふたつめは、シラフのときは道徳的でも酒が入ると気が大きくなってしまい、「これくらいなら大丈夫だろう」と軽い気持ちでハンドルを握ってしまう人がいるから。

どんなにモラルがなかろうと、どんなに酔っぱらっていようと、考えるまでもなく飲酒運転を断念するほどのとんでもない罰を用意しておけば、さすがにハンドルは握らないでしょ。

それでもバカをやらかした者は、自業自得なんだから一生棒に振ればいい。

2年前の小樽の事件の加害者なんか、殺人罪を適用して死刑を求刑してほしかったくらいだ。


あとは、運転席にアルコール感知システムを導入するぐらいしか方法はないんだけど、そもそも飲酒運転するような輩はそんなハイテクカーには乗らないだろうし。

やっぱり厳罰化しかないわ。

法律にかかわる方々の英断を期待したいが…


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