私が読んだ本をレビューする記事の第4弾。

今回も、最近読んだ の5冊を紹介したい。

(ネタバレはありません)

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reading


ロートレック荘事件/筒井康隆(1990)


森の中の洋館ロートレック荘で起こる連続殺人事件を描いた、著者には珍しい叙述ミステリー。

1990年の「このミス」では11位だったのだが、票を入れたのはたった5人で、内訳は1位が3人、2位が2人。

絶賛するか、まったく無視するかのどっちかに分かれたようだけど、私は面白かった。

細部まで計算された構成と文章に、悔しいくらいだまされました。

これをルール違反だアンフェアだと言うなら、そんなルールどうでもいいわ。

ロートレック荘事件 (新潮文庫)
ロートレック荘事件 (新潮文庫)筒井 康隆

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太陽の塔/森見登美彦(2003)


2003年の日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、森見登美彦のデビュー作。

元カノの水尾さんを研究対象として追いかける京大生の、屈折した青春を描いているのだが、その涙ぐましい姿には、何度も腹の底から爆笑させてもらった。

男汁あふれる不器用で気位の高い連中の、被害妄想に満ちたやりとりを聞いていると、自分もどっちかといえばやつら側だよなあ、なんて思ったりして。

「法界悋気」なんて言葉、初めて知ったわ。

クリスマスを嫌悪する主人公が到達するファンタスティックな境地を、涙なくしては読むことは絶対に不可能。

太陽の塔 (新潮文庫)
太陽の塔 (新潮文庫)森見 登美彦

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幸せな人にとっては当たり前なのに多くの人がやっていないこと/カカトコリ(2014)


去年発売された幸せ指南本で、MJ BOOK CAFEにあったのを読んだ。

幸せになるための考え方や行動を、かなり細かく教えてくれる本だ。

セミリタイアを目指している人が読むと、「あなたの人生はあなたにしか作れない」「人生を後悔しないために、ワクワクする目標を立てる」「『やらなかった』後悔はとてつもなく大きい」などの言葉に、勇気づけられるかも。

もちろんセミリタイアしなくても、本書に書いてあるような「幸せ体質」になれれば、ブラック企業で働いていたって、幸せにはなれるのだろう。

…私はそうは思わないけど。

幸せな人にとっては当たり前なのに、多くの人がやっていないこと
幸せな人にとっては当たり前なのに、多くの人がやっていないことカカトコリ

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わたしを離さないで/カズオ・イシグロ(2005)


長崎生まれのイギリス人作家、カズオ・イシグロの6作目の長編小説で、映画は未見。

どこか不思議な寄宿生活が、小さなエピソードの積み重ねで描かれていく。

過酷な未来を当然の運命として受け入れて生きていく少年少女たちに、思わず寄り添ってあげたくなった。

初カズオ・イシグロは、思っていた以上に心に沁みたわ。

別の作品も読んでみたくなった。

わたしを離さないで ハヤカワepi文庫
わたしを離さないで ハヤカワepi文庫カズオ・イシグロ,土屋 政雄,土屋政雄

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共喰い/田中慎弥(2012)


作者のキャラや発言も話題になった、第146回芥川賞受賞作。

同居する愛人に暴力をふるう父を見て、自分も同じ道を歩むのではないかと悩む高校生が主人公だ。

基本、グロテスクには好意的なのだが、なぜかこの物語の生々しい描写には、嫌悪しか感じられず。

文学としての価値はわからないけど、喜びを求めて読書をする私に、苦痛しか与えてくれなかった。

併録の「第三紀層の魚」は悪くはないんだけど、釣りに興味のない私には、あまり訴えかけてこず。

共喰い (集英社文庫)
共喰い (集英社文庫)田中慎弥

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これで、今年読んだ本は29冊。

年末に向けて、一冊でも多く、積ん読を減らしていきたいものだ。

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