「無職になると困ること」シリーズの第4弾。

職業欄職質クレジットカードに続く今回のテーマは、お会計だ。

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会社員だった頃の話。

部下や後輩と外に出た時の飲食代は、必ずおごることにしていた。

それなりの給料はもらっていたし、部下に払わせるのをよしとしない気持ちがあった。

最近の若者は、デートでも割り勘が普通らしいので、毎回そんなことする必要はないんだろうけど、やっぱりレジでは、「今日はいいよ」と言ってしまう。

見栄っ張りと言われれば、それまでだね。



でも、だからといって、それを恩に着せるようなことはしなかった。

おごられた方は、その時は「ごちそうさまでした」と言うけれど、次の瞬間には忘れてるものだから。

だけど、その積み重ねが人間関係に悪い影響を与えるはずもない。

たまに、こちらが忘れた頃に、「仕事で返そうと思ってがんばりました!」と成果を報告してくれたりするので、ついつい払いたくなってしまうのだ。



でもそれは、昔の話。

収入が激減した今の身分で、そうそう気前よくおごれるはずもない。

そんな場面が、先日あった。

元同僚とランチしたときのことだ。


ひとりは先輩で、私よりも高給取りだった悠々自適の定年組。

もうひとりも私より年上だが、入社は私よりもあとで、当時は私の部下だった途中退社組。

みんな、前の会社を離れており、上下関係を意識するような関係ではない。

90分のランチを終え、いざ会計となった。


最初にレジに行ったのは私。

「お会計はご一緒ですか?」と訊かれ、ちょっと逡巡したものの、「別々で」と答えた。

あとから来た定年組の先輩が、「あら、私が全部払うつもりだったのに」と言ってくれた。

「それもアリだったかー」と思ったが、もう自分のお代を払ってしまっていたので、「いやいや」と言って割り勘にしたのだ。


上下関係も利害関係もない、旧知の友人として集まった3人が、割り勘にするのは当然。

でも、なんか払わなきゃいけないような気もしちゃうのが、ええかっこしいの悪いところだ。

これが会社にいた頃なら、先輩が全部払うか、先輩と私とで折半にするのが、落としどころだったから。



今後も同様の状況になったら、昔の感覚から卒業して、相手が元部下でも年下でも、「今日は割り勘でね」と言えなくちゃいけない。

相手が財布を出したら、「ああ、今日はいいよ」と言いたくなる誘惑に勝たなければならない。

そんな余裕はないのだから。

そんな生活を選んだのは自分なのだから。


ずいぶん変なことで困ってると思われるかもしれないが、染みついた長年の感覚というのは、なかなかスパッとは捨てきれないものよ。

これも慣れるしかないのかな。


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