東京勤務の同期入社が、この週末、札幌に出張中。

来春卒業予定の学生を採用するためだ。

連絡をくれたので、久しぶりに会うことになった。

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久々の再会を祝して乾杯したあと、最近の会社事情について訊いてみた。

誰がどこに異動したとか、誰が偉くなったとか、誰が飛ばされたとか。

完全に部外者なので、どうでもいい話なんだけど、やっぱり懐かしいものだ。

ものすごく出世した同期がいても、妬み嫉みをまったく感じないで済むのが、セミリタイア者の特権かな。


その後は、採用活動の苦労話へ。

今年は8月1日が面接解禁日なので、今やっているのは面接でも選考でもなく「面談」。

話す内容にも、細心の注意を払わなければならない。

今はなんでもSNSに書かれちゃう時代だからね。

人事は自社に関する書き込みをチェックしていて、日々採用チームにフィードバックしているらしい。

個人名なんて書かれたら大変だから、名刺も渡さないんだとか。

いやはや恐ろしいわ、ネットの力は。

書く方は匿名で済むけど、実名で書かれる方はダメージが大きいからね。

「書かれるようなことをしなきゃいい」とは言うものの、こんな状況では本音トークだって難しそう。

これって、学生にとってもいいことじゃないんじゃない?


最近は「オワハラ」って言葉もあるようだ。

内定を出す代わりに、他の会社を断らせて、就活を終わらせようとすることを言うんだって。

なんでも「ハラ」つけりゃいいってもんじゃないと思うけど。

この時期すでに内定が出ている業種もあって、今の時期に「面談」しているのは、出遅れ感があるらしい。

売り手市場もあって、「他社の内定待ち」であることをまったく隠さない学生も多いとのこと。

こんな状況で、内定を出した学生に「うち一本に絞ってくれ」って言うことの何がいけないのか、理解に苦しむわ。


私もかつて何度か「リクルーター」をやったことがあるが、将来一緒に働きたいと思える学生には、包み隠さず話をしたものだ。

でも、今なら無理だね。

こんなに学生側にアドバンテージがあって、企業の方が戦々恐々としている状況では、リスクが大きすぎる。


ブラック企業に入社したくない気持ちはわかる。

でも、そればかり気にしている人は、実際に働き出しても長くは続かなそう。

だって、世の中に楽な仕事はないんだから。

どんな会社にもブラックな要素はあるし、それを前提にしておかないと、入社してからもマイナス面ばかり目についちゃうんじゃないかな。

採用段階で企業側が守りに入っちゃってる今は、特にそうなってしまいそう。


マツコ・デラックスがいいことを言っていた。

マツコ・デラックスが『趣味に生きる』若者を批判 『死にもの狂いで3~5年働くことが大事』

死に物狂いの時期が3年、4年5年あるだけで、その後の人生が大きく変わる。その時期である程度のことを貯金しておくと、後でそれを使って生きられる。どんなにきつくても寝る暇を惜しんで働く時期が3~5年あるのはすごい大事。
(Excite 2015/6/17)

私も同様の意見を、「残業代よりも自分の時間がほしい?」で書いた。

本物のブラック企業は、厚生労働省が実名を発表すればいい。

しかしそうじゃない大半の企業も、今の新入社員目線だと、ブラック呼ばわりされそうだ。

でもさ、まずは死にもの狂いで働いてみたら?

そんな働き方、20代や30代のうちしかできないんだから。


45歳まで全力で走り続けたおっさんのひとり言でした。


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常見 陽平

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