無職になると職業欄で困る」に続く、「無職になると困ること」シリーズの第2弾。

今回は、国家権力への対応がテーマだ。

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201522601


セミリタイアブログを読んでいると、ときどきこの話題が出てくる。

中年のおっさんが平日の昼日中に外を歩いていると、かなりの確率で警官に止められるらしいのだ。

その時仕事を訊かれて「無職です」と答えちゃったら、不審者度が一気に上がってしまうことは簡単に予想できる。

よく犯人が捕まると「住所不定無職、○○○○(氏名)、○○歳」って報道を聞くし、無職者の犯罪率が相対的に高いという認識は警察の方が強く持っているだろうから。

わざわざ自らをイメージダウンさせる言動はできるだけ避けたいわね。


だからと言って、「セミリタイアしたので仕事してないんです」なんて話をしても全然ピンとこないだろうしなあ。

「私のブログを読めばわかります」と言ったところで、「こいつやっぱり頭おかしい」扱いされるだけだ。


ここは例の「マンション経営してるんで」で切り抜けられるのだろうか。

実際に金はなくても、「金はあるんで働く必要がないんですよ」的な余裕オーラを出した方がいいのかな。

でもそれで逆にカチンとこられて、その後の質問がハードになっても困るし。


なんてことをぼんやり考えながら過ごしていたら、職質よりも大変な場面に対応せざるを得なくなってしまった。

スピード違反だ。

実家に帰る途中、制限速度が変わったことに気づかずに走っていたら、車載レーダーがステルスを受信した。

その瞬間にあわててブレーキをかけて減速。

前方を見ると道端の草むらの陰にパトカーが見えた。

そして私が行き過ぎると、サイレンを鳴らして出てきたのだ。

ステルスを受信した時には何をやってももう遅いのね。

道路が広くなったところで車を停めた。


パトカーの後部座席に座らされ、丁寧な口調で20kmオーバーを告げられる。

ここで反論しても仕方ないし、実際急いでいて早く解放されたかったので訊かれたことに素直に答えていたのだが、例の質問で詰まってしまった。

「お仕事は?」


ここで、この記事冒頭の禅問答が一瞬にして頭の中をよぎった。

そして、言ってみた。(小さな声で)

「マンションを経営してます…」


助手席の警官が「ん?」という表情でこちらを振り返る。

微妙な沈黙。

警官が不審感をあらわにして私の顔をのぞきこむ。


…というのは私の妄想で、実際にはずっと下を向いていたので相手がどんな顔をしたかはわからない。

でも、なんかそんな感じになったんじゃないか、という数秒間だったのだ。

実際には何事もなく次の質問へ移っていったので、「よかった。スルーした」とホッとした。

全然ホッとしている状況じゃないんだけど。


結論を言うと、一度は切符を切られかけたが、結局“現場指導”ということで収まった。

違反を指導したという履歴は残るが、罰金も減点もナシ。

詳細はあえて書かないけど、ざっくり言うと警察が私の事情を考慮してくれたらしい。

まあこんなことは二度とないと思うので、今後はもう少しゆっくり走ろうと反省した次第。


「マンション経営してます」は警察にも通じることも判明した。

これで職質も怖くないぞ!


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