昨日から札幌地裁で始まった裁判員裁判を傍聴した。

去年の6月以来の傍聴だ。

罪名が「殺人」だったので、傍聴希望者も多いと予想し、ちょっと早めに地裁に向かった。

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2016021701

10:00の開廷に対し、1時間前には到着したのだが、ロビーにはすでに一般人の姿がちらほら。

しかし、この人たちの目的は、私とは違った。

全国ニュースでも注目の、「札幌連続ボンベ爆発事件」の裁判員裁判が、月曜日から開かれているのだ。

あっちの裁判は、傍聴希望者も多いみたいで、傍聴券の抽選が行われるらしい。


では、私の目当ての裁判はというと、傍聴券の抽選もないし、8階まで上がってみても、法廷前には誰もいない。

だが、ボンベ爆弾の抽選にもれた人たちが流れてくるだろうから、油断は禁物だ。

予想どおり、開廷前には行列ができて、最終的には中に入れない人も出た。

よかった、早めに来ておいて。


今回の事件は、これ。

知的障害の長女を包丁で殺害、64歳母親を起訴 『1人になるの忍びない』 札幌

札幌市西区の自宅で長女を殺害したとして、札幌地検は17日、殺人罪で、母親の無職、佐藤和子容疑者(64)を起訴した。
起訴状によると、被告は5月27日午前11時半ごろ、自宅で由紀子さん=当時(42)=の首を包丁で殺害したとしている。
北海道警の捜査段階で佐藤被告は「金がなかった」「自分の死後、知的障害のある娘が1人になるのが忍びなかった」と供述していたという。
(産経ニュース 2015/6/17)

今回の裁判員は、男女ともに3名ずつ。

年齢も、若年・中年・老年に分かれていて、非常にバランスがいい。

検察側はやり手っぽい男性2人なのに対し、弁護側は飯島元秘書官みたいな男性と20代に見える女性の組み合わせ。

珍しいことに、予定よりちょっと遅れて、裁判はスタートした。


まずはじめに、公訴事実と罪状認否。

今回の裁判は、判決も含めて3日しかないので、起訴内容はすでに認めているものと思っていた。

実際そのとおりで、争点は別のところにあった。

弁護人は、被告が犯行時に心神耗弱状態だったと主張し、検察は完全責任能力があったと反論。

この判断によって、量刑が変わってくるのだから、重要なポイントである。


午前中は検察による証拠調べが続き、午後は証人喚問に移った。

3人の証人に対し、検察、弁護人、裁判員が質問し、16:30に1日目の審理は終了。

3人目の証人として被告の妹が出廷した時は、法廷がつらい雰囲気に包まれた。

姉を見つめる妹に対し、目を合わせようとしない姉。

傍聴しているこちらまで、胸がしめつけられる思いがした。


公判中なので詳細は控えるが、母親が自閉症の娘を刺殺した事件なので、私が去年傍聴した介護殺人に通じるものがあるのかも、と最初は想像していた。

でも、蓋を開けてみると、ちょっと違うみたいだ。

私の意見陳述は、19日の判決後に明らかにしたい。


→→→「裁判員裁判傍聴~実娘殺人を裁く(2日目)」に続く。


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