札幌駅北口を出たところにある、札幌エルプラザビル。
ここの1階にある情報センターで、ある本を借りてきた。
高坂勝氏の書いた「減速して生きる ダウンシフターズ」だ。
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「ダウンシフター(減速生活者)」とは、アメリカの経済学者ジュリエット・B・ショアが2000年に提唱した言葉で、次のような人を指す。
セミリタイアしたくても、それなりに働かないと生計を維持できなかったり、仕事を通じて社会と関わっていたい、という人は結構いるだろう。
そんな人は、この「ダウンシフター」を目指すことをおすすめしたい。
今日紹介する本の著者、高坂氏は、私より一つ下にあたるのだが、人生をダウンシフトしたのは30歳の時。
それまで大手企業で走り続け、退職直前の給与は600万円あったそうだ。
しかし、自分が本当にやりたいことをするために、退職金なども合わせた貯金850万円を手に会社を辞め、バー経営の道へ舵を切った。
退社直後は、国内外を旅して見聞を広め、その後は飲食店で修行を重ねながら、自分の夢を具体化していった。
今は、池袋で6.6坪の小さなバーを経営しているが、繁盛しないことを目標に、週休2日・1日6時間営業を続けている。
しかし、短い営業時間にもかかわらず、赤字になったことは一度もないという。
やりたいことだけをやり、やりたくないことはしない彼の生き方は、誰しもが憧れるんじゃないだろうか。
彼の言葉は、セミリタイアした私も、共感するところが多い。
退社直後の旅行で鹿児島を訪れた時のこと。
日本百名山のひとつ、開聞岳から下山する際、ゆらりゆらりと舞い落ちる桜の花びらを見て、体の中から汚れた何かが抜け出ていく感覚を味わったそうだ。
セミリタイアにしろダウンシフトにしろ、今の日本の会社中心主義から見れば、非常識な考え方だ。
しかし、会社が求める常識に縛られていたら、窮屈で息苦しくて、いつまでたっても自分らしい生き方はできない。
自由を求めれば求めるほど、そんな偏った常識とは、どこかで決別する必要がある。
非常識な方が、意外に人間らしかったり、素直になれたり、肩の荷が降りたりするんじゃないのかな。
それでも、会社を辞める勇気までは出ない、という人は、次のアドバイスが効くだろう。
人生は会社がすべてじゃないのに、いつのまにかそうなってしまっている人が、今の世の中なんと多いことか。
そういう人ほど、会社を守るために法を犯してしまったり、いざ会社を離れると何もできなかったりする。
これからの会社人にとって、この「横出世」は、人間らしさを守るためにも必要不可欠のものなんじゃないの?
もちろん、会社に骨を埋める覚悟の人は、本人がいいなら、それはそれでいいんだけれども。
高坂氏は、半農生活によって生活費やお店の経費を抑えることに成功している。
だから本業のバー経営も、儲け主義にならずにやっていけるのだ。
私は自分で農業をする気はないのだが、この本を読んで、ちょっとだけ興味がわいた。
家庭菜園でも始めてみようかな。
わが家にはベランダがないので、部屋の中でもできる方法があるのなら探してみたい。
私も、5速から一気に1速に落とした「ダウンシフター」なのでね。
ここの1階にある情報センターで、ある本を借りてきた。
高坂勝氏の書いた「減速して生きる ダウンシフターズ」だ。
「ダウンシフター(減速生活者)」とは、アメリカの経済学者ジュリエット・B・ショアが2000年に提唱した言葉で、次のような人を指す。
過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇を持ち、スケジュールのバランスをとり、もっとゆっくりしたペースで生活し、子どもともっと多くの時間を過ごし、もっと意義のある仕事をし、彼らのもっと深い価値観にまさに合った日々を過ごすことを選んでいる。(ジュリエット・B・ショア「浪費するアメリカ人」からの抜粋)
(本書5ページ)
セミリタイアしたくても、それなりに働かないと生計を維持できなかったり、仕事を通じて社会と関わっていたい、という人は結構いるだろう。
