放っておけばただ減っていくだけの退職金。

これを少しでも増やしたいという願いは、セミリタイア者なら誰でも思うことだ。

そのために、退職金をはじめとした現金資産を、3ヶ月ごとに動かしてきた。

今回は、3回目の「退職金お引越し大作戦」だ。

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【過去の退職金関連記事】
前回、退職金を任せたのは、七十七銀行の「退職金プラン セブンパック 退職金パック」。

このプランの満期が3月末だったので、後釜となる金融機関を探していた。

これが、なかなかシビアな道だった。

私の前に、2つの大きな壁が立ちはだかったからだ。


<退職後1年以内の壁>

退職金を有利に運用できるプランのほとんどは、「退職後1年以内であること」という条件をかませている。

私の退職は、昨年1月だった。

つまり、3月末の時点では、1年を過ぎてしまっているのだ。

こうなると、大半の優遇プランからはじかれてしまう。

よって、この条件が緩和されているところから選ぶしかないのだが、その数はきわめて少ない。

札幌に支店があるという条件でしぼりこめば、実際のところ一択。

あおぞら銀行の退職金定期運用プランだ。


実はこのプラン、退職当時から目をつけていた。

退職後の期間条件が1年6ヶ月以内という太っ腹だったので、1年過ぎたあとの秘密兵器として温存しておいたのだ。

限度額も、実際の退職金額を超えて5,000万円までだし、利回りもまあまあ高い方だったからね。


なので、今回のお引越し先は、あまり考える必要はなかった。

ところがそこに、もうひとつの壁が現れた。


<マイナス金利の壁>

日銀が2月からスタートさせたこの愚策のせいで、各金融機関が庶民に対して弱いものいじめを始めた。

預金金利の引き下げだ。

退職金専用プランも例外ではなく、都銀が取り扱いをやめるなど、すぐに影響が現れた。

目当てにしていたあおぞら銀行も、すぐさまこの輪に加わって、それまで1.5%(税引き後1.195%)だった利率を、ドーンと1.0%(税引き後0.796%)まで下げたのだ。

プランがなくなってしまうよりはマシだけど、このショックは大きかった。

だって、3月1日からなんだもの。

もう1ヶ月待ってもらえれば、間に合ったのにさ。


ただ今回の悲劇は、自分の行動しだいで避けられたものでもあり、そこがどうしようもなく悔やまれる。

私が退職金を動かしたのは、退職後半年近くたってから。

1ヶ月でも早く手をつけていれば、今回についてはマイナス金利の波をかぶらなくても済んだのだ。

あー、私ってバカバカ!


一応、他の金融機関もリサーチしてみたが、収穫はゼロ。

私の虎の子は、仕方なく、当初案通り、あおぞら銀行に預け替えすることにした。


年度末の忙しい時期だったけど、解約する七十七銀行にも、口座を作るあおぞら銀行にも予約を入れておいたので、手続きはスムーズに進んだ。

現金の輸送も、3回目ともなれば慣れたものだ。

利息は今までより少ないけれど、また3ヶ月間、お金を発酵させておこう。


本当の問題は、次の預け先だ。

まだかろうじて「退職後1年6ヶ月」の圏内にはいるものの、札幌にはもう、それに合うプランを有する金融機関が存在しない。

あおぞら銀行を限度額いっぱいまで連続利用しようにも、あそこが使えるのは1回限り。

いろいろ探してはいるのだが、現金資産をすべて、これまでと同レベルの利回りでまわすことは難しいみたいだ。

この状況で、より有利なプランが出てくるとも思えないし。

次回はまさに、苦渋の選択になりそうだわ。


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