またまた連続テレビ小説「あさが来た」に関する記事。

このドラマには、魅力的なキャラクターが大挙登場する。

今日は、その中のひとりについて書いてみたい。

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それは、玉木宏演じる新次郎だ。

主人公あさの夫で、大阪一の両替屋の息子なのだが、これが絵に描いたようなぼんぼん。

跡取りの兄貴が死んで、本当は自分が継がなければいけないのに、重責を嫌がって、まだ幼い弟のサポートにまわる宣言をしたり。(周りも期待はしていないのだが)

働き者のあさに比べて、自分は日中ただ店先でニコニコしているだけだったり。(周りもそれでいいと思っているのだが)

夜は夜で、あさの相手もせずに毎晩三味線の稽古に通って、ちょっとエロいお師匠さんと怪しい関係だったり。(あさも夜な夜な算盤片手に金勘定で忙しいのだが)


ただ遊びまわっているだけの若旦那なので、セミリタイアとは色合いが異なる。

しかし、前作「まれ」に出てきた柳楽優弥扮する大輔も、半年働いてお金を稼いで、残りの半年はスローライフを満喫する自由人だった。

こういう「ちゃんと働かないくせに憎めないキャラ」が続くと、なんか応援したくなっちゃう。

いつも一直線なあさを煙に巻いて、ひょこひょこと夜の街に繰り出す新次郎。

好きだわー、ああいう気の抜けた感じ。


しかし、そんな新次郎も、手痛い一撃を食らう時がある。

先週の放送で、「お金が欲しいおますなあ!」と叫ぶあさに、井原西鶴の「長者丸」の話をした新次郎。

「長者丸」とは、商売人の守るべき心得を5つの薬に例えた話なのだが、それが載っている「日本永代蔵」をあさに渡して、新次郎はいそいそと家を出ようとする。

そこに待ったをかけたあさが、「長者丸」の続きを新次郎に語って聞かせるのだ。

男子が囃子芸を習うこと
茶の湯をすること
日中から風呂に入ること
これらは毒薬よりも恐ろしいものなので
心の中で思うことさえならぬ

うわー、すげーな。

男が、昼間っから仕事もしないで遊び歩いたらダメということなのね。

しかし、毒薬よりも恐ろしいとは…。

想像しただけでもアウトとは…。

昼風呂もダメなの? ちょっと厳しすぎません、西鶴はん?


もし彼が現代にタイムスリップして、やりたいこと好きなように自由にしている私の姿を見たら、なんと言うだろう?

「男子たるものけしからん!」と、怒りまくるだろうか?

「毒薬飲んでも大丈夫なの?」と、不思議に思うだろうか?


動乱の幕末から250年も経てば、人の考え方も大きく変わる。

「セミリタイアって言うんですよ、こういうの」って、教えてあげようかな。

新しい作品のアイディアになるかもしれないね。


西鶴先生の作品には、今まで触れたことがなかった。

まずは映画から近づいてみようかな。

そういや、まだ観ていないDVDがあったわ。

近いうちに鑑賞することにしよう。


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