そんな人は、この「ダウンシフター」を目指すことをおすすめしたい。
今日紹介する本の著者、高坂氏は、私より一つ下にあたるのだが、人生をダウンシフトしたのは30歳の時。
それまで大手企業で走り続け、退職直前の給与は600万円あったそうだ。
しかし、自分が本当にやりたいことをするために、退職金なども合わせた貯金850万円を手に会社を辞め、バー経営の道へ舵を切った。
退社直後は、国内外を旅して見聞を広め、その後は飲食店で修行を重ねながら、自分の夢を具体化していった。
今は、池袋で6.6坪の小さなバーを経営しているが、繁盛しないことを目標に、週休2日・1日6時間営業を続けている。
しかし、短い営業時間にもかかわらず、赤字になったことは一度もないという。
やりたいことだけをやり、やりたくないことはしない彼の生き方は、誰しもが憧れるんじゃないだろうか。
彼の言葉は、セミリタイアした私も、共感するところが多い。
退社直後の旅行で鹿児島を訪れた時のこと。
日本百名山のひとつ、開聞岳から下山する際、ゆらりゆらりと舞い落ちる桜の花びらを見て、体の中から汚れた何かが抜け出ていく感覚を味わったそうだ。
もう頑張らなくていい。もう無理しなくていい。もう嫌なことをしなくていい。もう親の期待に応えなくていい。もう雇われなくていい。もう大きくならなくていい。もう儲けなくていい。もう効率化しなくていい。もう経済成長しなくていい。そして、たくさん悩んだっていい。悩みを楽しめばいい。
今まで常識と考えてきたことを逆説的にとらえればいいんだ。そんな単純明快な答えが、身体の中に突然舞い降りてきたのです。
(本書84-85ページ)
セミリタイアにしろダウンシフトにしろ、今の日本の会社中心主義から見れば、非常識な考え方だ。
しかし、会社が求める常識に縛られていたら、窮屈で息苦しくて、いつまでたっても自分らしい生き方はできない。
自由を求めれば求めるほど、そんな偏った常識とは、どこかで決別する必要がある。
非常識な方が、意外に人間らしかったり、素直になれたり、肩の荷が降りたりするんじゃないのかな。
それでも、会社を辞める勇気までは出ない、という人は、次のアドバイスが効くだろう。
「横出世」という言葉があります。会社での労働以外に、家庭、地域活動、市民活動、趣味活動で、必要とされる存在になることを示す素敵な言葉だなあと思います。会社以外にも自分の存在価値を見つけて、そちらでも活躍する人は、出世のいかんにかかわらず、老後を幸せに過ごせる場合が多いそうです。
会社での仕事だけが道でないと思えれば、仕事において無理や我慢をする必要がなくなります。会社の方針や上司の指示でも、本人が“それが違う”と思えば、「NO」を言えるでしょう。代替案を出せるでしょう。そういう人こそが、会社にとっても本来必要なはずです。もし、それが評価されないようなら、もう一方の足を軸足にして生きていけばいいのです。
(本書220-221ページ)
人生は会社がすべてじゃないのに、いつのまにかそうなってしまっている人が、今の世の中なんと多いことか。
そういう人ほど、会社を守るために法を犯してしまったり、いざ会社を離れると何もできなかったりする。
これからの会社人にとって、この「横出世」は、人間らしさを守るためにも必要不可欠のものなんじゃないの?
もちろん、会社に骨を埋める覚悟の人は、本人がいいなら、それはそれでいいんだけれども。
高坂氏は、半農生活によって生活費やお店の経費を抑えることに成功している。
だから本業のバー経営も、儲け主義にならずにやっていけるのだ。
私は自分で農業をする気はないのだが、この本を読んで、ちょっとだけ興味がわいた。
家庭菜園でも始めてみようかな。
わが家にはベランダがないので、部屋の中でもできる方法があるのなら探してみたい。
私も、5速から一気に1速に落とした「ダウンシフター」なのでね。
減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ (ちくま文庫) | |
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