「誰も知らない」「そして父になる」「海街diary」などの名作を世に送り出してきた、映画監督の是枝裕和氏の公開講座が、昨日、札幌学院大学にて開催された。

なかなかない機会なので、江別市大麻(“おおあさ”と読む)のキャンパスまで行ってきた。

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JR札幌駅から江別行きの汽車に乗ること15分。

人生で初めて、大麻駅に降り立った。

周りに何にもないからなのか、札幌市内よりも数段寒さが身にしみる。

そこから歩くこと10分、札幌学院大学に到着した。

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土曜日だからか、学生の姿はほとんどない。

会場のB101教室は、一般受講生がまばらに座っており、学生はあとから入ってくるらしい。

受講しやすい席を確保して、開始時間を待った。


講座の最初は、「海街diary」のメイキングを30分ほど観る。

その後、是枝監督が登場し、映画製作に関するお話を聴くことができた。

小津と成瀬のカメラアングルの違いや、撮影現場でのスタッフワーク、デビュー当時と最近の撮影手法の変化など、映画を観ているだけでは気づかない内容ばかりで、とても興味深かった。


その後は、監督が委員となっているBPO(放送倫理検証委員会)に関するティーチイン。

公権力の放送への介入について、わかりやすく解説してもらった。

放送法は、放送局が守るべき義務を定めている法ではなく、公権力が放送局に介入しないことを保障する法だ、という指摘には、目からウロコが落ちた。

その主旨を理解せずに、放送局を規制しようと動いている政府と、牙を抜かれてしまった放送局、どちらにも問題があるのが現状らしい。

是枝監督の、放送にたずさわる人としての危機感を強く感じた。(詳しくは、「KORE-EDA.com」をご参照ください)


最後に、是枝監督が福島のミニシアター「フォーラム福島」の阿部支配人にインタビューしたドキュメンタリー、「福島からのメッセージ」を観て、プログラムは終了。

とても充実した2時間だった。

今回の公開講座は、シアターキノ代表の中島さんが学生向けに開講している講義の一部らしい。

こんな授業を受けてレポートを書けば単位がもらえるなんて、学生がうらやましくて仕方ない。

大学の講義室の椅子に座ったのは、大学卒業以来。

この歳で、こうやって勉強するのも悪くないなあ、と思ったりして。


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